Tomotubby’s Travel Blog

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国宝第1号「崇礼門(南大門)」を焼いてしまった韓国

2008-02-12 | 廃墟巡礼


大韓民国の首都ソウルの中心で、ソウル駅の近くにあり、同国の「国宝第1号」に指定されている「崇礼門(南大門)」が10日夜から11日、日本の建国記念日にかけて一韓国人によって放火され全焼した。1398年に完成し(1448年、1479年に改修され)たソウル現存最古の木造建築物だった。(といっても、日本で言えば室町時代。韓国に13世紀以前の木造建築物は存在しない)

火事によって木造部分は殆どが失われてしまい、復元するにしても新しい木材を使わざるを得ないため、これまで進められてきた世界文化遺産への登録推進は事実上難しくなった。慶州の仏国寺や沖縄のグスクに倣って、上の写真(Pet 君作成の想像図)のような石造建築物だけを登録申請する手も残るが、楼閣がないとどうも華がなくて寂しい。韓国では早速復元案が論議されており、日帝期に取り払われた城壁までを復元する構想が発表されている。そして、何故か復元された後も門は「国宝第1号」のままらしい。国宝の定義がいい加減である。復元案を見るに焼ける前のシンメトリカルな姿の方が美しく思えるが、この際、日帝によって城壁が壊された上で、門が「国宝第1号」に指定された恥しい歴史ごと葬り去りたいのだろう。

以下の記事を読むと、これまで「崇礼門」にかけられていた火災保険料額は、月々たったの 760円ぽっちだったそうである。これだけを見ても、韓国はこの門の歴史的、文化的、芸術的価値を無視していたに等しく、起こるべくして起きた事故のように思えてならない。

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崇礼門火事保険金は 9,500万ウォン
2008/02/11(Mon) 14:44

火災事故で崩壊された崇礼門に対する保険金が、9,508万ウォン(1,046万円)に過ぎないことが明らかにされた。ソウル市は、1998年市有財産に対し韓国地方財政共済会の火保に一括加入しながら、崇礼門も保険対象に含ませたと明らかにした。しかし、崇礼門に対する火保の保険料は年間8万3,000ウォン(9,130円)で、火災によって受けられる保険金は9,508万ウォン(1,046万円)であることが明らかにされた。ソウル市は、保険金がこれだけ少ない理由に対し韓国地方財政共済会の保険の性格上、崇礼門に対する文化財価値は全く考慮せず、木材建築物としての保険料と保険金のみを算定したためであると説明した。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
目の前が見えていない (いにしえ)
2011-09-25 09:23:28
火病もほどほどに。
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はぢめまして (tomotubby)
2008-02-14 23:26:17


おぉっ。旅館オリエンタル。是非泊まって頂き、ルポをアップして頂きたいです。

南大門、楼閣がないとシンプルでシュールですよね。ま、ソウルには南大門より小さいですが東大門もあるし、ソウル近郊の水原には世界遺産の華城もありますので...
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はじめまして (かものはし)
2008-02-13 16:24:13
はじめまして。
旅館オリエンタルについて調べていて、
こちらのブログにたどりつきました。
早速ですが、南大門。見るも無残な残骸ですね。。。
で、廃墟になっちゃうわけですね。
今年こそは韓国へなんて思っていたので残念。
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