森山大道の表紙に惹かれて手にとったのだが
震災関連のページは、有りがちな企画とはいえ
読み応えのあるものだった。
何もしていない私が言うことでもないのだが、
震災に関してすでに多くの画像・動画が発表され世間を駆け巡っている中で、
多くの写真家が、その光景を撮りたい衝動に駆られながら
その撮影にどのような意味があるのか葛藤を繰り返しているのではないか。
それでも撮ることを選択する事が、写真家を
表現者たる写真家たらしめているのだと思うが、
様々な写真家が何を考え、思いながら未曽有の現実と向き合っているのか
詳細にレポートされているのは意義深いと感じた。
また、同じ号の写真論特集も、総花的とは言え
写真について様々な考察がなされていて
色々と考えさせる記事である。