Tomotubby’s Travel Blog

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大鳥神社例大祭の「Portable Shrine」

2012-09-21 | 「東京で味わう」シリーズ
Portable Shrine 神輿
御神輿

Float 山車
山車

Portable Shrine 神輿
外人もすなる神輿というもの

御神輿は英語で何というのだろう? 気になって調べてみたら「Portable Shrine」というそうな。「携帯神社」というには大きすぎるので「持ち運びのできる神社」といったところか。しかし一人で持ち歩くには到底無理な重量だ。有に 500kg から 1t くらいはありそう。大勢が汗水たらさないと運べない。「祭りのときだけ無理して持ち運ぶ神社」

前にスペインはコルトバの街中でマリア様の御神輿を担いでいる一群に出会ったことがあるが、あれは英語でいえば「Portable Charch」になるのだろうか? パソコンで検索してみると最初に「Portable Church Industries」なんて新手の会社が出てくるけど、御神輿らしきものは全く出てこない。「Portable Charch」とは、むしろ↓のようなものかも。



もしくは折りたたみ式「Portable Triptych」のようなものになるのかも。


Duccio di Buoninsegna


Hans Memling 「The Last Judgment」

調べたところ、コルドバで遭遇した御神輿はどうやら「Paso」と呼ばれていて、イースター(セマーナ・サンタ)前後に担がれるもののよう。そんな名前の日本車があったような。Wiki の「Paso」の項には、「an elaborate float made for religious parade」と書いてある。「Float」というと、ふつう日本語では「山車」のことで、車輪のついた台に神様や太鼓なんかを載せて人力もしくは車で引っ張るようなものをイメージする。カトリックだと、リオのカーニバルやニューオーリンズのマルディグラで観られるタイプのもの。

Wiki では続けて「They are carried by porters on staves, like a litter or sedan chair」と但し書きがある。「stave」は確か五線譜のことだから、「並行した柱に載せてポーターが運ぶ山車」ということか。「御神輿」というより、ただの「輿」というイメージ。「インディ・ジョーンズ」にも出てきた、ユダヤ教で十戒が刻まれた石板を収めた箱「聖櫃」が、キリスト教の「Paso」の起源なのかもしれない。「聖櫃」は日本の「神輿」とも良く似ているため、トンデモ「日猶同祖論」の根拠の一つともされている。このへんは興味深いテーマであるので後日。

カトリックの世界ではキリストやマリアの像が載るだけでなく、宗教権力者、ローマ教皇の載る教皇神輿「Sedia Gestatoria」というのもある。日本においては、人の載る部分が柱からぶら下がった「駕籠」がむしろポビュラーである。





中華世界においても、時の権力者、西太后が教皇と同様の輿に載っている。但し書きの一文から、私は個人的に例の李氏朝鮮の一輪車「軺軒」を連想した。「軺軒」の場合も、載せられるのは宗教的な存在ではなく階級の高い「両班」である。




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