~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家
思い切り
空を見上げて
思い切り
息を吸い込み
両手を広げ
風に揺れる花々と同化し
私も揺れることにした
風の音をききながら
30弁シリンダーおるごーる
10月の魔女が去った後に
彼女は本物の物語を作ろうとしました
もう魔女には頼らないで
自分自身の想いを
自分自身の物語を
自分の手で
紡ぐ事にしたのです
物語は続きます
本物の物語が
ずっとずっと
続いて行くのです
彼女は
魔女の呪文から解き放たれて
自分の紡ぐ物語で
一つ一つ繋いでいくことにしたのです
飛んでどこかに行きたいときは
じっと目を閉じて
全身全霊の想像力を働かせることよ
そうすれば
何にだってなれるし
どこにだって行けるもの
そう
必ず目を閉じて
何にも見ないで
何にも聞かないで
心の中の映像だけを見るようにすることよ
自由で
好きなところに行けるし
好きな自分になれるのだから
子供の彼女に
ささやいてくれたのは
10月の魔女でした
彼女はその魔女から
素敵なお部屋や
お誕生日パーティーや
素敵なプレゼントをたくさんたくさんもらいました
とても豊かで
恵まれた世界をもらいました
そうして魔女は
彼女の大好きな場所に
彼女の居場所を作ってくれた
彼女は本当に幸せで
幸せで
たまらない気持ちになりました
突然魔女が遠くに去った日
魔女の作った世界は悉く消えてしまったけれど
今度は
本物の居場所と
本物の自分の臨む事を
大切に大切に
作り上げなくてはいけないなと
彼女は知ったのです
彼女は
本当の世界の中で
自分の居場所を作るのだなと
歩き始めました
私の花は
どんな花が咲くのだろう?
私は私の花を咲かせよう
僕たちはは小さいのだけどね
画廊にはいけない小さな小さなミニサイズなんだけど
画廊で揺れてるみんなに負けないくらい
一生懸命揺れてるんだよ。
僕たちは妖精で
揺れる揺れ幅は小さいのだけれど
画廊で堂々と揺れてるみんなに負けないくらい
揺れてるのさ。
小さくったって
心はおんなじなんだよ。
18弁シリンダーおるごーる
ミニスイング