監督 ダニエル・アルフレッドソン
ミカエル・ニュークヴィスト (Mikael Blomkvist)
ノオミ・ラパス (Lisbeth Salander)
レナ・エンドレ (Erika Berger)
アニカ・ハリン (Annika Giannini)
ペーテル・アンデション (Nils Bjurman)
2009年スウェーデン
自分を陥れていた宿敵と対決し、瀕死の重傷を負った天才ハッカーのリスベット。雑誌「ミレニアム」発行人のミカエルは、入院した彼女にPDAをわたし、彼女を取り巻く陰謀を暴くための自伝を書くように勧める。そして殺人容疑での裁判に向けて、ミカエルの妹・アニカがリスベットの弁護士を務めることに。ミカエルはリスベットのハッカー仲間・プレイグらと共に、リスベットに対して仕組まれた陰謀を暴こうと、調査を進める。
★★★☆☆
そして第3弾。第2作めでしぶとく生き延びた悪玉があんなに早々に簡単に・・・。がっかりしつつも、待て待て、これはリスベットが入院している病院ですら命を狙われ続けることを印象づける場面でもあるわけだから・・・と思いなおして見続けた。担当の医師がリスベットを包み込むように理解を示しているので、ハハ~ン、これはミカエルと担当医との間でリスベットの心は揺れ動き、最終的に医師を選ぶにちがいない・・・なんてお話を予測したが全然違っていた。この映画で素敵なのはなんといってもリスベットの出廷シーンに尽きる。リスベットが虐待に耐えて生きてくるために、世間や人々にどう処してきたのか、このシーンに凝縮されているから。法廷シーンもなかなか。リスベットが精神を病んでいるとして葬ろうと共謀する影の権力、そこで身を切るような証拠で形勢を逆転させるあたりは、法廷もののいちばんおいしいところ。ただし、黒幕連中が逮捕されて外堀が埋められて、法廷の外で解決しちゃうあたりはちょっと残念だった。3部作を観てきて、リスベットとミカエルがどんなラストを迎えるのかと思ったら、こんなラストだったとは。リスベットとエリカの車の中での会話、そしてリスベットとミカエルの最後のシーン。さりげない言葉の奥に、互いを理解しあい、大切に思うからこそ距離をおく気持ちがひしひし伝わってきた。もしリメイクされるなら全体のメリハリはもちろん、ラストのニーダーマンとの対決、煉瓦工場に行く必然性と、弁慶と牛若丸みたいな対決っぷり、もう少しなんとかならないか。
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まあ、強引に「女」っつう単語をつけちゃいました感はありますけども。
フィンチャーのクレイグに似てなくもないですよね?この人。
法廷劇になってるんですけど、この3部作、構成や流れからして、もしかしたらカラマーゾフの兄弟を踏襲しているかもしれません。
そういう大きな構想の踏襲って、ありうるかもしれませんね。ボクも死ぬまでに一度はドストエフスキーに挑戦してみたいなぁ。