気ままな広州日記

2011年12月からわんぱく3兄弟を従えて広州で過ごしていましたが、2015年7月に本帰国しました。

ライチの季節

2014-06-29 | 広州 レジャー・観光
ライチは中国南部原産で熱帯・亜熱帯地方で栽培される果物。
上品な甘さと香りから中国では古代より珍重され、楊貴妃もこよなく愛したという増城市のライチ狩りへ行きました。

日本ではあまり出回っていないライチ、広州では今が旬。
広州の夏は3度目ですが、我が家は初めてのライチ狩り。
広州市内よりバスで1時間弱の増城市の瑶湖农场果园というライチ園へ。

中医学の考え方によると、食品は陰と陽の属性に分けられ、陽の属性にあたるライチは、食べすぎると『上火(シャンフオ)』という体内に熱が篭ってのぼせた状態になり、体調を崩してしまうのだという。
症状とし ては、顔に赤い発疹ができる、口角のできものや口内炎、体のだるさ、のどの腫れ、なんとなくイライラが収まらない、などなどだそうで。
ライチを含む熱帯地方のフルーツは、『上火』しやすい食品の代表格なんだとか。

というようなことから、ライチを今まで1日に5個以上食べたことがなかったのですが
木になっているライチをもぎって、その場で皮そむいて口に頬張ってみたら、、、
今までスーパーや道端で買ったライチを美味しいと思って食べていたのが、それを上回る美味しさ。

新鮮なライチは本当に良い香りで、甘くてとってもジューシー。
ライチ狩りでは"桂味"と"糯米糍"の二種類があり、どちらもそれぞれの美味しさ。
今日は食べすぎました。大丈夫か!?私&家族!

上火を治すには、様々な中国民間療法があるらしいのですが、一番ポピュラーなのは食事療法。
『清熱解毒(熱を冷まして解毒する)』効果のある食べ物を、積極的に摂取すればよいらしい。
とくに瓜類と豆類が、効果大で、キュウリやゴーヤは体内の熱を鎮めてくれるし、緑豆スープや緑豆の中華風しるこデザートだと、水分もしっかり補給できて一石二鳥なんだとか。
利湿効果のあるハト麦・スイカ・冬瓜は、体内にこもった湿気や火照りを尿にして排出してくれるらしいので、積極的に摂取せねば。





ライチは低いところは身長100センチ余りの三男もらくらくと手の届くところから、大人でも手の届かない高いところまで、
まとまってなっていたり、単独に実がついていたり。
長男は木に登って高いところの実を採ることを楽しんでいたようで、次男はそこら辺を飛び跳ねていた蛙を追いかけ、三男は前の幼稚園のお友達と会えて、ライチはともかく思い思いに楽しんでいたようです。
広州に来る前は異国の地でフルーツ狩りが出来るなんて思いもしなかったな。
汗が流れてくるくらい暑かったけど楽しかった
よい思い出になりました。