TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』

2014-09-07 08:48:42 | 映画レビュー
夏休みの終わりに、印象的なDVDを観ました。
「虹色ほたる」原作/川口雅幸(アルファポリス発行)
2007年初版発行当時に読んで、とても感動し、アニメ化されたら観に行こう!と思いながら、2012年に実際にアニメ化されたのに、上映された時には観に行けなかった作品でした。

DVDを観て、原作を読んだ時に私がイメージした以上の背景美樹の素晴らしさと、丁寧さに涙が出ました。
主人公の裕太が、30年前の昭和時代にタイムスリップして、ダムに沈むことになっている山間の村で過ごす6年生の夏休みの物語。

沈みゆく運命の村の風景が、とても美しく印象的で、何処か懐かしさを感じる温かい背景美樹でした。

当時の子ども達の遊びの様子も、そうそう、夏休みってこんな感じだった~!というような、今の子ども達とはちょっと違う夏休みの過ごし方が描かれていました。

村の人々との交流もとても心温まるもので、都会育ちの裕太にはどれも新鮮だったことでしょう。
村の人たちが先祖代々の村の歴史をどう守り続け、ダムに沈む村の運命をどんな気持ちで受け入れ、最後の夏をどう過ごそうとしているのか…。
この村最後の夏祭りに、子ども達がみんなで協力する取り組みが素晴らしいです!

そこで出逢う淡い初恋。でもその現実は、あまりにも残酷で…。

蛍の情景が本当に美しく幻想的で、原作のイメージを十分に表現できているなあと思いました。

ラストシーンは、とても印象的で素敵でした。

音楽が松任谷正隆さん、主題歌をユーミンが歌っています。エンディングに流れる歌の歌詞に泣けました。


あらかじめダムの底に沈むことがわかっている故郷との別れでもこんなに辛く、心に折り合いをつけながら、二度とない村での日々を大切に過ごそうとしている村人たちが印象的でした。

観ながら、ある日突然、地震や津波、土砂災害で、家や家族、故郷を失ってしまった人たちにとっての喪失感や絶望感は、どれほどのものだったのだろうと思いました、
こうなるとわかっていたら、最後の日にやっておきたかった、言っておきたかった、会っておきたかった、目に焼き付けておきたかった、持ち出しておきたかった、何より、家族と一緒に安全な所に居たかったと言う思いは、時間が経てば経つほど大きくなっていることでしょう…

でも、心の中にはあの美しい風景や懐かしい光景はずっと残り続けています。
何もかも失った場所に、記念公園が出来、より安全な堤防や災害対策が施され、新しい町作りが始まります。
新天地に移り、新たな生活が始まります。
これから生まれてくる子ども達にとっては、そこが故郷になります。
未来のためにどんな故郷を作って行くかは、それは災害を体験した人たちだけでなく、いつか自分が住んでいるところも災害に見舞われるかもしれない人たちにとっても同じように大切なことだと思います。

この映画を観て、いつか来るその日のために、覚悟と準備と人との繋がり、絆を大切に一日一日を大事に生きなくてはと思いました。

ネタバレなしにしたいので、ぜひお勧めの名作です!予告編はこちら!
http://lm.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DhPOnRKvxWqw%26sns%3Dfb&h=ZAQEl_zfP&enc=AZMtYPiGESa1IGaKtKQki9OEv2TbrbTQnDEtLYaktMI80EHMEH0wfWA_QNPRmTsu8NQ&s=1
『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』予告編映像
川口雅幸の同名小説を原作にした本作は、突然1970年代の田舎の村にタイムスリップしてしまった小学6年生のユウタを主人公にした真夏の冒険譚(たん)。どこか懐かしさを感じさせる夏休みを彩るのは、昆虫採集、花火、友情、そして淡い初恋......といったきらめくような描写の数々だ。

思い出のマーニー×種田陽平展

2014-08-31 16:03:26 | 徒然なるままに
8月29日、両国の江戸東京博物館で開催中の「思い出のマーニー×種田陽平展」に行って来ました。
昼間、引率で行ったのですが、19:00から種田陽平氏によるギャラリートークがあり、入場券の半券があれば再入場できると言うことで、夜、もう一度会場に行って来ました!

種田氏がおっしゃる主人公の杏奈の目線で構成された展示と言うことと、この展覧会は、キャラクターは説明には必要だけど、背景美術や、主として「湿っ地屋敷」を体感するというコンセプトでは、必見の展覧会でした。

映画の舞台美術家でもある種田氏の視点で描かれるマーニーの世界は、同じ建物や空間でも、季節や時間帯や天候によって、色遣いやコントラストが違うことや、細部に渡るでティールのこだわりなど、映画の中でもため息が出るほどでした。
その原画をじっくりと見入り、その空間を実際の空間として再現し、その中に入り込んでその空気感を体感できるなんて!
以前アリエッティ展でも、自分がアリエッティと同じ小人の大きさになって、アリエッティの世界を体感する展覧会に行きましたが、今度の展覧会も工夫がたくさんありました。

会場にいらっしゃったジブリのスタッフの方にも言いましたが、会場に展示してある背景画は額装して一枚の絵として展示してあり、そこにその絵を描いた背景マンの名前が記載されていたことに感動しました。

私も美大卒業後、アニメーションの背景マンとして何作かのアニメ作品の背景画を描いていました。
当時は、背景画の上にセル画を載せて撮影をした後は、何度も使う背景画以外はほとんど焼却処分されていました。
細部にこだわって描いた絵も、何時間もかかって描きあげた絵も、ベタ塗りのキャラクターのアップの背景として、TVに映るのは本の一瞬。
描きあげた瞬間、それは私の作品ではなく背景スタジオの商品として納品され、撮影後は焼却され、消して手元に戻ることはない。
当時、自分が描いた背景画を自分のカメラで撮っていると、先輩が、
「描いた絵は手元には残らないが、腕には書き上げた分、経験と実力が貯金できる。いっぱい腕に貯金をして、美術監督を目指せ。」
と言われました。

その後何年かして、私はアニメ制作の世界からは遠のいてしまいましたが、TVや映画で素晴らしい背景画を見るたびに、職業病のように、ストーリーやキャラクターよりも背景画ばかり観ているところがあります。

今回の展覧会を観て知ったのは、種田氏は、背景ボードを書くだけでなく、実際にその建物の模型屋設計図を描いて、監督の米田氏はそれを元にして絵コンテを描いたということです。

これは、通常のアニメの背景画制作ではあまりないことです。
種田氏は、この場所では登場人物は、どんな演技をするのか、どんなアングルだととのシーンや登場人物の心情に合っているのかを考えながら制作したとのこと。
これは、米田氏が絵コンテを描く上でも、原画、動画、彩色、背景マンにとっても、非常にわかりやすく、創作意欲が掻き立てられたことでしょう。

サイン会で、種田氏に、背景画に製作者の名前があったことと、杏奈のキャラクターではなく杏奈が書いたメモだけで背景画だけの部屋があったこと、壁紙に至るまで、映画の世界を忠実に3次元空間として再現されたことについて感動したことをお伝えしたところ、
「背景画を描いた人たちの名前を記載することは、今回特にこだわりました。」
とおっしゃっていました。

今まで、ただの場所や時間帯の説明用のBCだった背景画が、背景画も主人公の心情を語り映す重要な存在であるといことが見る人に伝わり、魅了する芸術であることを証明してくれました。

種田氏とは、奇しくも同じ母校武蔵美で同期生。面識はありませんでしたが、今回お話し出来、彼の真摯な創作意欲とその作品に直接触れることで、とても刺激を受け励まされました。

種田氏の益々のご活躍を期待しつつ、私も頑張ろうと思いました。

思い出のマーニー

2014-07-27 14:56:49 | アニメ
観終わった後、胸がいっぱいになって、しばらく余韻に浸っていました…。

いろいろ疑問点はあったけれど、米林監督のが目指した「マーニーと杏奈の気持ちに寄り添い、見る人の気持ちに寄り添って、温かい気持ちになる映画」でした。

他の方のレビューを読むと、従来のジブリ路線や原作ファンの方々にとっては、辛口の評価の様ですね。
私もジブリファンですが、今まで通り、「子どもに見せたい映画」であり、自分の中に残っている子どもに見せたい映画だと思いました。
ジブリの映画に、冒険活劇や浮遊感を求める人には物足りなく、原作ファンには突っ込みどころ満載かもしれません。

でも、舞台は狭いかもしれないけれど、立派なブレイブストーリーです。
103分という限られた時間枠の中で、登場人物達の関係性や、主人公達の友情が深まり、成長する姿が丁寧に描かれていたと思います。

心に闇を持つ少女たちが、時空を超えて育む友情は「ファンタジー」ではありますが、最後にそれが「現実」となった時、杏奈は自分の中の殻から解き放たれ、周りの人々の愛に気づき、自分自身をも愛せる様になるのです。
「外側」にいる人間が「内側」に入って行くのって、本当に勇気がいることなのです。

私はまだ原作は読んでいないのですが、この映画は、原作を読んでいない人は、ぜひ読まずに先に映画を観ることをお勧めします。

この作品は、杏奈と同じ様にこれから先の展開が分からないまま、杏奈と同じ気持ちになって成り行きを見守る映画だと思います。その方が楽しめます。
もし、辻つまが合わないシーンがあっても、それは余白。自分の妄想?で補いながら、ストーリー展開に振り回されるのを楽しむのです。

本当はどうだったのかとか、原作との違い、割愛されたシーンやエピソードは、後で原作を読めば、2倍楽しめると言うもの。

劇場アニメなのだから、単純にアニメならではの表現や背景美術の美しさを楽しめればいいのでは?と思います。

最後に流れるプリシア・アーンの歌声が心にしみます。
https://m.youtube.com/watch?v=Yb2arWjBhp0&feature=youtu.be
さっき、ネットで歌詞の内容知り、彼女がいつその歌を作ったのかと言うエピソードを聞き、感動しました。
今度はしっかり原作を読んでから、再びじっくりこの映画を観てみたいと思いました。

カサブランカ・ダンディー

2014-06-15 10:28:12 | 徒然なるままに


「カサブランカ」という映画を観ました。

昔、ジュリーの「カサブランカ・ダンディー」を聴いた時、
「ボーギー、ボーギー、あんたの時代は良かった
男がピカピカのキザでいられた」
と言う歌詞が気になっていました。

「キザ」
今や死語になってしまった感がある言葉です。
「男の美学」
「男気」
「男が男に惚れる」

「カサブランカ」は、恋愛映画ではあるけれど、観終わった後、私にはそれだけではない感動が残りました。

主人公リックのキザなところやクールなところと、女々しいまでに失恋の傷を引きずるところや、情熱的に恋するところ、なのにやせ我慢をして愛する人を突き放し、命懸けで逃避行させるところ、友情や正義感あふれる情に厚いところ…。

一人の男の弱さも強さも純粋さも表現し切っているハンフリー・ボガードは、さすがアカデミー賞の男優さんです。

イングリット・バーグマンは、「理想のアメリカ人」と言われる女優さんだけあって、オーラがありましたね。
美しく知的で情熱的なイルザを演じていました。
でも、バーグマンがアップのシーンの照明がハレーションを起こしているように見えるぐらい強過ぎるのでは?と思いました。
せっかく綺麗な人で、メイクだってバッチリ決めているだろうに、輪郭をあんなにぼやかす必要はないんじゃないかと思いました。

でも、ラストのラブシーンは、リックの目線で涙でぼやけて見えているのかなぁと思いました。


有名な「君の瞳に乾杯」と言うセリフがあるけれど、バーグマンの目をぼやかさずに撮ってもいいんじゃないかな?
きっと、もっとドキドキするくらい綺麗な瞳だと思うんだけどな。


リックもカッコ良かったけど、ルノー署長やイルザの夫のラズロもカッコ良かったです💖

まさに「男気」!
カッコいいとはまさにこういう言動がとれる人のことを言うのですね。

白黒映画なので色はないけれど、それだけに明暗や影の付け方は細部に渡って配慮されている映像でした。

そしてこの映画を盛り立てているのが音楽です。
挿入歌の「As Time Goes By」(時の過ぎ行くままに)と、劇中で歌われ、ラストシーンで流れるフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」
アメリカが第二次世界大戦に参戦した1942年に製作され、公開されたと言う時代背景。

それだけに、「As Time Goes By」は、国境を越え、時代を越え、世界中に愛されている名曲なんだと思いました。

最後に。
こういう昔の映画は子どもの頃は、おじさんおばさんが見る映画だと思っていました。
でも、自分の年齢がボギーやバーグマンが演じた年齢をはるかに越えた今、じっくり観ると、この年齢まで生きて来たからこそ分かるところがあります。
十代や二十代ではピンとこない、三十代、四十代ではでも無理だったかな…
名台詞がたくさんあります。
今だからこそ、監督が表現したかったことが分かるような年齢になったのだと思います。
歳を重ねるってステキなことだなあ~と、素直に思える映画でした。



私と「赤毛のアン」

2014-04-13 07:18:25 | 担任雑記
私と「赤毛のアン」の出会いは、小学校1年生の春休み。
父が買ってくれた本でした。
ばあちゃんと鳴子温泉の湯治場の部屋で、夢中になって読んだのを覚えています。
子どもの頃、頬っぺたが真っ赤っかでよくいじめられていた私と、髪の毛が真っ赤っかでいじめられるアン。
空想好きで、口から先に生まれてきたみたいに話し好きなところとか、自分と共通点がいっぱいのアンの物語を、暗唱できるくらい何度も読みました。

中学2年生の時、TVで当時大ファンだった天地真理がアンの役、西城秀樹がギルバート役をしていた番組を見たのがきっかけで、赤毛のアンシリーズを読みふけりました。

「赤毛のアン」には続編があるのを知ったのも中学時代で、「アンの青春」「アンの愛情」と読み進むうちに、アンの影響で、当時の私の将来の夢は、中学校の国語の教師でした。

思えばそれが、私の今の仕事の原点になっているかもしれません。
教科は美術ですが…。

その頃、私が行きたい外国はカナダのプリンスエドワード島のグリンゲイブルズでした。
簡単には行けない場所なので、いつか私に娘ができたら、一緒に行ってみたいなぁと憧れていました。

高校生の時に、日本アニメーションが「赤毛のアン」をTVアニメ化しました。
第一話をみた時の感動は、今でも忘れられません。
小さ頃から繰り返し読んでいたシーンが、見事に想像通りでした。
実際にグリンゲイブルズまで取材に行った成果が、背景画の全てに表現されていました。

4月からNHKの朝ドラで「花子とアン」が始まりました。
村岡花子さんは、第二次世界大戦中も、女学校時代にお世話になった先生に頂いた「赤毛のアン」の原書を肌身離さず持って逃げたそうです。
その努力があってこそ、今私たちは「赤毛のアン」に親しむことができているのです。
花子さんと「赤毛のアン」がどのように出会い、花子さんがどんな思いで「赤毛のアン」を訳したのか、今後のドラマの展開が楽しみです。

ドラマを楽しみながら、もう一度「赤毛のアンシリーズ」を読み返そうと思っています。

ブッダ2 ~終わりなき旅~

2014-02-11 23:10:15 | 徒然なるままに
ブッダ2を観た。
シッタールダ王子が出家し、菩提樹の木の下で悟りを開くまでのエピソードだ。
でも、私的には、「?」がたくさんある映画だった。
①「手塚治虫の」とわざわざ書かなくても、原作/手塚治虫で良かったのではないか。
②なぜ、出家したブッダは螺髪ではなく、肉髻(にくけい)もないのは?
③悟りを開いたブッダの額に白毫がないのはなぜ?
④アッシジが死なねばならない理由は、ただの食物連鎖だけではなかったのでは?
⑤シッタールダにミルク粥を食べさせてくれた少女の名前は?

他にも?がいっぱいあったけど、そういう予備知識がなくても楽しめて感動できる内容ではあった。
ぜひ、この作品を見て、ちょっとでも興味を持った人は、ぜひ、手塚治虫氏の原作を読んで見て欲しい。

シッタールダが苦行の果てにたどり着いた悟りの境地とは?が比較的分かりやすく描かれていたと思う。

本当の苦しみとは?

自分だけが苦しくて不幸だという考えに囚われていると、本当の幸せに気付くことはできない。

では、本当の幸せとは?

こんな自分でも、生まれてきた意味がある。
誰にでも、人として生まれてきた以上、果たさなくてはならない役割がある。

たくさんの命の犠牲の上にある命のつながり。

たとえ弱肉強食の世界でも、生きるために命を頂いて生きている。
無益な殺生をしているのは人間だけ。

限りある命を、
命のバトンの自分の番を、
精一杯生き抜く。

死は誰にでも訪れる。
だから、自分の寿命を全うするためにも、今を精一杯生き抜く。
大きな力に生かされている今を。


ブッダ3は、悟りを開いたシッタールダがブッダとなって、説法しながらたくさんの弟子達と出逢い、入滅するまでの80年間の生涯の完結編だ。

手塚治虫氏は、「ブッダ」の中で、シッタールダをとても人間臭く描いている。
どの様な「ブッダ3」になるのか、楽しみに待つことにしよう。

「考える時間」~マザー・テレサの名言集より~

2014-02-11 06:47:33 | 徒然なるままに
久々の更新です。

年度末に向けて、だんだん心がささくれ、逆剥けて来る季節。
まして、受験シーズンだというのに、この大雪で、交通もスケジュールも大混乱。
イライラから自分の都合ばかりが優先され、周りが見えなくなります。

「忙しい」とは心を亡くすと書きます。

「慌ただしい」とは心が荒れると書きます。

「慎重」とは、真心を重んじると書きます。

車の運転も、試験の解答も、成績付けも、インフルエンザの診断も、忙しく慌ただしい時こそ、慎重に心を込めて取り組まなくてはならないと思います。

そのためのキーポイントは、「時間」。
時間の使い方か上手い人は、先のことを見通して、気持ちにも余裕があり、失敗が少ない。人に対しての思いやりもあります。
そういう人は笑顔も素敵で、一緒にいてほっこりします。

一度しかない人生。
折り返しの人生を、心豊かに一日一日を大切に過ごして行き体と思います。

今朝の千葉は、またまた朝から雪が降り、予定していたスケジュールがキャンセルになってしまいました。
そんな時に、素敵な言葉に出逢ったので、ご紹介します。

マザー・テレサの言葉です。

「考える時間」

考える時間を持ちなさい
祈る時間を持ちなさい
笑う時間を持ちなさい

それは力の源
それは地球でもっとも偉大な力
それは魂の音楽

遊ぶ時間を持ちなさい
愛し、愛される時間を持ちなさい
与える時間を持ちなさい

それは永遠につづく生命の秘密
それは神が与えてくれた特権
自分勝手になるには、一日は短すぎる

読書する時間を持ちなさい
親しくなるための時間を持ちなさい
働く時間を持ちなさい

それは知識のわき出る泉
それは幸福へつづく道
それは成功の価値

貧しさを思いやる時間を持ちなさい
それは天国へと導く鍵

[カルカッタの「孤児の家」の壁にある看板より]



今日は、一日、「考える時間」を意識して過ごそうと思います。




明日から夏休み!~1学期の反省(汗)~

2013-07-19 19:36:23 | 担任雑記
7月19日(金)

今日は、終業式。ようやく、長いようで短い1学期が終わった。
昨日は、成績付けの間できなかった、3年生の水墨画&篆刻作品の掲示物を、美術部に協力してもらって、頑張って作った。結局、できあがったのは深夜になってしまった。(途中で頭痛がひどくなって来て、途中で学校の近くの整体屋さんに駆け込んで、施術をしてもらい、また学校に戻って最後まで頑張った。)
本当は、朝のうちに3年生の廊下に貼ってあげたかったのだけれど、朝から忙しくて、結局、みんなが通信簿をもらっている時間になってしまった。(下校時には、みんな、掲示物見てくれたかなぁ・・・)

「自分を励まし、観る人を励ます絵、言葉、文字」と言うテーマで、みんなの決意がたくさん込められている作品は、掲示物を作成している間、誰よりも私が励まされた。
全ての部の総体やコンクールには応援に行けないけれど、みんなの健闘を心から祈っています。

1学期は、とにかく時間にも心にも、身体にも余裕がなかった。新しい職場、新しいシステム、マンモス校の授業は、人数も授業時数も多かった。
・2学期は、1学期の反省を生かして、先を見通した年間計画と授業準備・評価をできるように頑張ろう。
常にアンテナを高く、潤滑油として周りへの気配り目配りができるように頑張ろう。
・生徒にやらせたいことと、やれること、やれないことの実態を見極めた題材選びと、授業計画をもう一度練り直して、もっと効率よく、充実した作業時間が確保できるように頑張ろう。
・学年チームとして、自分の仕事だけでも、期日を守って誰かに迷惑をかけないようにしなくては。できれば、自分だけの仕事で手いっぱいにならないよう、チームのために貢献できるように頑張ろう。
・忙しさにかまけて、家のことを後回しにすることが多く、いろいろ溜めてしまったことを、夏休み中にはなんとか解決できるように頑張ろう!
・今回も頑張りすぎて、身体がボロボロになってしまったので、夏休み中にしっかり体のメンテナンスをやり、心身ともにリフレッシュさせて、2学期に備えよう。

夏休みは出逢いの時であり、再会の時でもある。
この夏休みには、どんな出逢いや再会が待っているだろう。わくわくやドキドキ、ときめきがいっぱいありますように。

一年前の私と一年後の私へ   誕生日の前に送る手紙

2013-07-15 06:28:42 | 担任雑記
7月15日(月)

さっき、丁度1年前の日記を読み返してみた。
そして、その51歳だった私へ、もうすぐ53歳になる私からの手紙という形で、近況を書こうと思う。


もうすぐ52歳を迎える私へ

読み返すだけで、当時の大変さが蘇ってきました。
本当にお疲れ様でしたね。
今の私は、当時のように毎週整体に通うこともなく、声も元のソプラノに戻りました。

生活は、この1年間で激変しました。
2月に引越し、4月からは中学校の美術の先生をしています。
5月には旧姓に戻り、第三の人生を踏み出しました。
長男は、入社三年目を迎え、今や新入社員の教育係。昨年知り合った可愛い彼女とも仲睦まじく、今年の母の日には、彼女がアレンジメントしれくれたカーネーションに、泣けるようなメッセージカードを書いてくれてプレゼントしてくれました。
長女は、公私ともに順風満帆。実際にはいろんな紆余曲折はあるみたいだけど、公私ともに良きパートナーや、スタッフ、ブレーンに支えられて、今、人生の岐路に立っています。私は親として彼女の幸せを願い、最強の応援団長であり続けたいと思っています。
末娘は、ようやく自分の進むべき道を見出し、その未来にコンパス(指針)を合わせて、ようやく出航の準備を始めたところです。
担任の先生も応援してくれています。まるで私自身の高校3年生の夏休み直前にそっくりです。8月4日には一緒にオープンキャンパスに行ってきます。

両親は元気です。
去年の秋には、二人で軽のワンボックスカーで岡山の美術館まで絵を搬入に行きがてら四国巡りをし、かじ坊さんのミカン畑まで行ってかじ坊さんにお会いしてきました。道中はまさに『やじきた道中膝栗毛』よろしく、いつまでも元気で仲良く行動的な2人です。

石巻は、復興への道はまだまだ遠く、あの日のまま手付かずの被災地もあるし、全くの更地になってしまったところも多いです。
更地に新しい建物を建設するには、新しく盛った土が落ちつくまで2~3年はなにも建てられないのだとか。
6月に石女の同期会があり、高校卒業以来久しぶりに会った友達と、再会を喜び合いました。
みんな、それぞれ波乱万丈の日々を『あまちゃん』(今ハマっているNHKの朝ドラ)に出てくるおばちゃんたちバリの元気さ、明るさで頑張っています。皆の大変さに比べたら、私の大変さなんて物の数にも入りません。

ところで、昨日は採用試験でした。結果は、7月末か8月初めに発表されます。
今年は、試験対策用に老眼鏡を買いました。おかげで、マークシート(答えが合っているかどうかは別として)もデッサンもバッチリでした。
面接は・・・微妙かな。
とりあえず、自分的には、今できる自分のベストは尽くしたつもり。
これで不合格でも悔いはありません。
もし不合格だったら、私にはこの仕事は不向きで、千葉県には私は必要ない教員なのだと割り切ることができます。
でも、もし、二次試験に進むことができたなら、全力で勝ちに行きます。

今の学校では、去年の経験(失敗や挫折も含めて)があらゆる場面で役に立っています。
小学校での担任の経験は、自分にとってはのスキルアップと土台になっています。
どんな苦労も無駄なことはないのですね。
我が子たちの成長ぶりを見てもそう思います。
逃げない、ブレない、諦めないで、自分を信じて努力を続けて行けば、必ずプラスに転化する時が来る。
弱音を吐かず、マイナスをプラスに変えて行けば、夢は叶う。
7月に入ってから全く受験勉強できなかったけれど、685人の成績付けは過去最大の過酷な作業で、採用試験の前日の夜までかかったけれど、やり遂げた達成感と反省こそが最強の自己PRだと自負できます。
生徒たちの答案用紙や作品こそ、私の授業の長所や欠点を教えてくれ、自分の教師としての適性や課題を指摘してくれるからです。
去年の小学校での学級担任経験は、普段の生徒指導だけでなく、今回の面接でも、大いに役に立ちました。
あなたの身体を張った頑張りは、けして無駄にはしませんでしたよ。心からありがとうを言います。
合格したら、誰よりも、去年と一昨年の受け持ちだった子どもたちとお世話になった先生方にに知られせてあげたいです。


ここからは、来年この日記を読むであろう私を意識して描きますね。

もうすぐ54歳を迎える私へ

相変わらず、毎年激動の波乱万丈な人生を送っていることでしょう。

26年度は仕事はどこで働いていますか?教員は続けていますか?
教諭になれて、去年と同じ学校に勤務できているなら、成績付けは今年は去年の経験を生かして、みなさんにご迷惑をかけることなく、効率良くできましたか?
常勤講師なら、また新たなシステムでの成績付け、お疲れ様でした。夏休みを有効に使って2学期も頑張ってね。
非常勤講師なら、何校かかけもちで教えているのでしょうが、くれぐれも交通事故だけは気を付けてね。
教員免許更新の勉強は順調ですか?スクーリングでまた新たな出会いがあり、スキルアップができますよう祈っています。

子どもたちは元気ですか?
末娘は、大学生?予備校生?彼女はきっと大丈夫。自分の道を見極めたら、あの集中力と根性で何年かかったって自分のやりたいことをとことんやる子だから。その代わり、やりたくないことはとことんやらないけどね。
もし、念願叶って志望校に進学して花の女子大生になっていたら、一緒には暮らしていないのかな?
子どもたちがみな手元から巣立って行って、旧姓に戻って、身軽になった分、寂しさはそれ以上かな?
でも、私もそうだけど、親が元気でいてくれるからこそ、子どもは自分のやりたいことができる。
子どもたちには何も残してあげられないけれど、せめて、元気で、誰かが疲れてちょっと帰りたくなった時には、いつでも温かく迎えてあげれられる様な心と時間の余裕を持っていてあげてね。

両親は元気ですか?
石巻の復興は進んでいますか?
あなたの元気が両親の元気であり、石巻の皆の元気の素です。
でも、頑張りすぎて疲れてエネルギー不足になっていたら、また石巻の空気を吸って水を飲んで米や野菜や魚を食べてリフレッシュして来よう!

マチュピチュへ行く計画は進んでいますか?
気力、体力、時の運?
貯金も、スペイン語の勉強も毎日の努力です。
55歳の誕生日を目指して頑張ろう!ほら、来年の今頃はもうリマに降り立って、ケーナの練習と高山病に備えて準備万端かな?
両親や家族に向かって、マチュピチュから写メを送っている自分や、アンデスの人たちと一緒にフォルクローレをセッションしている自分をシュミレーションして頑張ろう!

第三の人生は、波乱万丈の出航だったけれど、大津波にもひるまず直進して行って浮上したマグロ遠洋漁船のように、人生の荒波に立ち向かって行こう!
きっとそうしなければ、見られない景色がきっと見えてくるはず。

願わくは、あなたが今の私以上に心身ともに健康で、充実した、ときめきいっぱいの日々を送っていますように…。

                                 
                                         もうすぐ53歳を迎える私より

THE BAWDIES 1-2-3 TOUR 2013@横浜アリーナ

2013-06-24 20:05:45 | 徒然なるままに


THE BAWDIES史上最大規模となる1-2-3 TOUR 2013@横浜アリーナに行ってきた。

久しぶりに、ノリノリのロックンロールの生バンド演奏を聴いた。
会場は、終始総立ちで、みんな、こぶしを振り上げたり、腰を振ったり、その場でピョンピョンとび跳ねながら、一糸乱れぬ大合唱状態だった。まるで、体育祭のハイライトシーンの色別対抗リレーの応援合戦のような熱気だった。


サウンドとしては、私ぐらいの世代には懐かしい60年代ロックの雰囲気がある。
アリーナいっぱいの最大音量でも聴き心地がいいのは、電子音ではなく、アコースティックな生バンドの音だからだろうか?
ギターもベースもいいが、ドラムがカッコ良かった!
ボーカルのROY君は、いったい何を食べてあんなに元気がいいのだろう?
バンド仲間は、みんな幼なじみだと聞く。すごく仲が良くてチームワークがいい感じ。
ソニックスに影響を受けて、このサウンドを自分たちが引き継いで、今の若者に伝えて行こう!という使命感に燃えたトークは、まさにストレートなロックンローラーだ。元気をいっぱいもらった。

ハードな曲もいいが、メロディアスな曲や、バラード系もなかなか良かった。
今後の活躍を大いに期待している。

http://thebawdies.com/