桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

anelloのリュックをついにゲット!!!

2017-05-09 23:19:28 | ファッション

 

ただいま巷で女性に大人気の、anelloのリュック

どうやったら手に入るのだろう、とおもっていたら、

みなさんネットで買っていたのですね!!しらなかった!!

でも、きのう銀座でたまたまウィンドウショッピングをしていたら、

こちらのバッグが手に入ったので、大喜びしています

 

色をどうするか、ちょっと迷ったのですが、

こちらのピンクを思い切って購入しました(^^)

いや~かわいくて、便利でとても気に入っています

 

このリュック、爆発的な人気でして、

黒かネイビーを使っている方が多いようですね

実際つかってみると、まずとても間口が大きいので、

中の内覧がしやすいのと、

A4サイズの書類やノートパソコンはらくらく入るということ、

比較的おもとめやすい価格だということと、

大変丈夫だということ、またポイントポイントで、

ゴールドのファスナーやスエードを使っているので

とてもおしゃれだということです♪

ペットボトルも入るので、

ちょっとしたレジャーに、お出かけに、普段使いに

多種多様に使えるのがうれしいですね(^^)/

 

色もたくさんありまして、お好みの色を選ぶことができますね(^^)

念願のanelloのバッグだったので

うれしくてうれしくてしかたありません。

本も買ったのですが、入れてもまったく問題なく!

すばらしい~

女子の味方、anelloバック万歳\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

 

 

 

 


とりあえず、歌舞伎座@石切梶原を幕見で見てきました♪

2017-05-09 16:42:44 | 劇評

正確には、12日(金)にきちんと昼の部を拝見するのですが、

新・彦三郎さんの梶原平三がどうなっているかいち早くしりたいと思いまして、

今朝の幕見に行ってまいりました

 

結論から言うと、すばらしい出来栄えの石切梶原でした

 

まずたたずまいが、大変落ち着いていて美しいこと。

型のひとつひとつをきっちり丁寧にみせていること。

そして、「対面」もそうでしたが、抜群の流麗なセリフ回し。

このセリフと口跡のよさで、「梶原」の物語が大変わかりやすくなったこと。

以上をもって、初役とは思えぬ大当たり!の彦三郎さんの石切梶原でしたね

 

欲を言えば、FBやツイッターでもふれましたが、ちょっとハラがうすいかなぁと。

華のような愛嬌がくわわると、無敵の梶原になりそうですね!

また、手水鉢を斬るときに、正面をむいて斬るという十五代目羽左衛門の型を披露されますが、

ここの段取りがもうちょっとスムースにいくといいなと思っています。

梶原の存念は、やはり

「佞人(ねいじん)讒者(ざんしゃ)と指さされ、死後の悪名うくるとも、

いっかないとわぬわが所存、御辺が胸中みぬきしゆえ」にあると思うのですが、

平家にありながら、頼朝(佐どの)を助けた心中を明かすところが肝心だと思うので、

そこまでの屈折から一転、晴れ晴れとした思いで、

手水鉢を斬ってほしいなとおもいましたが、いかがでしょうか(^^)

もう本当に、非の打ちどころのない彦三郎さんの梶原なのですが、

あともうちょっと欲をだして、吉右衛門さんにまけないスゴイ梶原をみせてほしいので

がんばってほしいなとおもっております

 

「役者も役者」という掛け声がかからないのでさみしい、という意見もあると思いますが、

いろいろご意見をうかがうと、竹本とのタイミングだったり、

あるいは、チャリ掛けになるので、なるべくしない、という意見もあるそうです。

でも、その掛け声にびくともしない、すばらしい演技を披露されていると思うので、

彦三郎さんは自信をもってがんばっていただきたいと思いますね

 

ほかの配役では、やはり楽善さんの大庭三郎がまさに大敵でりっぱですね。

音羽屋父子は親子そろって美声なので、このハーモニーを聴いているだけで

うっとりしてしまいます。

新・亀蔵さんの俣野も憎々しさの中に、ちょっと愛嬌もたたえていて、

見事でした。

松緑さんの剣菱呑助が襲名づくしをおりこんでたのしく場を盛り上げますし、

菊之助さんも奴で美しい姿をみせてくれます。

團蔵さんの六郎太夫に滋味があふれ、

尾上右近さんの梢もかれんながら大熱演で好感がもてます。

 

巳之助さん、廣松さん、男寅さん、橘太郎さんの梶原方の大名と、

辰緑さん、新十郎さん、蔦之助さん、吉兵衛さんの大庭方の大名のかけあいもおもしろく、

菊十郎さんの牢役人もおつとめおつかれさまでした。

菊五郎劇団のみごとなチームワークを堪能できる舞台として、

「石切梶原」はお勧めなので、

ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね

 

 


名優の面影、かつらぎ篇~(その3)高倉健さん~

2017-05-09 06:30:00 | 芝居のエッセイ

このブログをお読みのみなさまは、

歌舞伎のこともしりたいとおもうと思うのですが、

映画会社に入る人間は、どんな才能がもとめられるのか?と

思われる方は多いと思います

じつは、あまりお勉強の才能はいりません(笑)

 

と申しますのは、わたしは、とある映画会社の宣伝部で8年半あまり

ポスターや販促物、看板、テレビスポットなどをつくる宣伝マンの

はしくれをやっていたのですが、

はっきりいって、学生時代のお勉強はまったく役にたちませんでした

ずばりもとめられるのは、「とんち力」「アドリブ力」「芸能ネタにどれだけつよいか」でした

その代表例がこちらのケースです。

 

 

高倉健さんのとある映画の完成披露試写会をしたときのことです。

とにかく大変な人望と尊敬をあつめる健さんなので、

豪華スターがたくさんお見えになられました。

健さんは、輝くばかりにかっこよく、背が高く、足が長く、

また背筋がビックリするほどまっすぐな方でした。

 

わたしは、宣伝部に配属されてまだ半年。

お見えになるスターさんのお茶くみ係と身の回りのお世話係、いわゆる控室係をしなさい、

といわれ、大緊張しながらすごしておりました。

印刷会社の営業さんでお世話になった方が、

「健さんは、京都のイノダコーヒーがおすきですよ(^^)/」と教えてくださったので、

イノダコーヒーを営業さんが京都に行かれるタイミングで買ってきてもらって、

スタンバイしておりました

 

すると、健さんのもとに、金髪に染めた、ショートヘアの妙齢の女性がいらっしゃったので

ビックリしていると、彼女は開口一番こう言いました。

 

「おにいちゃん!おひさしぶり~

 

その声をきいて仰天!!大原麗子さんではありませんか!!

おにいちゃん?えっ?健さんと麗子さんってご兄妹だったっけ?とおもってはいけません。

倉本聰さんの脚本でむかし「あにき」というテレビドラマで共演されていたことを

わたしは思い出し、「あ、なるほど」とおもってみていました。

すると、健さんが

 

「ビッチ!!元気そうだな!!

 

ビッチ、というのは大原麗子さんの若い頃の彼女のあだ名であることを

私もしっていましたので、

「わぁ~、ふたりは仲がいいんだな」とおもっていました(^^)

 

そして、麗子さんはとってもかわいらしい声でこう言い始めました。

「ビッチね、映画会社のひとに、完成披露のチケットもらったのだけど、

後ろのほうの席だからよくみえないの

おにいちゃんのこと見たいから、もっと前のほうでみたいわ~

すると、健さんはニコニコして、

「うん、わかったよ。映画会社のひとにきいてみてあげるからまってなさい」

と大変やさしくいって、付き人の方に「おいっ」と一転して、大変するどい口調でいいました。

すると突然、わたしも付き人さんもピリリと大緊張!

さっそくすごい勢いで、付き人さんが楽屋となった会場から出ていきました。

 

そして次から次へと、豪華スターの方が健さんにご挨拶に見えたのですが、

そのたびごとに私が、「〇〇さんがお見えになりました」「〇〇さんです」と

健さんの付き人の方にご報告していて、健さんがそのたびに

大変大声で、元気よく明るく(そうなのです、大変明るい方だったのです!)

「おおっ!〇〇!!元気か!」と声をかけられました。

声をかけられた大スターさんたちは、みな「はい!健さん、元気でやっております!!」といい、

中には、90度会釈して直立不動になり、ご挨拶される大スターさんもいらっしゃいました。

 

うわさにはきいていたけれど、こんなにすごいスターさんだったとは!!!と

ひっくり返りそうになりつつも、

ひたすら健さんにイノダコーヒーをお出しし、ほかの俳優さんのお世話をし、

映画の感想もちょこっとながらお話し、お茶をお出しし、無事に完成披露試写会が終わりました。

俳優さんたちが次々帰られ、健さんは、その姿を律儀に見送っておられました。

 

すると、ぐうぜん、健さんとわたしと、ふたりだけになりました。

もうわたしは、頭がくらくらするやら、大緊張しておりましたら、

急に健さんが、「キミ、宣伝部にきてまだまもないの?」というのでした。

わたしは仰天!!!

「は、はいっ、宣伝部に来て半年になります!!」

と、どもりながら答えると、

健さんは、ニコニコとしながら「キミ、よく控室係をつとめたね~。

けっこうこの役、むずかしいんだよ」とおっしゃったので、

わたしはますまず目がテン

「ありがとうございます!!」といったら、

「うん、おつかれさん!初日の控室係もやってね(^^)」

といってくださったので、大感激!!

 

そしてすぐに付き人のかたがお見えになり、

健さんを送りに行きました。

私も一応ついていき、「ありがとうございます!!」と最敬礼。

きっとこうして、映画の若手スタッフやキャストのかたを

はげまして、育ててこられたのだなぁ・・としみじみ感じ入りました。

 

健さんの映画は、実は「野性の証明」とか「海峡」ぐらいしかみたことがなかったのですが、

すっかり私も健さんの偉大さにしてやられました。

本当に・・・・・すみずみにまで目配りをされる方なんだなぁ・・と感服した次第。

 

初日も大変すばらしい思い出がありますが、

またの機会に(^_-)-☆

 

健さん、ありがとうございます!!!

 

 

 

 


名優の面影、かつらぎ篇 ~(その2)森繫久彌さん~

2017-05-09 00:21:14 | 芝居のエッセイ

もう、いわずもがなの名優中の名優でいらっしゃいます。

森繁久彌さんですね

わたしが小さいころからもう大スターでいらっしゃいましたし、

私がとある映画会社に入ったころには、

超~~~~雲の上の存在で、「森繫先生」とみなさん呼んでおられたくらい、

尊敬を集める存在でいらっしゃいました。

 

映画・演劇・テレビ・ラジオと輝かしい功績を残されていますが、

わたしが森繫さんの舞台を初めて拝見したのは、

12歳のとき、1981年正月の帝国劇場の「華麗なる遺産」でした。

山田五十鈴さん、西郷輝彦さんとの共演で、

もうワクワクしながら見に行ったものでした。

 

じつは小さいとき、西郷輝彦さんが大好きでした(^^)

「江戸を斬る」という時代劇が大変人気を博していて、

西郷さんが遠山の金さんで、森繫さんが水戸斉昭公を演じておられました。

それで私は森繫さんの存在を知ったのですが、

とにかく西郷さんが見に行きたい一心で、

お正月のお年玉をためて、自分で帝劇のチケットを買いに行きました。

 

で、この舞台が小幡欣治さんの傑作だったわけですが、

「日本のまつり」をテーマに、失われつつある「まつり」のよさをまもる

男と女を演じたのが、森繫さんと五十鈴さんでした。

お目当ては西郷さんだったのですが、緩急自在、あうんの呼吸で繰り広げられる

森繫さんと五十鈴さんの演技合戦に、すっかり感激してかえってきたのを思い出します。

 

その後は、「屋根の上のヴァイオリン弾き」「佐渡島他吉の生涯」などなど

多数の名舞台を拝見させていただきました。

特に「屋根の上のヴァイオリン弾き」は何度も見に行きましたし、

テヴィエといえば、やはり森繫さんだなぁという気がいたします。

流浪するユダヤ系ロシア人のかなしみが、

終戦後混乱する日本人の姿と重なりあうようで、胸が熱くなりました。

(もちろん、市村正親さんもすばらしいのですが!!)

サインも人づてにいただいたことがあるのですが、

あまりの達筆ぶりにビックリした思い出があります。

 

映画のほうでは、かれの代表作でもある「社長」シリーズは・・実はあまり印象になくて、

会社に入ってから見たのですが、「こんなにのんきな社長でこの会社よくつぶれないなぁ(笑)」と

クールにみていたものでした。

むしろ「海峡」とか「流転の海」、「小説吉田学校」の吉田茂宰相など、

スケールの大きな役も堂々とこなせてしまう演技力にすっかり脱帽していました。

 

実際、ナマの森繫さん(というのも勇気がいって、やっぱり森繫先生とおよびしてしまうのですが)を

お見掛けすることができたのは、会社にはいってからで、

とある映画の完成披露試写会と、日本アカデミー賞授賞式だったように記憶しています。

もうそのころは、あまりにも巨匠でいらして、

付き人の方が何人もおられ、話しかけるなんてとんでもない雰囲気でした

 

私はまだヒヨコ宣伝マンで、お茶くみ係をしていたのですが、

おそるおそる近づいて、「なにを飲まれますか?」と尋ねるので精一杯でした(苦笑)。

でも、とてもおだやかな笑顔で「ホットレモンティーでいいよ(^^)/」とおっしゃってくださり、

それだけで、すっかり感激しておりました

こんなヒヨコ宣伝マンにも、やさしく、いろいろ気遣ってくださる方でした。

感謝しております。

 

歌舞伎を私はいまはもっぱら見ていますが、

ある意味、一時代の映画・テレビ・演劇・ラジオの良心ともいうべき存在でいらっしゃったので、

とても尊敬する俳優さんのひとりです。

こういう気概をもつ精神を、若い役者さん、演出家さんたちがうけついで、

よりよいお芝居・ドラマ・映画・番組を作っていただきたいと願っています