アサヒカメラ10月号に中平卓馬氏の追悼特集が掲載されていたので買ってきた。
死去が報じられてから半月ほどで世に出たわけだから、異例の速さである。
内容は40年位前の近影写真1ページと代表作3点で3ページ、飯沢耕太郎氏のテキストが1ページ
飯沢氏の文章は氏の経歴をざっとまとめたもの。
(飯沢氏の評論では、以前アサヒカメラで「写真集の愉しみ」という連載があり、
そこで中平氏の「来るべき言葉のために」を取り上げた際のテキストが印象に残っている。)
しかし中平卓馬氏のいわゆる“ブレボケ”写真がピカピカツルツルののグラビア印刷で掲載されているのは
ちょっと変な感じもする。
大学受験の浪人中、予備校の授業の合間に近所の岡崎公園や京都府立図書館で
勉強するでもなく時間つぶしをすることが多かったが、
府立図書館でふと思いついて中平卓馬で作家検索し
「まずたしからしさの世界をすてろ」を見つけた。
挑戦的で緊迫感のある文章と写真が、根無し草の状態だった自分の心情とどこかフィットしたのかもしれない。
改装前の薄暗い館内で時間の許す限り読み込んで、当日この本を早速借り、一度では足りず何度も借りて、
さらには内容の大部分をコピーするに至った。
40年以上前の印刷で、もともとブレたりボケたりしているから
ほとんど何が写っているかわからない作品もあったりした。
今ならコンビニのコピーだってもっと綺麗になるだろうが、
その当時は、表現の必然としてそういうトーンになっていると納得していた。
その本はまだ、府立図書館に蔵書されているらしい。
改装されて建物の雰囲気は随分変わってしまったが、またあの本を借りに行くのもいいかもしれない。
死去が報じられてから半月ほどで世に出たわけだから、異例の速さである。
内容は40年位前の近影写真1ページと代表作3点で3ページ、飯沢耕太郎氏のテキストが1ページ
飯沢氏の文章は氏の経歴をざっとまとめたもの。
(飯沢氏の評論では、以前アサヒカメラで「写真集の愉しみ」という連載があり、
そこで中平氏の「来るべき言葉のために」を取り上げた際のテキストが印象に残っている。)
しかし中平卓馬氏のいわゆる“ブレボケ”写真がピカピカツルツルののグラビア印刷で掲載されているのは
ちょっと変な感じもする。
大学受験の浪人中、予備校の授業の合間に近所の岡崎公園や京都府立図書館で
勉強するでもなく時間つぶしをすることが多かったが、
府立図書館でふと思いついて中平卓馬で作家検索し
「まずたしからしさの世界をすてろ」を見つけた。
挑戦的で緊迫感のある文章と写真が、根無し草の状態だった自分の心情とどこかフィットしたのかもしれない。
改装前の薄暗い館内で時間の許す限り読み込んで、当日この本を早速借り、一度では足りず何度も借りて、
さらには内容の大部分をコピーするに至った。
40年以上前の印刷で、もともとブレたりボケたりしているから
ほとんど何が写っているかわからない作品もあったりした。
今ならコンビニのコピーだってもっと綺麗になるだろうが、
その当時は、表現の必然としてそういうトーンになっていると納得していた。
その本はまだ、府立図書館に蔵書されているらしい。
改装されて建物の雰囲気は随分変わってしまったが、またあの本を借りに行くのもいいかもしれない。