【図解】近畿の城郭Ⅴ
2018年8月上旬刊行予定
中井均 監修/城郭談話会 編
シリーズ完結! かつてないスケールで描く最新の城館バイブル最終巻!!
【付録1】既刊5冊の城名総索引
【付録2】関西6府県に所在する全城郭の最新の一覧表を収録!
【図解】近畿の城郭Ⅴ
ISBNコード
978-4-86403-299-5
6,800円(税抜) 7,344円(税込)
井伊家歴代当主の位牌、木像 龍潭寺が特別公開 浜松 (2018/7/23 08:12)
特別公開されている井伊家当主の位牌と木像=浜松市北区引佐町の龍潭寺
井伊家の菩提(ぼだい)寺である浜松市北区引佐町の龍潭寺内に建つ井伊家御霊屋の建て替え工事に伴い、御霊屋に安置されていた井伊家歴代当主の位牌(いはい)と木像が同寺本堂で特別公開されている。本堂には代々の当主や分家の位牌約50柱が並ぶ。井伊家初代の共保、戦国武将の直政、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公直虎の父である直盛の計3人の木像も展示されている。
御霊屋は寛保2(1742)年に建てられた井伊家の歴代当主を祭るお堂で、県指定文化財。老朽化が激しく6月から建て替え工事が始まり、工事完了予定の2020年3月まで閉鎖される
登録有形文化財に2件 富岡高御殿 富岡高御殿黒門
2018年7月21日 東京新聞記事
御殿の外観
国の文化審議会が二十日に答申した登録有形文化財(建造物)に、県内では富岡市七日市の県立富岡高校御殿(旧七日市藩陣屋正殿)と、同高御殿黒門(旧七日市藩陣屋中門)の二件が選ばれた。近く官報告示を経て登録される見通しで、県内の登録有形文化財(建造物)は百二十九カ所の三百三十七件になる。
県教育委員会や富岡市教委によると、旧七日市藩は戦国大名として知られる前田利家の五男利孝が幕府から拝領し、廃藩置県まで十二代にわたり、藩主を務めた。城は持てず陣屋を築き、今回、現存する藩邸の一部「御殿」と陣屋の中門だった「黒門」が登録対象となった。富岡高の敷地内にあり、現在も同高のシンボルとして親しまれている。
「御殿建築は、京都府の二条城にある二の丸御殿の各種建物のほか、数例を残すのみで、部分的とはいえ残存していること自体が貴重。江戸時代の陣屋の様相を伝える」と評価された。
御殿の黒門=いずれも富岡市で(県教委提供)
御殿は一八四三(天保十四)年に再建された正殿の一部で、玄関から御座所に至るまでの広間、板の間、書庫などが残っている。木造平屋で長さ約三十六メートル、幅九メートル余、床面積は約三百六十平方メートル。明治から昭和の学校建設に伴って移築されるなどし、玄関の位置も付け替えられた。
黒門も一八四三年に再建され、移設などを経て現在地に戻された。細部の意匠に御殿と共通する部分が多いという。
市教委や富岡高によると、御殿は現在も同高定時制の卒業式で使われ、同高東側にある黒門は生徒が登下校時にくぐるという。地元では、本家の加賀藩前田家の赤門(東京大学赤門)に対して黒門と呼ばれた、といわれている。
御殿が有形文化財となってうれしく思います。