To-Ka

おやつパン屋

パン屋の絵本

2011-02-25 | お店のこと
子供って、本が大好きですよね?
自分で読むのが苦手な子も、だれかに読んでもらうと喜んで聞くと思うのですが、そうじゃない子もいるのかなぁ。

私も主人も本をよく読む人なので(くだらない本ばっかりだけどね)、大人になって「本が嫌い」「読まない」という人に何人か出会ってビックリ
価値観の違いに戸惑ったのを覚えていますが、子供でもそういう子はいるかもしれませんね。
(ちなみに「映画嫌い、面白くない」という人にも出会って、これまたビックリしました。音楽嫌い!って人にもいつか出会うかな?)

で、うちの子は本が好きで特に上の子(♂)は、没頭すると返事もしないし、ちょっとした隙にも本を開いてます。
(良いことかもしれないけど、日常のことが全てストップしてしまうので、ちょっと困る
下の子(♀)は、ちょうど字がスムーズに読めるようになってきたので、寝る前は自分で読んでます。

なので、昔から図書館はよく利用させてもらって、何度も何度も繰り返し借りるくらいお気に入りの本だけ買ってあげる、って感じ。

でも、なかなかそこまでのお気に入りは見つからないので、自宅にある本は少ないのですが…

その数少ない本(主に絵本。絵本って高いですよね~)の中に、この2冊が入ってます。


「もりのパンやさん」と「ねこのパンヤ」というパン屋さんの絵本です。
(まだ「ねこのパンヤ」は買ってないので写真は図書館の本なのですが)

「もりのパンやさん」は、あの有名な松谷みよ子さんの本なのですが、なかなか売ってなくて絵本専門店の人も「?」って感じのマイナーな本です(笑)。
これは、森の中にあるパン屋さんに毎夜、動物が「○○パンを作りたい」と現れて、夜な夜なパンを作るというお話。
息子が大好きな本で、小さい頃に私が読み聞かせていたので、今でも鮮明に覚えています。

「ねこのパンヤ」は、キャラクターになりそうな可愛らしい絵で、“パンヤ”という名前の猫がやっているパン屋さんのお話です。
息子が昔ハマって、現在娘がそれ以上にハマっている本で、何度もリピートして借りてるので、近々買う予定でいます。


娘が「ねこのパンヤ」にハマるまでしばらくの間は2冊とも忘れていたのですが、彼女のおかげで『私がパン屋をやろうと思ったきっかけ』がこの絵本達だったのを思い出しました。

どちらの絵本も可愛くておいしそうなパンが出てくるので、読むたびに「どのパンが好き?」と聞いたり、パンがずらりと並んでる店内の絵で「いらっしゃいませ~」とパン屋をはじめたり…。
大人が見ても「美味しそう~」となるその本を、毎日飽きずに眺めている二人の様子をみて、「パン屋っていいなぁ~」と漠然と思ったのを覚えています。

パンって絵に書くと、とっても優しくて柔らかいタッチになる食べ物ですよね。

そして、本物のパン屋さんも絵本から抜け出たような、柔らかさが漂ってません?
洗練されたデザインのお店もありますが、パンが持つ柔らかい雰囲気と幸せになるあの香りのおかげで、刺々しさ(?)が軽減されている気がします。

あの焼きたてパンの香りなんて、ホント幸福感の固まりみたいな…(笑)
(まぁ、どんな匂いも体調によっては「うぇ~」となる時もありますがね

不思議な食べ物だなぁ~とつくづく思う今日この頃。

息子が小さかった頃は今のようにパンを焼けなかったので、絵本に出てくるパンを食パンで切り抜いたり、同じような形のパンを買ったりしていましたが、それだけでも子供は大喜びで美味しそうに食べてくれて、嬉しかったなぁ~


そういう絵本にまつわる昔の出来事も思い出されて、「何か子供に役立つ仕事がしたい」と思った時に、なんとなく「パン」に導かれていったのは、この時の影響が大きいんだろうなぁと改めて実感しました。


そして、久々にパン屋の絵本を見て、「そうそう!こういうパンを作りたかったんだ!」と再確認。
ただ今試行錯誤中。
3月の出店には間に合うと思うので、もし機会があれば絵本を読んで、上手にできたかどうか見に来てくださいね
(あっ、自分でハードルあげちまったか…