気ままな広州日記

2011年12月からわんぱく3兄弟を従えて広州で過ごしていましたが、2015年7月に本帰国しました。

一年・・・

2012-03-11 | 広州 日々の出来事
東日本大震災から1年。

地震が起こったときは、お友達の家にいて、いつもよりはかなり大きいと思ったものの
そのときはまだ阪神淡路大震災以上の未曽有の大震災になることなど思ってもみなかった。

外に出て、液状化ということさえ考えが及ばず、水道管か何かが破裂したんだろう・・・と思いながら
まともに歩けないくらいの強い揺れの中、お友達親子と声を掛け合いながら、どんどんあふれ出てくる泥水の中に
足を浸しながら、次男と三男を連れて長男のいる小学校にお迎えに行き、心臓をバクバクさせながらようやく家に
帰り着いたときのこと・・・
自宅建物の周りは信じられないくらいに変貌し、その後余りにも長く続いた不便な生活・・・
過ぎ去ったこととはいえ、思い出しただけでも胸がざわめいて鳥肌が立ってくる。

けが一つなく命があってよかった、住める家があってよかった、お布団で眠れるだけよかった、津波がなかっただけ・・・
テレビから流れてくるあまりにも恐ろしく無残な映像を見ながら何度もそう自分に言い聞かせ、心が折れそうになる
先の見えない不便な状況を、お友達ママとメールで励ましあいながら乗り越えたことは、一生忘れない・・・。

そして約一か月後、ライフラインが復旧したときの本当に本当にうれしかった気持ちもまだ胸の中に焼き付いている。

うれしかったけど、その先もしばらく続いた余震が怖かったこと、スーパーでお米や野菜を買うのに放射能を
とても気にして買っていたこと・・・ここ広州にきてからはなんとなく忘れていたけれど、ここ数日の
テレビの特番でまた思い出した。

今なお避難生活を余儀なくされている人々がまだいる忘れてしまってはいけない現実・・・。
何もできませんが、今日は大震災で亡くなられた大勢の人々のご冥福をお祈りするとともに、今なお不便な生活を
されている人々のためにつつましく1日を過ごしたい・・・今日はそんな気持ちです。