桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

N響とデュトワ、独壇場!サントリーホール定期演奏会レポート

2017-12-15 03:15:08 | 音楽

シャルル・デュトワとN響のコンビもまた、盤石と思えるすばらしい出来映えの、サントリーホール定期演奏会だった。12月14日、討ち入りの日ではあったが、この日の溜池山王は、クリスマスムード満点。ドゥトワとN響の独壇場ともいうべき、すばらしいハーモニーに、私も聴衆たちも酔いしれた。

ハイドンの交響曲「女王」は端正に。そして、圧巻はやはり、2013年に発表されたという、細川俊夫作曲「嘆き」であろう。日本の現代音楽が演奏されるとどうしても難解な印象をあたえてしまいがちだが、細川のこの作品は、東日本大震災の死者へのかぎりない哀悼の念と、自然への畏怖と警句に満ちたものとなっている。特にすばらしかったのはパーカッションで、日本的な原風景_竹藪や風のささやきなども緻密に表現していた。適切かどうかわからないが、勅使河原宏監督や、篠田正浩監督、市川崑監督などの映画のような、哲学的な要素を思わせる曲である。弦楽器、管楽器も非常に巧みな技術を駆使していた。またソプラノのアンナ・プロハスカの厭世的な雰囲気も、不可思議な霊魂の世界を現出しており、大変な成功をおさめた。細川俊夫というひとの才能にも、非常に舌を巻く思いであった。

また、つづくメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」も、非常に華麗ななかに哀感あふれる名演となった。はじめは哀愁ただよう曲調で始まり、やがて豪奢な旋律が現れる。ドゥトワは、繊細かつ豪快な指揮で、女王メアリー・スチュアートの在りし日の威容をたたえる「スコットランド」の大地と幻影を描きつくした。やがて訪れるスコットランドの悲劇も思わせて、秀逸な出来栄えであった。

事実上、N響元年ともいうべき体験をした私だったが、パーヴォ・ヤルヴィの指揮に魅せられて、N響の今日の充実と実力を知り、また、昨日のシャルル・デュトワ、あるいは、トゥガン・ソヒエフ、クリストフ・エッシェンバッハなどのすぐれた才能に出会えたのは、誠に僥倖ともいうべき一年だった。来年もどんな奇跡をN響が生み出すのかはかりしれず、その可能性に、私もめいっぱい賭けてみたいと思う。

年の瀬の風が、ここちよい、溜池山王の夜であった。

 


愛之助さん、マエストロソヒエフさんのサインをいただきました!

2017-11-18 23:22:46 | 音楽



「イワン雷帝」にあまりに感激したので、わたし、勇躍二日連続で、NHKホールに行ってまいりました!

そこでいただいたのが、この愛之助さんと、指揮者のソヒエフさん、ソリストのおふたりによるサインです!!

非常に貴重なものなので、永久保存版ですね!

きょうは本当になにもかもツイていました。まず、(お小遣いがあまりないので)自由席でチケットを買いましたが(2000円でした!)、

大変にみやすい席で(3階L8列28番というのがベストポジションでした!)3階席でありながら、大変舞台に近い席だったこと。

お隣に座られた方が、なんと放送大学に以前お勤めだった先生だったこと!(クラシック音楽に大変造詣の深い先生でした!)

そして、マエストロ・ソヒエフはじめソリストのおふたり、愛之助さん(語り)、合唱、

そしてなんといってもすばらしいN響のみなさんがびっくりするほど絶好調な仕上がりで「イワン雷帝」を演奏してくださったこと!

ご褒美に、マエストロとソリスト、愛之助さんによるサイン会があったことなどなど、すべてがパーフェクトでした!

 

愛之助さんとは、きのうも実は楽屋口の通路でちょこっとお話できたのですが、

「ぜひ、こんど熊谷、弁慶、知盛、権太などを演じてください!」とお話したら、

満面の笑顔で「わぁ、ありがとうございます~(^_^) うれしいです!」とおっしゃってくださったこと!

来月の実盛物語のお話などもして、きのうは握手もしていただいて、まさに神対応な愛之助さん。

舞台ではきりりと黒の燕尾服姿(よくお似合いでした!)、そしてサイン会では和服で登場。

ますますファンになりました。

(奥様の藤原紀香さんもお見えでしたね(^^) あまりの美しさとスタイルのよさ、そして、

とてもおだやかな雰囲気にウットリ♡ お似合いのカップルですね^^)

マエストロ・ソヒエフは、「きのうも君はきてたよね^^ おぼえてるよ~(^_^)/」と

すっかりフレンドリーな笑顔。海老蔵さんや菊之助さんと同い年なんですね。(うちのいとこといっしょなんです)

ニコニコするとこれまたやさしい笑顔でおもわず私も「すばらしかったです!」と連発。

きょうびのマエストロはみなさん神対応なんですね。なんてすばらしいのかしら!

ソリストのおふたりも終始笑顔。ボリショイ劇場のスターさんだそうです。これからがたのしみです!

 

演奏自体も大変すばらしい内容で、きのうよりさらに進化して、みごとなハーモニーでした!

愛之助さんはますます絶好調でして、歌舞伎でもいっそのこと「イワン雷帝」を歌舞伎化してほしいほどの熱演でしたね!

特にイワンが息子ドミートリを後継者にしたい、と貴族たちに懇願するところが、

実に老獪なのだけど、あわれで、でも恐ろしさもかんじさせて見事でした。

(ちょっと晩年の秀吉みたいなところがあるんですね)

あと、「カザンへ進軍だ!!!」と叫ぶところもまたスケールが大きくてすばらしい!!!

おもったのですが、愛之助さん、大河の主役もいずれできそうですね!

むかし滝田栄さんが演じられた徳川家康とか、あらためてやってみるとよさそうな感じです。いかがでしょう?

うーん、愛之助さんもファンになってしまいました。

来月の実盛、1月の放駒長吉が楽しみですね~!!!

今後も目がはなせません!

 

すっかりミーハーモードで、 きょうはすごしてしまいました。

放送大学の先生とも大変たのしくお話が盛り上がりまして、幸せでした。

こんな立派な方ともお話できて、うれしかったですね!

 

夫も帰宅した私をまっていてくれまして、なんとパスタをつくってくれました!

ああ、ダイエットが!

でも夫がせっかく作ってくれたので、おいしくパクパクといただきました。

みんなにたすけられて、私があります。感謝です!

 

しあわせな、しあわせな一日でした!

 

 

 

 


東西の才能が邂逅する!N響&ソヒエフ&愛之助の「イワン雷帝」が傑作です!

2017-11-18 04:12:45 | 音楽

とにかく、息もつかせぬ70分でありました。

すさまじいパワーでありながら、どこか静謐さをたたえており、しかし一方で、権力の座に上り詰めた者の、悪魔的な魅力もたたえる傑作が誕生しました。N響の定期公演Cプログラム、プロコフィエフ作曲の「イワン雷帝」がそれです。

http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=692

若き巨匠・ソヒエフ(向かって右のひとですね)の指揮は、まさに衝撃のひとこと。ともすれば熱情的になりがちな演奏が、冷静な視点でふしぎな統一感を見出しており、イワン雷帝の複雑なキャラクターとロシアの大地に生きる人々の姿を活写します。「大海原」の美しさ、「余は皇帝になる」の決然たるイワンの雄姿、「敵の骨を踏みしだき」の戦場での迫力、「イワン、貴族らに懇願す」のかなしみ、「親衛隊の合唱」の鮮烈さ、「終曲」の、皇帝イワンと国家、神への狂信的な賛歌・・・。大編成ながら、すみずみにまで神経をゆきわたらせ、”イワン雷帝”の人間像に迫る構成は、まさに傑出した出来栄えというべきであります。9月の「レニングラード」の成功が記憶にあたらしいところですが、N響公演、そして、ことしの芸術シーンを振り返る上でも白眉の公演といえます。



また、進行役をつとめる歌舞伎役者・片岡愛之助のみごとな朗誦がこの劇的な大曲を大いに盛り上げます。彼のさまざまな舞台の中でもきわめてすぐれた演技であることは間違いありません。愛之助は、ナレーションをつとめつつ、悪魔的な魅力をもつ、イワン雷帝をすさまじい怒気を秘めて演じており、イワン雷帝の複雑な人間性に迫っています。この優れた演技があり、N響のオーケストレーションがいっそう映え、すぐれた効果をあげています。

愛之助についてさらにいえば、このイワン雷帝を熱演したことで、彼は義太夫狂言の大役(たとえば、知盛・熊谷・松王丸・権太・樋口など)のみならず、「勧進帳」の弁慶、現代劇のストレートプレイ(たとえば、「マクベス」「ハムレット」のタイトルロール、「アマデウス」のサリエリなど)も掌中におさめるのではないかと思われるほどの素晴らしさをみせています。12月の「実盛物語」も楽しみですが、これを機会に今後歌舞伎役者として、より一層大きく大輪の華をさかせてほしいとおもいます。大きな役者さんになられるでしょう!

ソリストのスヴェトラーナ・シーロヴァ(メゾ・ソプラノ)、アンドレイ・キマチ(バリトン)もみごとな歌唱で、「イワン雷帝」の世界を盛り上げます。また、合唱の東京混声合唱団、東京少年少女合唱団もまたすぐれた歌唱をきかせれくれ、統率感と不穏にみちた「イワン雷帝」のスケール感を現出しています。

きょうも13時から、東京・渋谷のNHKホールにて当日券が販売になるということなので、クラシックファンのみなさま、歌舞伎ファンのみなさまはぜひお誘いあわせの上、たくさんのご来場を願い、ぜひこの衝撃の体験をしていただきたいと思います!

#nhkso_tokyo

#ソヒエフ

#愛之助

#片岡愛之助

 

 

 

 

 


マレク・ヤノフスキさんの才気あふれる、ヒンデミット&ベートーヴェン!N響定期演奏会にいってきました(^_^)/

2017-11-12 20:30:29 | 音楽

きょうは本当に収穫の多い一日となりました。

N響定期演奏会Aプログラム2日目に行ってまいりましたが、

非常にすばらしい作曲家と指揮者、演奏に出会い、感激しています。

それは、ヒンデミット、という作曲家の「ウェーバーの主題による交響的変容」と、

「木管楽器とハープと管弦楽のための協奏曲」です。

そして、指揮は、ドイツの巨匠であるマレク・ヤノフスキさん。

非常に端正かつエネルギッシュな指揮で、聴衆を魅了しました。

そして、N響がしっかり堅実かつ繊細に、格調高く、

ベートーヴェンの交響曲第3番「エロイカ(英雄)」を演奏し、

豊潤でしあわせな時間があっという間にすぎていきました。

 

特に、ヒンデミットの「変容」のすばらしさは、筆舌尽くしがたく、

おもわずCDを買ってしまったほどでした。

とても大胆な構成ながら、ぐいぐいと作品の中に引き込まれていくようでした。

ダイナミックでもあり、もしCDが手に入るようでしたら、ぜひぜひみなさま

ご愛聴いただけるとうれしいです!

またつづくヒンデミットの「~協奏曲」も、N響が誇る首席奏者のみなさん

__オーボエの茂木さん、フルートの甲斐さん、クラリネットの松本さん

(先日クラシック音楽館にもご登場なさいましたね^^)

ファゴットの宇賀神(うがじん)さん、ハープの早川さん__といった面々がずらりとならんで、

ソリストをつとめたので、聴衆のみなさんは大喜び。

松本さんのクラリネットでは「結婚行進曲」のオマージュもあり、

演奏後みな拍手喝さいをあびていました!

 

最後をかざる「エロイカ」は(最初の曲もそうでしたが)

ヤノフスキさんは、もう暗譜でそらんじてしまっているほどで、

大変迫力のある指揮でした。N響のみなさんも、

コンサートマスターの伊藤さんを筆頭に、弦楽器がよくうなりましたし、

管楽器がまたとてもがんばっていたのでうれしくなりました。

端正ですが、非常に品格あふれる「エロイカ」で、

パーヴォとドイツカンマーフィルブレーメンとはまた違った味わいの

アプローチを楽しむことができました!

 

終演後は、たのしくアンケート(プログラムの最後のほうにありますので、

ぜひみなさまもアンケートへのご協力、よろしくお願いいたします!)に答えました。

いろいろお願いごとをしましたが、

どこかで実を結ぶことをいのっています!

 

ああ、たのしかった!\(^o^)/

#NHKSO_tokyo

 

 

 


下野竜也さん指揮・N響の定期演奏会にいってきました!

2017-10-16 03:29:07 | 音楽

わたしは自他共に認める、熱狂的なパーヴォファンなので

パーヴォ以外の人には浮気したくない!とおもっているのですが、

N響の定期会員になりましたので、せっかくだからいろいろな方の指揮も拝聴してみようと思い、

10月は下野竜也さん指揮の定期演奏会に行ってまいりました。

 

結論から言うと、とってもよかったです。いろいろ勉強になりました。

パーヴォ月間だった先月が、あまりにもフィーバーしていたので比較するのはちょっと違うのかな、と思うのですが、

下野さんも大変切れ味鋭く、力強く、ダイナミックな指揮を披露され、圧倒されました。

パーヴォ月間との大きな違いは、やはりパーヴォだとサイン会をしてくださるので

(パーヴォだけの大サービスなんだそうですね。ほんとうに頭がさがります!)

ロビーがとってもしずかなこと。はじめのうちはちょっと物足りない気がしたのですが、

クラシックをおちついて楽しむにはいいかもしれませんね。

 

コンマスもマロさんではなくて、伊藤さんということで、これまたちょっといつもと違う味わい。

堅実というか、手堅い演奏でしたね。

 

ただ、ベルクの一連の作品は、私にはちょっと難解すぎて、

眠くなってしまうところもちょっとありました。

「ルル」組曲のモイツァ・エルトマンさんのソプラノは透明感があって見事でした。

ヴァイオリン協奏曲のクララ・ジュミ・カンさん(ヴァイオリン)はちょっと硬質な感じでしたね。

むしろ、華やかなモーツァルトの歌劇「イドメネオ」の序曲や、

歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲のほうが、本領発揮の下野さんでした。

 

パーヴォのときは、みんなお祭り状態になってしまいますが(笑)

10月くらいの雰囲気が、本来のN響の定期演奏会の雰囲気なんでしょうね。

わたしも節度ある姿勢で拝聴しなくてはと思いました。

 

というより、パーヴォのときにあんなにみんな興奮状態になってしまうのは

なぜなんでしょうね。

やっぱりそういう意味ではパーヴォってすごすぎる!と改めておもってしまいます。

今週末、パーヴォに会いに、マカオに行ってくるので

また違いを楽しみたいと思います!

 

というわけで、小雨降る中のたのしい定期演奏会でした!


わたしのクラシック音楽遍歴をお話します。

2017-08-24 06:38:16 | 音楽
せっかく、パーヴォを応援するサイトでもあるので、
私の、クラシックの音楽遍歴をお話したいと思います。

私がクラシック音楽に目覚めたのは、5歳のときです。
両親がクラシックバレエとピアノを私に習わせてくれたのです。
ピアノは16歳まで習っていて、
ショパンのノクターンぐらいまでは弾けるようにななりました。
日本ではかなりピアノをならう子供たちは多くて、
かれらの音楽的素養がもしすばらしいとわれるのなら、
それはこの幼児期の教育が徹底しているからだと思います。
父も母も、大変教育熱心でしたので、幼児期から私に、
来日したダヴィンチの「モナリザの微笑」を見せてくれたり、
こうしたピアノ・バレエを習わせてくれ、芸術にふれる機会を増やしてくれました。
ふたりにはほんとうに感謝しています。

6歳で、来日したキエフバレエ団の「白鳥の湖」を東京で見ました。
両親にせがんで、チャイコフスキーのレコードを買ってもらったのが、
私が生まれて初めて買ったクラシックのレコードです。
輸入盤だとクラシックのLPがいちばん廉価で手に入るので、
私はメンデルスゾーンの「結婚行進曲」や、
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」などを聴いて育ちました。

転機が訪れたのは中学1年のときです。
カトリックの女子校に入学したのですが、
そこで、オルフの「カルミナ・ブラーナ」の演奏を学内で聴くという経験をしました。
東京の目白のカテドラル大聖堂で演奏したのです。それはそれは荘厳な体験でした。
その感激を音楽の先生に話したところ、
その年の秋に、私立中学の連盟で、ヘンデルの「メサイア」を演奏・合唱することになり、
私はそのソプラノパートに入ることになりました。
このときの演奏には、今の天皇陛下・皇后陛下が臨席され、
大変感激したのをおぼえています。

また音楽の授業で、オーケストラの演奏体験もしたのも幸せなことでした。
私はクラリネットを担当しました。音を出すのに四苦八苦するだけでしたが、
このときの体験も、いまのクラシック鑑賞にすごく役立っているように思います。
金管・木管楽器の方のご苦労はとてもよくわかるつもりです。

高校の音楽の授業はすばらしかったです。
オーケストラ体験のほかにも、映画鑑賞をさせてくれたのですが、
そこでヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」を観たのです。
それで、初めて私はマーラーを知りました。
マーラーの第5番のアダージョはどのそれよりも、魅力的で深淵です。
また、同じ授業で、ワーグナーの
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ワルキューレ」を聴き、
大変感激しました。

先生が大変なカルロス・クライバーのファンで、
コードなどを聴かせてくれたので、私もクラシックに一時期かなり傾倒しました。
(歌舞伎をみるようになったのが一番遅くて、大学生になってからです)

そういう意味では、私はとても恵まれた青春時代を送っていたのだと思います。

仕事で映画会社に入ると、クラシックの世界とは遠くなりました。
これは大変残念なことでしたが、やはり社内でクラシック好きな仲間たちがいたので、
熱心に話していました。
また、映画の予告編を作るミーティングのときには、
いつも大量のクラシックのCDを持ち込んで、
BGMに何を使うか、よく議論したものでした。

その中で、とてもうまくいったケースなのが、
日本の時代劇なのにクラシックを使った「陰陽師」での、
モーツァルトの「レクイエム」から「怒りの日」。
そして、「梟の城」での「カルミナ・ブラーナ」でした。
大変インパクトがあり、これらの映画は日本国内でいずれも大ヒットを記録しました。

広報になってからも、クラシックを聴く機会はもっぱらCDでですがありました。
また、上司の方で、実は小澤征爾さんと親交のある人がいたので、
小澤さんのCDなどもよく聞くようになったのもこのころです。
そして、会社をやめて、念願だったクラシックコンサートに行く機会がふえて、
運命の6月25日と30日の、パーヴォとの出会いがあったわけですね!

指揮者もカラヤンもそうでしたが、クライバー、アバド、ムーティ、ショルティ、
フルトヴェングラーなどをCDで聴いていたので、
パーヴォの「一千人の交響曲」を聴いたときには驚天動地の想いでした。

本当に、いままでまったく聴いたことのない、クラシック音楽体験がありました!
怒涛の如く押し寄せる強烈なパッションを感じるとともに、
崇高な魂がそこにありました。

あとは、いつも大騒ぎしている通りです。

これからもパーヴォやほかのクラシック音楽のみなさんの奏でる音楽を通して、
よりゆたかな人生をあゆんでいきたいです。

 

マーラー交響曲第8番「一千人の交響曲」に思いをはせて。

2017-07-14 03:39:29 | 音楽

早く、CDにしていただけないかと思っています!
パーヴォ・ヤルヴィさん指揮、NHK交響楽団演奏の、マーラー 交響曲第8番「一千人の交響曲」。
これを聴いていると、本当にどんなにつらいことがあっても、元気と勇気がわいてきます。

録音ではサー・ゲオルグ・ショルティ指揮のCDを持っていますが、パーヴォの指揮のすばらしさに、一年前はただただ圧倒されていました。

歌詞の意味をしって、すごく衝撃だったこともありますし、神と人間、壮大な運命、永遠の命と愛について、2016年9月の東京にて発表しなければならない意味がちゃんとあったのだと思います。

いまきいても、非常にすごみのある名演ですね。マーラーは大変波乱の人生をおくった方で、ユダヤ教からキリスト教への改宗を経て、一連の交響曲を作った方でした。そういうバックボーンも含めて考えると、この作品は、聖母マリアへの賛歌、そしてもっと永遠なる神への憧憬と畏敬がこめられています。

現代の混沌とした世界情勢の中で、普遍的な正義や価値を見出すことの難しさを痛感しますが、一方で、永遠の愛についての追求の思いは、きっと万国共通だと思うのです。それがイスラム教であれ、神道であれ、キリスト教であれ、仏教であれ、ユダヤ教であれ、人間の営みが続く限りは永久にわれわれのテーマであろうとおもいます。

マーラーの「一千人の交響曲」は、あらゆる思想、信条、宗教を超えた力強い人間の生命力と可能性を感じさせ至高の名曲だと思います。

この曲と、パーヴォたちの名演に出会えたことにふかく感謝しています!


I'm wondering if you could make a CD!
Paavo conducted, the leader of the nhk symphony orchestra, Mahler Symphony no. 8 "one thousand symphonies".
If you're listening to this, it's really hard for you, and you're very brave.

In the recording, I have a CD with Sir Georg Solti's conuct, but it was just a year ago, but it was simply overwhelming.

I knew it was very shocking, and it was very shocking, and it was a good thing that I had to announce that God and man, the magnificent destiny, the eternal life and the love of my life, in September 2016 I think.

If you're listening, it's an excellent one. Mahler sent a very eventful life, and he had made a series of symphonies after he converted from Judaism to Christianity. Including the backbone of the backbone, this piece of work is with and awe to the virgin Mary and the more eternal God.

I realize the difficulty of finding universal justice and value in the modern chaos of the world, but on the other hand, I am sure that the pursuit of the love of eternal love is in the world. If it is Islam, the religion, the religion, the religion, the Jews, the Jews, the Jews, and the Jewish of the human being.

Mahler's " one thousand symphonies I think it's a great masterpiece of life and the possibility of a powerful human being beyond all ideas, creed and religion.

This song is very grateful for having met the performances's performance!


はじめてのクラシック体験を知りたいあなたに💞😄❤

2017-07-09 23:26:12 | 音楽

かくいう私も、クラシックコンサートに行くのは、
まだまだヒヨコファンなので、
こちらのサイトで大変勉強になりました!

http://t.pia.jp/feature/f/beginner/classic.jsp


やはり「音」は要注意のようですね!
チラシやパンフレットはどうしても無料でたくさんもらってしまうので、開演前には不要なチラシは処分し、
パンフレットも小さく鞄の中に閉まっておくのが無難のようですね😄✌❤

あと、開演直前のおしゃべりも厳禁のようです。
6月30日は大丈夫でしたが、25日にN響に行ったときには、おばさまたちがずっとおしゃべりしていて、
すごく気になりましたね~。

興奮状態になりますが、おしゃべりはぐっとこらえて、
至上の音楽が流れるのを待ちましょう😃💞

クラシックコンサートにはじめていくときには、
どんな曲がいいのかわからなかったのですが、
私のオススメはベートーベン交響曲の第7番ですね💟😃

とても晴れやかな曲ですし、第5番ほど重たくないし、
華麗な曲調なので眠くなることもないと思ってます🎵❤😃

でも、CDなどで好きな曲があれば、それを聴きに行くのがいいのではないでしょうか💫😄💟

一応演奏家の方のファンから入ってもいいそうなので、
私のようなパーヴォ大好きファンでも許されそうですね💘😃

女性の場合は香水も要注意ですね😃💞
気をつけなくちゃ!

ヒヨコファンなので、これからも
いろいろ学んで、かしこく、たのしく、
クラシックコンサートを堪能したいと思います😃💞




ハワイアンの魅力にうっとり\(^o^)/\(^o^)/

2017-05-21 02:56:01 | 音楽

突然、なにごとかとおもわれたかと思いますが(^^)

きのうは金田栄一さん(元歌舞伎座支配人、現・歌舞伎座舞台株式会社の顧問でいらっしゃいます。

右端のギターをもっておられるのが金田氏です)とお仲間たちによる、

たのしいハワイアンのライブ(於・渋谷バッキ―)に行ってまいりました

ごらんのように大変和気あいあいとした、アットホームな雰囲気でした

 

金田さんは、もちろん歌舞伎ファンにとっては、よくご存じの、

歌舞伎に造詣がふかいばかりか、たのしい歌舞伎解説、

そして数々の歌舞伎の大イベント(團十郎襲名、高麗屋三代同時襲名、源氏物語などなど)

を成功させた立役者のひとりとして、

私にとってもほとんど「レジェンド」的な存在ですが、

実は大学の先輩でもあるというすばらしいご縁に恵まれました

 

ところが、歌舞伎通でいらっしゃることはもちろんのこと、

天は二物を与えたのですね、金田さんはハワイアンの演奏家としても

たいへんすぐれた才能をお持ちで、こうしたライブ活動もされておられたことをしって

わたしはビックリ

さっそく伺わせていただいた次第でした。

写真ではわかりにくいですが、スチールギターについては

本当に名手でいらっしゃいます。

また軽妙なMCもされ、たのしくライブを盛り上げるのはさすがの一言です!



第1部はハワイアンの名曲・新曲を中心に演奏され、

また第2部は60年代ポップス(恋のバカンスなど)を歌い、

そして第3部は上の写真のように、「オール・オブ・ミー」や「ブルー・ハワイ」などの名曲を

お見えになったお客様みずからが演奏し歌うという、

大変すばらしい会になったのでした。

みなさん、本当にお上手で感動してしまいました。

金田さんのほか、落合さん、鈴木さん(ドラム)、

そしてヴォーカルのJunkoさんによる編成ですが、

ぜひまた次回のライブもうかがいたいと思っています


こちらがJunkoさん。大変お美しく、美声で、またフラダンスの名手でもいらっしゃいます

ステキな声で魅了しました後ろはギター担当の落合さん。こちらも美声で、名演です。

 

本当にスペシャルな夜で、ハワイアンにあまり詳しくない私も、

すっかり魅せられました。

ぜひみなさまもこれを機会にハワイアンの魅力、そして歌舞伎の魅力に

ふれてみてください(^_^)/

 

お誘いくださった、金田大先輩にお礼を申し上げます!

すばらしかったです

 

 


 






フェドセーエフの指揮が冴えわたる!NHK交響楽団定期公演Cプログラムに行ってきました(^_^)/

2017-05-20 07:16:12 | 音楽

まだ駆け出しのクラシックコンサートファンである私ですが、ウラディーミル・フェドセーエフのことを全く知らなかったので、きのうのNHK交響楽団の第1861回定期公演Cプログラム、”ロシアン・ナイト”は、非常に芳醇で贅沢な時間を過ごすことができました。フェドセーエフは大変な大ベテランでしたが、新進気鋭の指揮者のように、野心あふれ、エネルギッシュな演奏で、私たちを魅了しました。また、N響もやはりヨーロッパ・ツアーを経て、確実に世界的オーケストラへの道を歩んでおり、勇壮なグリンカ、ボロディン、チャイコフスキーという作曲家たちの魅力を最大限発揮して、スラブの風を運んできてくれました。

特に魅力的だったのは、ボロディンの交響曲第2番ロ短調で、私はこれを全く初めて聴きましたが、実にロマンあふれる大作でした。ボロディンが苦心して作り上げただけあって、みごとな曲想で大胆な展開に驚きました。演奏の機会がこれを機に増えるといいですし、ちょっと譬えとして適切かどうかわかりませんが、「千と千尋の神隠し」のラストの音楽に匹敵するダイナミックかつ豪奢な音楽で素晴らしかったです。こと第3楽章のハープからの導入、第4楽章へ続けて演奏される展開は圧倒的で、息をのむようでした。激しい滝を流れるかのような流麗さにただただ惹かれました。ともあれ、今回の白眉ともいうべき、ボロディンの交響曲第2番でした。

また、やはりN響の圧倒的な演奏力が発揮されるのは、チャイコフスキーの交響曲第4番で、こちらも私は全く初めて聴きましたが、弦楽器(篠崎史紀以下の陣容がすばらしい超絶技巧を聴かせてくれます)が見事ですし、管楽器もよく期待に応えました。こちらも大変豪壮華麗な音楽で、ロシア音楽のひとつの頂点ともいうべきものであり、日本でも、もっと人気の出る曲として、浸透することを祈っています。特に第1楽章の管楽器の「運命」を告げるファンファーレ、終盤の第4楽章におけるオーケストラが混然一体となって超絶技巧を繰りひろげる様は、大変な陶酔感をともなうものでした。

ホールは熱狂的にフェドセーエフを迎え、この大ベテラン指揮者に敬意を表しました。ロシアの大地の魅力を運んできてくれた彼と、N響に感謝したいと思います。

つたないですが、英訳します。

It was I who is still a novice classic concert fan, but I didn't know Vladimir Fedoseev at all, so yesterday's 1861st time fixed period performance C program of NHK Symphony Orchestra, Tokyo and" Russian night" could spend very mellow and luxurious time. He was a serious great expert, but Fedoseev charmed us by an ambition overflow and an energetic performance like an up-and-coming conductor. NHK Symphony Orchestra also was walking the way to a worldwide orchestra certainly, was showing composers' heroic charm called Glinka, Borodin and Tchaikovsky maximally and was carrying a Slavic wind via Europe tour as expected.

A 2nd number of Borodin's symphony was B minor, and I heard this just for the first time, but the one attractive in particular was the masterpiece very full of romance. That Borodin took pains and completed, I was surprised at bold development by an excellent song idea. I hoped that a chance of a performance increased taking this as an opportunity and I didn't know whether it was slightly appropriate as a metaphor, but it was wonderful by dynamic and luxurious music which equals the last music of "Spirited Away". Played development continued introducing from a harp of a fact 3rd movement to the 4th movement, and was overwhelming, and they seemed to hold the breath. It was attracted by elegant as if it flows through an intense waterfall. Anyway it was a 2nd number of Borodin's symphony like this fine example.

It was a 4th number of Tchaikovsky's symphony that the overwhelming performance power of NHK Symphony Orchestra is shown as expected, and I also heard this just for the first time, but the strings (You made them hear the transcendent art with the wonderful battle formation below Fuminori Shinozaki.) were excellent and a wind instrument often also responded to the expectation. Gorgeous also is splendid music and is the one like one climax of Russian music very much here, and it's being hoped also to permeate as the song among which I become popular more in Japan. The orchestra in the 4th movement of a fanfare and the final stage who tells "destiny" of a wind instrument of the 1st movement in particular was one by which the state by which unfolds transcendent art in a body involves a serious fascination sense.

Hall met Fedoseev and paid his respects to this great expert conductor enthusiastically. I'd like to thank NHK Symphony Orchestra with him who was carrying charm in the Russian earth.