文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

脈々と流れる行動原理 女工管理手法からトヨタの看板方式 シリーズ(4)

2005-07-11 01:48:24 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 トヨタの生産管理システムの根幹は、カンバン方式と呼ばれる在庫を持たないで物を作り出す方法論です。工程管理を頭から行うのではなく、おしりから遡っていく方式とも評価されています。
 今から20年も前に、米国の出版・印刷会社の協会が推奨するシステムを勉強中に、「売り時間・買い時間」での工員管理システムを知り、奇異に思って突っ込んで調べたことがあります。工員から会社が時間を買い、そのうちで顧客への実質的な売れている時間を、1分刻みで日報に書かせて、仕事no.別に仕分けする。それで稼働時間を部門別の出せるし、時間単価も出せるし、それと開始・終了時間を別途報告させると、工程管理が見事に出来て。すばらしい考えでした。それを元に
システム化し、多数の会社に教え込んで来ました。見事に収益性の高い会社にできたのも10本の指では足りませんでした。
 あるとき、米国のその印刷関係の協会の関係者に聞きました。この考え方のルーツは何なのだと。そうしましたら正直に、大正年間に日本経済を勉強するための産業視察団を米国が派遣したときに、名古屋の紡績会社で、多数の女工を管理するために、売れている時間と売れていない(前準備を含めて)時間をきちんと管理している会社があって、びっくりして取材を行い、しっかりと学習した。それを発展させただけとの回答を得ました。その会社こそ、豊田紡績そのものでした。
 知らないうちに、しっかりと異国に定着したトヨタの管理システムを学習し、それをシステムとしてコンサルしてきたのだと分かり、びっくりした経験があります。



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