助手 「しばらく新車が出てませんでしたけど、いきなり活気づきましたね。」
所長 「そのようじゃな。」
助手 「まず5月の半ばにフォレスターの先行予約が開始されて、6月に入ってホンダがNバンの概要を発表、19日にはスズキがジムニーの情報を先行公開、でもって22日にセンチュリー、25日にミラ・トコット、26日にクラウンとカローラ・スポーツの発売と各社一斉に動き出しましたね。」
所長 「この後も、CR-Vが復活するとか言うとるの。」
助手 「みたいですね。もっと満遍なく出した方がいいような気がしますけど。」
所長 「うーん、どうなんじゃろ。アメリカなんかじゃ、昔から秋口に来年モデルが一斉に出るそうじゃし、日本もそれに近づいとるのかもしれんの。」
助手 「でも売る方にしてみたら、一時に需要が集中するよりも分散してくれた方が有難いんじゃないですか。」
所長 「それぞれ販売店が違うんじゃし、それは問題ないじゃろ。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「それに昔のように毎週のようにどっからか新車が出とった時代じゃないしの。車種が整理されてきて、モデルサイクルも長くなっとるからの。ある程度時期が集中した方が話題になっていいのかもしれんしの。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「ま、雑誌なんかからしたら、暇な時期が長くていきなり忙しくなるから、たまったモンじゃないじゃろうけど。」
助手 「言えてますね。で、最初はフォレスターですけど、どう思います。ボクは正直期待外れでしたけど。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「先代と見た目はあんまり変わり映えしませんし、そのくせデカくなって高くなってますからね。」
所長 「ま、フォレスターの場合、アメリカの調子がいいんで、完全にあっちの需要を見込んでのモデルチェンジなんじゃろうな。ホンダのCR-Vなんかとおんなじじゃな。」
助手 「それはわかりますけど、正直もうちょっと欲しいと思えるクルマにしてくれてもいいと思うんですけどね。」
所長 「お前が思わんだけで欲しいと思っとるモンはいっぱいおるじゃろ。」
助手 「毎回言ってるような気がしますけど、ホント、スバルのコンセプトカーって市販化になるとどうしてあんなに劣化してしまうんですかね。」
所長 「それは市販車が悪いんじゃなくって、コンセプトカーの出来がいいってコトじゃろ。元々コンセプトカーってそういうモンじゃしの。」
助手 「それはわかりますけど、コンセプトカーを見て期待するワケじゃないですか。次のフォレスターはこうなるのかって。もちろん、そのまま出るとは思ってませんよ。でもコンセプトカーでカッコいいと感じた彫刻的な造形とか鋭いエッジとか、もう少し市販車に反映してくれてもいいと思うんですけどね。」
所長 「格好のいいコンセプトカーを見てこうなるって期待して、がっかりしとるのはお前の勝手じゃろうが。」
助手 「だったらもう少し実現可能な提案にしといた方がいいんじゃないですか。」
所長 「あんまり現実味があり過ぎると、それはそれで夢がないとか言われるんじゃろ。そもそもコンセプトカーを出す意味がないわな。」
助手 「まぁ、それはそうなんでしょうけど。」
所長 「ま、今度のフォレスターに関しては、ワシも拍子抜けしたのは事実じゃけどな。」
助手 「でしょ。」
所長 「ヘッドライトやグリルなんかは、先代からすでに今のカタチでやっとるから、変えられんのはわかるんじゃが、もう少し違う表現方法はなかったのかのぉ。あれじゃあ、ワシが先代に乗っとったとしても、新型に乗り替えようとは思わんわ。」
助手 「そうですよ。せっかく新しいプラットフォームに変わったのに新鮮味の欠片も感じませんよね。」
所長 「ま、アメリカでよぉ売れたから、まだまだイケるってコトなんじゃろうけど。」
助手 「レガシィに続いてフォレスターも日本には合わないクルマになってしまいそうですね。知ってますか、今度のフォレスターって2リッターエンジンはハイブリッドだけで、ベースモデルは2.5リッターになってしまったんですよ。」
所長 「そうらしいの。」
助手 「そのせいで一番安いツーリングでも280万もするんですよ。先代までは200万ちょっとで選べたんですけどね。」
所長 「ま、売れ筋グレードがその辺りになるのはわからんでもないんじゃが、280万は確かに高いのぉ。」
助手 「でしょ。あと先代までかろうじて残っていたマニュアルシフトや、ある意味フォレスターの象徴だったターボモデルもなくなってしまいましたしね。」
所長 「世の中、ダウンサイジングターボ流行りじゃというのに、排気量アップに向かうのもスバルらしいと言えばスバルらしいのかもしれんが。」
助手 「ま、スバルのターボって、スポーツモデルのイメージが強いですからね。」
所長 「マニュアルやターボはないにしても、2リッターモデルは要望が高ければ出してくるんじゃないか。タマは持っとるんじゃから、やろうと思えば簡単じゃろ。」
助手 「ありそうですね。サイズや重量を考えれば2.5リットルがベストマッチなのかもしれませんけど、やっぱり2リットルの壁は大きいと思いますしね。」
所長 「そんなコトお前に言われんでも百も承知じゃろ。じゃからあえて2リッターを設定しとらんのかもしれんぞ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「2.5リッターを普及させるのに2リッターが邪魔だとか、もしくは2リッターが欲しいモンをハイブリッドに向かわすとか、いろいろ考えられるじゃろ。」
助手 「まぁ、確かに2.5リットルやハイブリッドが売れるに越したコトはないでしょうけど、このクラスは強力なライバルも揃ってますからね。」
所長 「ま、思ったように売れんかったら、2リットルモデルを出せばいいじゃろうが。新車が出る絶対数が減ったと言うコトはじゃな、新車効果に頼った商売ではやっていけん時代というコトじゃろ。長く売り続けようと思うと、改良や新しいグレードを小出しにしていく方が効果的じゃろうしな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。ところでスバルと言えば、また燃費データの改ざんが発覚しましたけど。」
所長 「みたいじゃな。じゃが前の三菱なんかのときと比べると、あんまり騒がれとらんような気がするの。」
助手 「消費者もまたかって感じで慣れてしまったのかもしれませんね。」
所長 「個人的には燃費改ざんがさんざん取り沙汰されとったあとも、続けとった今回の方が問題のような気がするんじゃがな。」
助手 「言えてますね。久しぶりの新車なのに出端をくじかれた格好になりましたけど、フォレスターへの影響はありますかね。」
所長 「そりゃあるじゃろ。ま、それも次に何か問題が起これば、みんな忘れてしまうんじゃろうけど。」
助手 「・・・・。」
参考資料
スバル・フォレスター(株式会社SUBARU)
VIZIV FUTURE CONCEPT(株式会社SUBARU)
スバル・フォレスター(轟クルマ文化研究所)
所長 「そのようじゃな。」
助手 「まず5月の半ばにフォレスターの先行予約が開始されて、6月に入ってホンダがNバンの概要を発表、19日にはスズキがジムニーの情報を先行公開、でもって22日にセンチュリー、25日にミラ・トコット、26日にクラウンとカローラ・スポーツの発売と各社一斉に動き出しましたね。」
所長 「この後も、CR-Vが復活するとか言うとるの。」
助手 「みたいですね。もっと満遍なく出した方がいいような気がしますけど。」
所長 「うーん、どうなんじゃろ。アメリカなんかじゃ、昔から秋口に来年モデルが一斉に出るそうじゃし、日本もそれに近づいとるのかもしれんの。」
助手 「でも売る方にしてみたら、一時に需要が集中するよりも分散してくれた方が有難いんじゃないですか。」
所長 「それぞれ販売店が違うんじゃし、それは問題ないじゃろ。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「それに昔のように毎週のようにどっからか新車が出とった時代じゃないしの。車種が整理されてきて、モデルサイクルも長くなっとるからの。ある程度時期が集中した方が話題になっていいのかもしれんしの。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「ま、雑誌なんかからしたら、暇な時期が長くていきなり忙しくなるから、たまったモンじゃないじゃろうけど。」
助手 「言えてますね。で、最初はフォレスターですけど、どう思います。ボクは正直期待外れでしたけど。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「先代と見た目はあんまり変わり映えしませんし、そのくせデカくなって高くなってますからね。」
所長 「ま、フォレスターの場合、アメリカの調子がいいんで、完全にあっちの需要を見込んでのモデルチェンジなんじゃろうな。ホンダのCR-Vなんかとおんなじじゃな。」
助手 「それはわかりますけど、正直もうちょっと欲しいと思えるクルマにしてくれてもいいと思うんですけどね。」
所長 「お前が思わんだけで欲しいと思っとるモンはいっぱいおるじゃろ。」
助手 「毎回言ってるような気がしますけど、ホント、スバルのコンセプトカーって市販化になるとどうしてあんなに劣化してしまうんですかね。」
所長 「それは市販車が悪いんじゃなくって、コンセプトカーの出来がいいってコトじゃろ。元々コンセプトカーってそういうモンじゃしの。」
助手 「それはわかりますけど、コンセプトカーを見て期待するワケじゃないですか。次のフォレスターはこうなるのかって。もちろん、そのまま出るとは思ってませんよ。でもコンセプトカーでカッコいいと感じた彫刻的な造形とか鋭いエッジとか、もう少し市販車に反映してくれてもいいと思うんですけどね。」
所長 「格好のいいコンセプトカーを見てこうなるって期待して、がっかりしとるのはお前の勝手じゃろうが。」
助手 「だったらもう少し実現可能な提案にしといた方がいいんじゃないですか。」
所長 「あんまり現実味があり過ぎると、それはそれで夢がないとか言われるんじゃろ。そもそもコンセプトカーを出す意味がないわな。」
助手 「まぁ、それはそうなんでしょうけど。」
所長 「ま、今度のフォレスターに関しては、ワシも拍子抜けしたのは事実じゃけどな。」
助手 「でしょ。」
所長 「ヘッドライトやグリルなんかは、先代からすでに今のカタチでやっとるから、変えられんのはわかるんじゃが、もう少し違う表現方法はなかったのかのぉ。あれじゃあ、ワシが先代に乗っとったとしても、新型に乗り替えようとは思わんわ。」
助手 「そうですよ。せっかく新しいプラットフォームに変わったのに新鮮味の欠片も感じませんよね。」
所長 「ま、アメリカでよぉ売れたから、まだまだイケるってコトなんじゃろうけど。」
助手 「レガシィに続いてフォレスターも日本には合わないクルマになってしまいそうですね。知ってますか、今度のフォレスターって2リッターエンジンはハイブリッドだけで、ベースモデルは2.5リッターになってしまったんですよ。」
所長 「そうらしいの。」
助手 「そのせいで一番安いツーリングでも280万もするんですよ。先代までは200万ちょっとで選べたんですけどね。」
所長 「ま、売れ筋グレードがその辺りになるのはわからんでもないんじゃが、280万は確かに高いのぉ。」
助手 「でしょ。あと先代までかろうじて残っていたマニュアルシフトや、ある意味フォレスターの象徴だったターボモデルもなくなってしまいましたしね。」
所長 「世の中、ダウンサイジングターボ流行りじゃというのに、排気量アップに向かうのもスバルらしいと言えばスバルらしいのかもしれんが。」
助手 「ま、スバルのターボって、スポーツモデルのイメージが強いですからね。」
所長 「マニュアルやターボはないにしても、2リッターモデルは要望が高ければ出してくるんじゃないか。タマは持っとるんじゃから、やろうと思えば簡単じゃろ。」
助手 「ありそうですね。サイズや重量を考えれば2.5リットルがベストマッチなのかもしれませんけど、やっぱり2リットルの壁は大きいと思いますしね。」
所長 「そんなコトお前に言われんでも百も承知じゃろ。じゃからあえて2リッターを設定しとらんのかもしれんぞ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「2.5リッターを普及させるのに2リッターが邪魔だとか、もしくは2リッターが欲しいモンをハイブリッドに向かわすとか、いろいろ考えられるじゃろ。」
助手 「まぁ、確かに2.5リットルやハイブリッドが売れるに越したコトはないでしょうけど、このクラスは強力なライバルも揃ってますからね。」
所長 「ま、思ったように売れんかったら、2リットルモデルを出せばいいじゃろうが。新車が出る絶対数が減ったと言うコトはじゃな、新車効果に頼った商売ではやっていけん時代というコトじゃろ。長く売り続けようと思うと、改良や新しいグレードを小出しにしていく方が効果的じゃろうしな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。ところでスバルと言えば、また燃費データの改ざんが発覚しましたけど。」
所長 「みたいじゃな。じゃが前の三菱なんかのときと比べると、あんまり騒がれとらんような気がするの。」
助手 「消費者もまたかって感じで慣れてしまったのかもしれませんね。」
所長 「個人的には燃費改ざんがさんざん取り沙汰されとったあとも、続けとった今回の方が問題のような気がするんじゃがな。」
助手 「言えてますね。久しぶりの新車なのに出端をくじかれた格好になりましたけど、フォレスターへの影響はありますかね。」
所長 「そりゃあるじゃろ。ま、それも次に何か問題が起これば、みんな忘れてしまうんじゃろうけど。」
助手 「・・・・。」
参考資料
スバル・フォレスター(株式会社SUBARU)
VIZIV FUTURE CONCEPT(株式会社SUBARU)
スバル・フォレスター(轟クルマ文化研究所)
これがホンダならCR-Vで北米に照準を合わせて、国内や欧州市場へはヴェゼルが担うってコトなんでしょうけど。
スバルの場合、インプレッサより小さいプラットフォームがないのが辛いですね。
XVがそれに当たるのかもしれませんが。
旧型SJのターボモデルを昨年駆け込み購入して新型見る迄は賭け事の気分でしたんで一寸ホッとしている様なガッカリする様な気分です。
キープコンセプトなデザインはスバルらしい感じですね点検の時にディーラーで見た感じでは後席が広く成ったかなって感じであまり変わっていない印象です。
仲間内のハリアー、CX5とフォレスターの3台で長距離移動して取替えっこして運転してみましたがフォレスターは地味で華が無い代わりに視界性能抜群で運転が楽なんですよ、他の2台のオーナーも『フォレスターはコンパクトカーみたいな質感だな』とか言ってるヤツもいましたが運転しやすいのはフォレスターだとの意見でした。
小さいけど窓が立ってて広い、視界広くて車格掴みやすく楽、後席の開放感も1番有り酔いにくいがフォレスターの特徴みたいです。
それをキープするとあのクロカン的な地味なデザインに成るんでしょうかねぇ。
旧型をご購入されたんですね。
どっちを買っても満足でしょうから賭けにならないような。
>仲間内のハリアー、CX5とフォレスターの3台で長距離移動して取替えっこして運転してみましたが
羨ましい環境ですね。
スバルのクルマって視界の良さには定評がありますね。
運転のしやすさを取るか、見た目の良さを取るか、スバルは前者を優先するメーカーなんでしょうね。
その辺りにファンが多い理由があるのかもしれませんね(スポーツモデル除く)