文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

荒尾のフイールド調査は、千葉県内の里山。ここを中心に話を進めます。

2014-07-28 17:07:44 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
 千葉県印旛郡栄町。日本創世会議の報告書で、千葉県内で最も若い女性の減少率がトップの街です。
現状から70%減だとされました。
 この町の専業農家の方ととても親しくしていますが、最近あった時に、この話を中心に
意見を交わしました
 本人もすでに、この意見書の内容は良く知っていて、あまり驚いた様子もなく、当然のことと理解している模様でした。

 まず、数年前に平成の大合併という機会があって、隣の本埜村も合併して消滅しています。栄町だけは隣の成田市との合併の話があったらしいのですが、大規模住宅団地やもろもろの公共工事にかかわりすぎて莫大な借金を抱え込んでしまっていて、そのためもあって、せっかくの大合併による相手にも断られたということのようです。

 水田耕作の農家が主な産業で、印旛沼の干拓で払い下げを受けた地所が、考えられないほどの高騰によって、 田んぼ1反歩が億の単位にまで値上がりをして、それでも買い手が後を絶たずだれもかれもが舞い上がってしまって、本業を放り出して不動産屋になってしまったという話でした。

 その後、バブル崩壊によって現在は一反歩50万円もいかないと。しかそのうちからも30万円ほどは自動的に印旛沼土地改良区に渡さなければならない義務があるとのことです。土地を利用して水田耕作した結果の米代金の収益からいえば、この数字が現状では本来の価格だろうということです。

 その方も400年以上も歴史のある旧家に婿入りしたことで、今までが頑張ってきたが、やはり巻き込まれて手痛い目にあったとのこと。

 さらに土地改良との関係性をいろいろとつぶさに聞かせていただきましたが、なかでも土地改良区が裁判権をもっていて、管理費等の支払いに関して村落単位で疑義を申請したが、いうことを聞き取らずに結果として却下されてしまった。との話しなど
都会と違って数百年という年月の中で培わされてきた自律的な農家の組織が、ことごとくと言っていいほど壊されてしまって、農家のかたがたは沈黙を余儀なくされているという現実でした。


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