スタッフ日記

トムスクラフトのスタッフが、いろんな事を書いていきます。

自己防衛的走行(1)

2010-06-23 | その他
 さて自己防衛的な走行ですが、今回は街中編ということにします。

 私が実践しているのが『だろう運転』「この車は止まってくれないだろう」「あの子供は道路に飛び出してくるだろう」など。これを実践していると、街中ではかなりの確率で危険を回避できると思います。また、危険な動きをした時も「あ~やっぱりね」と腹が立たないと思いますよ。

 これを念頭においてまずは、住宅地など歩道が無い幅員6m程度(中央線無し)の場合。

 前後の車両に注意しながら中央よりを走行しましょう。中央よりを走行することで、視界が広がり住宅地からの飛び出しや、交差点からの飛び出しに対応しやすくなります。

 交差点では、一旦停止標識があれば本来は停止しないといけませんが、気持ちは停止と同じくらいに左右の交通を確認して通過しましょう。一旦停止じゃなくても左右の交通を確認するのはいうまでもありません。

 一方通行を逆走している場合は十分注意しましょう。特に交差点での一旦停止の車両は一方通行進行方向からの車両しか確認しない場合があります。ドライバーを見て、こちらに気が付いていないようなら交差点への進入をやめるくらいの気持ちで走った方が安心です。

 停止したばかりの車両は、乗降の為にドアが開く可能性が高いです。十分間隔を空けて通過しましょう。一昔前は営業ナンバーは大丈夫と安心していたのですが、最近は関係なくなりましたね。

 私は、搭乗者の有無をガラス越しに確認して判断していますが、小さい子供がドアを開けるというのもあるので、開くものと考えた方が良いでしょうね。

 さて、この道路で一番気を付けないといけないのは、歩いている人やゆっくり走っているママチャリを抜かす時です。

 音だけで車両が来るかを判断しているのでしょうか、後方確認無しに平気で進路変更をしてきます。十分距離を確保して追抜くのが良いでしょうね。

 ベルを鳴らすのが一番良いのでしょうが・・・私のには付いていませんでした。通勤や通学に利用されている方は是非付けましょう。(道交法ではベル(警音器)は必要となっています。しかし、人に対して鳴らしてはいけないとも鳴っています。どこで使うんや?)



 中央線がある道路や片側2車線以上の道路の場合は、走行速度に応じて走り方を変えるのが良いかと思います。

 遅い時は左端、スピードが上がるにしたがって中央よりへ。いくら遅いといっても左端には万が一非難できるだけのスペースは作りましょう。ヒヤヒヤしながらギリギリを走る必要はありません。(ガラス片を拾ったりとパンクのリスクも高まります)スピードが高くなると左端スペースはより必要になります。そして交通の流れとあまり変わらないならば左端車線の中央を堂々と走りましょう。中途半端に左端を走っているとすぐ脇を追抜かれたりと危険ですし、その場合に避けるスペースもありません。

 しかし、この走り方の場合は常に後方に気を付け、この走り理解してくれなさそうな車両が来たらスピードを落とし左端により、先に行かせた方が安全ですね。

 駐車車両をかわす時に直前で車線変更する方が多いのですが、これって駐車車両との間隔を気にしつつ後ろからの車両有無を確認と大変です。思い切ってかなり手前から中央よりに車線変更すると楽だと思います。後方から車両が来る場合は速度差を考慮して決断してください。「私は中央に寄りますよ」的なハンドサインも有効だと思います。駐車車両をやり過ごせば即左端に寄りましょう。

 そんなことはできないという方は、安全のために歩道を走ってください。


 街中での走り方はこんなところでしょうか。細かなテクニック?は一杯あるのですがこと細かく書いても仕方ありませんしね。

 自転車は軽車両ですから、車両として堂々と車道を走るべきです。但し空気を読んで。この『空気』が読めないと、歩行者からも車両からも邪魔扱いされるんでしょうね。

 この『空気』とは、『自転車で車道を走る』ということに対してインフラが整っていない以上「ある時は歩行者、またある時は車両になれる(ならないといけない)」ということの『使い分け』では無いかと考えています。

 『自転車=ママチャリ=買い物などの短距離移動』という認識では無く、『自転車=オートバイや自動車に取って代わる移動手段』または『スポーツ』とならない以上行政が取り組んでも意味の無い『一応作ってみました』みたいな自転車道ができたりでしょうね。

 なにから取り組むべきか。ものが大きすぎてちょっと困っています。

 最後にこれだけは書いておかないといけませんね。
 道路交通法というものがありますが、今回の文章の中にはそれを無視したものがあります。これに対して「お前の文章は間違ってる」なんてコメントはお断りします。運用ということでしか考えていませんので。