映画『南極料理人』

2012年02月05日 | 映画の感想

監督沖田修一
堺雅人(西村淳/調理担当)
生瀬勝久(本さん/雪氷学者)
きたろう(タイチョー/気象学者)
高良健吾(兄やん/雪氷サポート)
西田尚美(西村の妻・みゆき)
古舘寛治(主任/車両担当)
黒田大輔(盆/通信担当)
小浜正寛(平さん/大気学者)
小野花梨(西村の娘・友花)
早織(KDD清水さん)
宇梶剛士(スズキ)
嶋田久作(船長)
豊原功補(ドクター)

海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣される。ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できない極寒の地では、楽しみと言えば食べることだけ。観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた。日本から遠く離れた西村の心の支えは家族。しかし、ある日娘から「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というファクスが届き、ショックを受ける。

★★★★☆

日本料理映画史に『かもめ食堂』と並んで、燦然と残る映画だろう。日本映画史にどうかはわかんないけど、少なくとも家族でわいわい楽しめる魅力溢れるオススメ映画だ。くすぐり所が随所にあって、ドラマチックじゃなくって、ヘタに泣かせないのがボクとしては好感度が高い。水が貴重品であることや沸点の違いや解凍できない食材が使えないことや通話料金や、ホント大変そう。にもかかわらずペンギンもいない極限の地に単身赴任する男たちの、まるで山男の山小屋共同生活みたいな雰囲気が楽しい。不本意に赴任した料理人の堺雅人が、豊富な食材を使ってレストランのように演出した料理を作ってよかれと思っていたのが、次第次第に安らぐ料理に目覚めていく様子がほのぼの描かれているのが好きだ。しかし何といっても西田尚美!ファブリーズのCMのお母さん!ボクは『ひみつの花園』以来大好きなんだけど、彼女の雰囲気が実にうまく活かされているのが嬉しい。南極に赴任する話を聞いて地球儀を見ながら大笑いしたり、お父さんがいなくて楽しくて仕方ありませんなんてFAX送ったり、娘だとバレないようにインタビューさせたり。滅茶苦茶キュートで泣けてくる!こんな奥さん、大好き。彼女だけでこの映画、見る価値あり。だからこそ、最後の普段着の幸せ、『美味っ』が生きてくるんだよなぁ。これだけ誉めていながら、★4なのは、あまりにも南極であることにリアリティがないから。のほほんとした演出をしたかったのはわかるけど、隊員たちのエキスパートぶりは描かれないし、裸で外に出すぎだし。モデルとなった隊員たちはあんなもんだよと言われるかもしれないが、あんなだけじゃないだろーってことで。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
録画ということを忘れてた (もぐら)
2012-02-07 15:58:07
この映画 この間深夜にしてたんです。
ちょっとだけ見たんですが遅かったので
全部見ることができませんでした。
しかも見たのは途中から。
録画すればよかったなぁ。

でも次の日 おおきなおにぎりとお味噌汁作りました。
もぐらさんへ (矢菱虎犇)
2012-02-07 23:27:49
この映画、評価が分かれる映画じゃないかなって思うんですよ。
隊員たちが終始ゆるゆるでのほほんムードで作られているので。途中ちょっとかったるくなるんです。
ボクは西田尚美さんが好きなのでこの映画はヒットした気がします(笑)そう、ミーハーなのです。

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