助手 「この間のルクラと一緒にプレオもOEMに変わりましたね。」
所長 「ダイハツのミラじゃな。」
助手 「このタイミングでミラって、どうなんでしょうね。」
所長 「ん、このタイミングって、どのタイミングじゃ。」
助手 「いや、ミラってモデル末期じゃないですか。雑誌なんかを見てると年末辺りに新型に変わるとか言ってますし。」
所長 「そういう意味か。」
助手 「出てすぐに新型に変わるんだったら、初めっから新型を売った方がいいと思うんですけどね。」
所長 「ま、その方がコストも掛からんし、いいんじゃろうけど、ミラの登場のタイミングを早めるわけにもいかんじゃろ。」
助手 「ですし、新型のプレオの投入をミラのモデルチェンジに合わせれば、いいんじゃないですか。」
所長 「そんなコトしたら、軽のラインナップに安いモデルが欠けてしまうじゃろうが。」
助手 「いや、だから旧型のプレオかR2を年末まで販売すればいいじゃないですか。R1やR2も最後は駆け込み需要が結構あったみたいですし、特売価格で出せばそこそこ売れると思うんですけどね。」
所長 「安売りするんじゃったら儲からんじゃろうが。在庫車を捌くぐらいじゃったらいいんじゃが、まだ半年以上もあるんじゃから、損してまでつくらんじゃろ。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「じゃったら、つなぎにしかならんかもしれんが、ミラを持ってきて売る方がいいと判断したんじゃろ。ま、実際には装備を充実させとるから、あんまり安くはないようじゃけどな。」
助手 「うーん、そうですか。あとルクラもそうですけど、名前とバッジを替えただけじゃないですか。もう少しやり様がなかったんですかね。デザインを変えるとか。」
所長 「難しいじゃろうな。新型を開発するときに並行してやるんなら、いいんじゃろうけど、出来上がったクルマをいじっても、良くなるとは思えんしの。ほれっ、マイナーチェンジの化粧直しと一緒で初めの顔より良くなるコトってほとんどないじゃろ。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「じゃからミラそのまんましか、やり様がないんじゃろうな。」
助手 「そうですか。」
所長 「ま、これでスバルも軽の手駒が揃ったことじゃし、あとは販売力次第じゃ。」
助手 「まぁ確かにこれまでのステラ、プレオ、R1、R2より、ステラ、ミラ、エグゼの方が市場には合ってるでしょうね。」
所長 「来年にはステラが落ちてムーヴがとって代わるんじゃろ。ひょっとするとムーヴコンテになるかもしれんが。」
助手 「何か寂しい感じですね。」
所長 「ま、ないよりはマシじゃろう。」
助手 「せめてデザインだけでもスバル・オリジナルに出来ないモンですかね。」
所長 「どうじゃろうな。さっきも言うたけど、開発段階から進めるんじゃったら、可能じゃと思うんじゃ。じゃがその開発コストを賄えるほど売れるかが問題じゃろうな。」
助手 「それはかわりますけど、正直言ってダイハツのバッジを替えただけのクルマなら、誰もスバルを選ばないと思うんですよ。何かダイハツと違うスバルならではの個性が必要だと思うんですけどね。」
所長 「ワシはそうは思わんがの。」
助手 「どうしてですか。前にトヨタからコンパクトカーを供給する話が出たとき、ヴィッツベースのスバル向けのクルマに期待してるって言ってたじゃないですか。」
所長 「今でもそう思っとるわ。じゃがそれはワシ個人の希望であって、企業の収益から考えるとやっぱり難しいと思うんじゃ。雑誌を見とるとラクティスの顔をいじったのが出るようじゃの。」
助手 「軽もコンパクトカーも売れてるマーケットですし、内容次第でイケると思うんですけどね。」
所長 「仮にいいデザインのクルマが出来たとしても誰が買うんじゃ。中身はダイハツ製じゃし、スバリストと言われるコアなファンには見向きもされんじゃろうな。R1やR2なんて今でも軽の中で1、2を争うデザインのクルマじゃったと思うんじゃが、結果として売れなかったじゃろうが。おまけにスバル自製で四輪独立懸架や4気筒エンジンとスバルらしさ満載じゃったのにな。」
助手 「・・・・。」
所長 「結局打つ手がないんじゃ。じゃったらコストを掛けずにダイハツのクルマをそのまんま売るのが一番得策なんじゃろ。」
助手 「それこそ誰が買うんですか。」
所長 「これまでスバルの軽を乗り継いどるお客がおるじゃろうが。そのお客のために軽を残さんとイカンのじゃ。実際に買うお客は、デザインやダイハツ製云々なんてあんまり気にしとらんのかもしれんしの。」
助手 「うーん、・・・。」
所長 「スバルも好き好んで軽から撤退したわけじゃないじゃろ。その分の資金や人材なんかの経営資源を違うトコに投資しようとしとるわけじゃ。」
助手 「それはわかりますけど。」
所長 「残ったレガシィやインプレッサを核とする車種により力を注げるし、あとEVのプラグイン・ステラをじゃな、ダイハツ製の軽に搭載して市販化するとか、新しいスバルらしさをつくり出せるかもしれん。そうすれば今度は逆にダイハツに供給することも出来るじゃろ。」
助手 「ダイハツの軽ってほとんどおんなじプラットフォームを使ってますし、価格がこなれてくれば面白い展開になるかもしれませんね。」
所長 「バッテリーはトヨタから回してもらえばいいし、今の体制を生かしてやれることはまだまだあるはずじゃ。」
参考資料
スバル・プレオ(富士重工業株式会社)
スバル・ルクラ(轟クルマ文化研究所)
スバル・ディアスワゴン(轟クルマ文化研究所)
ダイハツ・ミラ(轟クルマ文化研究所)
スバル(轟クルマ文化研究所)
スバル・プラグインステラ(富士重工業株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ダイハツのミラじゃな。」
助手 「このタイミングでミラって、どうなんでしょうね。」
所長 「ん、このタイミングって、どのタイミングじゃ。」
助手 「いや、ミラってモデル末期じゃないですか。雑誌なんかを見てると年末辺りに新型に変わるとか言ってますし。」
所長 「そういう意味か。」
助手 「出てすぐに新型に変わるんだったら、初めっから新型を売った方がいいと思うんですけどね。」
所長 「ま、その方がコストも掛からんし、いいんじゃろうけど、ミラの登場のタイミングを早めるわけにもいかんじゃろ。」
助手 「ですし、新型のプレオの投入をミラのモデルチェンジに合わせれば、いいんじゃないですか。」
所長 「そんなコトしたら、軽のラインナップに安いモデルが欠けてしまうじゃろうが。」
助手 「いや、だから旧型のプレオかR2を年末まで販売すればいいじゃないですか。R1やR2も最後は駆け込み需要が結構あったみたいですし、特売価格で出せばそこそこ売れると思うんですけどね。」
所長 「安売りするんじゃったら儲からんじゃろうが。在庫車を捌くぐらいじゃったらいいんじゃが、まだ半年以上もあるんじゃから、損してまでつくらんじゃろ。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「じゃったら、つなぎにしかならんかもしれんが、ミラを持ってきて売る方がいいと判断したんじゃろ。ま、実際には装備を充実させとるから、あんまり安くはないようじゃけどな。」
助手 「うーん、そうですか。あとルクラもそうですけど、名前とバッジを替えただけじゃないですか。もう少しやり様がなかったんですかね。デザインを変えるとか。」
所長 「難しいじゃろうな。新型を開発するときに並行してやるんなら、いいんじゃろうけど、出来上がったクルマをいじっても、良くなるとは思えんしの。ほれっ、マイナーチェンジの化粧直しと一緒で初めの顔より良くなるコトってほとんどないじゃろ。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「じゃからミラそのまんましか、やり様がないんじゃろうな。」
助手 「そうですか。」
所長 「ま、これでスバルも軽の手駒が揃ったことじゃし、あとは販売力次第じゃ。」
助手 「まぁ確かにこれまでのステラ、プレオ、R1、R2より、ステラ、ミラ、エグゼの方が市場には合ってるでしょうね。」
所長 「来年にはステラが落ちてムーヴがとって代わるんじゃろ。ひょっとするとムーヴコンテになるかもしれんが。」
助手 「何か寂しい感じですね。」
所長 「ま、ないよりはマシじゃろう。」
助手 「せめてデザインだけでもスバル・オリジナルに出来ないモンですかね。」
所長 「どうじゃろうな。さっきも言うたけど、開発段階から進めるんじゃったら、可能じゃと思うんじゃ。じゃがその開発コストを賄えるほど売れるかが問題じゃろうな。」
助手 「それはかわりますけど、正直言ってダイハツのバッジを替えただけのクルマなら、誰もスバルを選ばないと思うんですよ。何かダイハツと違うスバルならではの個性が必要だと思うんですけどね。」
所長 「ワシはそうは思わんがの。」
助手 「どうしてですか。前にトヨタからコンパクトカーを供給する話が出たとき、ヴィッツベースのスバル向けのクルマに期待してるって言ってたじゃないですか。」
所長 「今でもそう思っとるわ。じゃがそれはワシ個人の希望であって、企業の収益から考えるとやっぱり難しいと思うんじゃ。雑誌を見とるとラクティスの顔をいじったのが出るようじゃの。」
助手 「軽もコンパクトカーも売れてるマーケットですし、内容次第でイケると思うんですけどね。」
所長 「仮にいいデザインのクルマが出来たとしても誰が買うんじゃ。中身はダイハツ製じゃし、スバリストと言われるコアなファンには見向きもされんじゃろうな。R1やR2なんて今でも軽の中で1、2を争うデザインのクルマじゃったと思うんじゃが、結果として売れなかったじゃろうが。おまけにスバル自製で四輪独立懸架や4気筒エンジンとスバルらしさ満載じゃったのにな。」
助手 「・・・・。」
所長 「結局打つ手がないんじゃ。じゃったらコストを掛けずにダイハツのクルマをそのまんま売るのが一番得策なんじゃろ。」
助手 「それこそ誰が買うんですか。」
所長 「これまでスバルの軽を乗り継いどるお客がおるじゃろうが。そのお客のために軽を残さんとイカンのじゃ。実際に買うお客は、デザインやダイハツ製云々なんてあんまり気にしとらんのかもしれんしの。」
助手 「うーん、・・・。」
所長 「スバルも好き好んで軽から撤退したわけじゃないじゃろ。その分の資金や人材なんかの経営資源を違うトコに投資しようとしとるわけじゃ。」
助手 「それはわかりますけど。」
所長 「残ったレガシィやインプレッサを核とする車種により力を注げるし、あとEVのプラグイン・ステラをじゃな、ダイハツ製の軽に搭載して市販化するとか、新しいスバルらしさをつくり出せるかもしれん。そうすれば今度は逆にダイハツに供給することも出来るじゃろ。」
助手 「ダイハツの軽ってほとんどおんなじプラットフォームを使ってますし、価格がこなれてくれば面白い展開になるかもしれませんね。」
所長 「バッテリーはトヨタから回してもらえばいいし、今の体制を生かしてやれることはまだまだあるはずじゃ。」
参考資料
スバル・プレオ(富士重工業株式会社)
スバル・ルクラ(轟クルマ文化研究所)
スバル・ディアスワゴン(轟クルマ文化研究所)
ダイハツ・ミラ(轟クルマ文化研究所)
スバル(轟クルマ文化研究所)
スバル・プラグインステラ(富士重工業株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所