HYAKUSHOU日記

毎日の作業と暮らしといろいろの出来事

こまった!3

2015-06-04 20:42:53 | Weblog
 前回の続きでござる。
 従って3となるのでござる。
 ここでは、価格に合う米を考えるということでござろうか。

 10aあたりで18万3千円かかるということでござったが、これを1俵(60kg)あたりにすると約2万2千8百円で、1袋(30kg)あたりでは1万1千4百円となるのでござるな。
 これを今JAが買い取っている金額と比較すると、6千円ほど農家が赤字となるのでござる。
 拙宅の田圃は条件の悪い棚田でござるからして、平地の田圃であればおそらくこれよりは少々生産費が下がるかもしれないのでござる。

 価格が下がった最初の年は小売価格が全く変わらずで、中間マージンがどれだけ大きくなっているのかと思った次第でござった。
 今年になって少々小売価格が下がったのでござるが、半値ということは無く、やはり中間マージンが大きいままかと思っているところでござる。
 が、米屋も「儲けなければお飯が食べられない」ということでござるからして、認めるところではござる。

 ここで「何故に米の価格が突然半分近くになってしまったのか?」と疑問符がつくのでござる。
 もう一つは、「米の消費は農家からの価格が半分になって結果として消費が上向くのか?」という疑問でござる。
 そして、「どのような米を作れば生産費に見合う価格で買ってもらえるのか?」ということが課題となるのでござろうか。

 これは拙者の勘繰りでござるが、全中はアベ君が出した農協改革(言葉が正しいか疑問だが、ニュースに基づいて)という恫喝にびっくりして、「米の価格を下げてTTPをやりやすくするから」ということで価格を下げたのではなかろうかと思うところでござる。
 そしてその理由は売れないからということでござった。
 それならば、JAは販売努力をしていないということになるのではなかろうかでござるな。

 ここ数ヶ月、何軒かの農家と話すと、「農協へ売るのはやめた。大方親戚やら知り合いへ売ってる。」という言葉が全てでござる。
 これは尚の事JAの米が売れなくなるではなかろうかでござる。
 ここで拙者も、依然やっていたように『自力販売をせねば』と思うところでござる。

 もう一つの、「値段が半分になれば消費が増えるか?」なんてことの答えは「NO!」でござろう。
 拙者、4年近く家を出て生活していたのでござるが、その貧乏暮らしの中でもいろいろと食べるものはあって、今日は米でも明日はパンと麺類等いろいろと食べられるのでござる。
 米が安いからといってそればかりの世間ではござらぬと、拙者、思う次第でござる。

 今でも日本で一番高い米は、1俵6万円といわれているのでござる。
 もっとも、一農家で日本のお米百選に二点も選ばれる人だから当然ではござろうし、拙者も一度いただいたが、これは米の芸術かと思うほどでござった。
 コシヒカリでもひとめぼれでもそうなのでござり、最終小売では、桐の箱入りということでござる。

 拙者も自力販売に向かうには、それなりの米を作らねば売れるものではござらぬ。
 でもって、3ヵ年で完全有機栽培で、無農薬にせねばならぬと思うところでござる。
 が、それで作った米が一般的な味で「頭一つ抜けた上手い米」ということでなければ、買っていただく値打ちがござらぬのだ。

 で、今、そのための方法を考えているところでござる。
 完全有機栽培はおそらく可能と思うのでござり、農薬は使っても3製剤以内ということになると思うところでござる。
 無農薬栽培の方策はいくつか考えているところでござるが、ちょっと強硬な環境改善を必要としているところでござる。

 それぞれ、良い段階になれば、「米食味鑑定士」として『米食味鑑定士米』として販売し、水田環境の調査で「特A」となれば『環境鑑定士米』として販売可能と考える次第でござる。
 それで消費される方、食べていただける方に「最高!」と言われれば、これに勝るものは無いのでござる。
 その詳しい方策は、当面秘密でござる。

 というところで、さらば!