山城めぐり(兄弟ブログ biglob)

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氏族の追跡(横尾氏)

2015-04-02 22:48:29 | 氏族の追跡
横尾氏の館跡

群馬県富岡市原字山口 地図
『長享日記』横尾丹波守平朝臣吉信によって書かれ、1488年から1547年までの戦記物です。これによれば「天文十六年(1547)の上田原の合戦で、当主横尾采女守信光が討死をしたので、幼君紋十郎を守って、まず高井郡須坂の興国時へ落延びた。ついで同寺の住僧の旧里である上野国甘楽郡丹生原字山口に蟄居し、後に紋十郎は横尾丹波守吉泉と称して、上野国宮崎の城主小幡尾張守に勤仕す。」とある。

地図で記したところに、現在も小柳観世音を祭るお堂が建っており、ここに横尾家の館跡があったとの伝承があります。

小柳観世音

境内でゲートボールに興じていた地元の方に許可をもらいお堂の中の仏さんを拝ませてもらいました。ただ観音様ではなくて不動様に見えます?

伝承では、お堂の東の空き地が館跡とされていますが

空き地

この空き地ではなくて、館は右上を登った平山ではないかと思っています。

平山の概観、戦国時代であり、お堂の場所では守りに弱いと感じます。

平山は雑木林が生茂っており、堀などは確認できません。
ただ、この祠だけが真実を知っているようです。

この村の横尾家直系の家を、地元の方に教えてもらい尋ねましたが、戦国時代に山口に逃れてきて、小幡氏に仕えた経緯などの古文書は家に残されていないそうです。

それならばと、山口横尾家の菩提寺永隣寺を訪ねましたが、やはり史料は残っていないとのことでした。

小柳観音から北東1.6kmに金乗寺があり

この寺の裏山に小幡氏が支配した丹生城があり、横尾吉泉が小幡氏に仕えたことは状況から事実であったことと思われます。

次回 岡山県 江見氏について追及してゆきます。

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