雪が降る、ということで、北陸へ雪景色でも見に行くかと
久しぶりに柳沢信の「北陸紀行」を取り出す。
撮影者自身による写真へのキャプションを見ると、五箇山については
「…行きかうダンプやトラック、観光バスなどを見ていると、
合掌造りの家さえ見えなければ、東京八王子郊外にいる様な錯覚を
おこす程である。…異常な観光ブームが作り上げた、本物だけれども、
どこかうそっぽい、という生活の臭いのしない光景になりつつあるのだろうか」
とある。
30年前でこんな感じなら今はどうなってんだ、と思いつつ
雪が少しは「ウソっぽさ」を消してくれるかもしれない、と勝手に
想像してみたりもする。
一方で、昨秋行った城端についてのキャプションを見ると
「…町の中にきれいな川が流れている、しっとりとした落ち着いた街である。
だからといって、何があるのかと言えば、特別なものは何もない。
…何もしないでぶらっとしていたい旅行者には良い街だと思った。」
と大絶賛であり、城端にもう一度行ってみるか、とも思う。
ともあれ、あれやこれやと計画を練っている時もまた
旅する時間と同様、楽しいものだ。