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文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印刷産業の不振、それはIT技術とのギャップ(5)

2008-03-01 18:53:32 | 組版プロの思考からXMLを考える
印刷産業の混迷
 印刷産業は、現在は見事に主要なメディア環境から外れたところに存在をしています。
 人材払底。グローバリズムな市場競争の中で、存在感を失い、とろけて消えてしまう環境にも。
  OAとは、オフイスオートメーション
  FAとは、フアクトリーオートメーション。印刷の世界は明らかにFA。その主役であるべき会社群が明らかに衰退する状況に墜ちいってしまった世界との認識
 アナログカメラ→デジタルカメラへの変換をする世界に近い。この動きは今後ますます加速して、意外と進展は速いだろうと考えられます
 印刷業界が末期的な状況に陥っている現在、確実に市場に残る部分は手作業を要求される製本の部分が主体に
 印刷でいえば、オンデマンド部分やそしてバリアフルプリントなどが残ると考えられます。でも、大企業になればなるほど、情報処理部門との連携が重要になりますが、それに耐えられる技術者を育成できたところだけが生き残れるだろうが、ほとんど難しいと考えている。

印刷産業の不振、それはIT技術とのギャップ(4)

2008-03-01 18:34:57 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-3-1
 先日、印刷産業のひとつの組合に呼ばれて、そこの専務と意見交換をしました。
愕然としたいくつかの話し
1 印刷産業を技術的に、人材育成を支援してくれていた大学や専門学校がほとんどなく なってしまった。 → 大学や専門学校からの新入社員が期待できない
2 学校や研究所、大学もさじを投げた格好で、技術的なサポートが何もなくなった。先 生方も年をとりすぎた。関連メーカから新製品が何も出てこない。出版会社の制度疲労 がもろにかぶってきている。
3 印刷産業は特殊な世界と言われだしていて、職業で応募の方々が、印刷と聞いただけ で応募しない世界に、いつのまにかなってしまっている。
  人の使い方が荒っぽすぎて、とても多くのトラブルになってしまう。
4 漢字等の文字コード管理環境もあまりに複雑になりすぎて、管理の限界にぶつかる。 対象が全く見えなくなってきている。
 中にはAdobeならAdobeのできる範囲で良いと断じる人も。
5 ドンブリ勘定が、IT技術の管理技術に負けています。ビジネスでも原価が掌握できな いビジネスでは儲からない、提案に説得力がない。
6 ISOなど社会的に参加資格への要求には敏感。社内情報公開には鈍感。情報価値にあ まりに無関心。今までの放漫がそのまま反映してしまっている
4 残念ながら、今の経営者は二~三代めの若手。経験不足と現状掌握ができていない。 気の毒な状況に。本来 担ってきた社会的な仕事を放棄せざるをえない立場に。
5 今時コンサルテーションが必須な世界とは、製造現場の混迷。原価管理などをいまか ら再構築が必要か。あまりにスタートが遅く、ほぼ手遅れとしか言いようがないとまで

 専務との意見交換では、そこまでは言えなかったのですが。そう感じています。


印刷産業の不振、それは媒体(メディア)への影響力喪失から

2008-03-01 18:28:32 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-3-1
 印刷関連産業の動向が目を離せなくなってきました。
富士フイルムは、医薬品中堅企業を買収し、この分野への参入を発表。今なぜとの疑問が。どの業界でも経営資源の見直しと本業回帰を鮮明にしている中で、なぜ。
 なりふり構わず、新たな収益源を求めて、えっと驚く市場への参入を。最新の媒体(メディア)開発の先端を抑えられていません。最新の市場で勝ち抜く力が落ちていることは確かです。
 中堅の印刷関連商社で、思い切って人材派遣業に特化してしまった会社も出ています。
こちらは、10,000台もの専用組版ソフトウェアを販売した実績がありますが、ハードが松下製であるがゆえに、市場規模が合わず大手としてハードもソフトも簡単に撤退。
大日本印刷(株)が、書籍輸入販売大手の丸善を実質的に傘下へ、これもなぜ?。
 印刷産業及び関連産業は、ここ15年以上、本来のメインのIT環境(WindowsやLinux)を退き、MACとAdobenとの連携で開発を進めてきてしまいました。
 そのため、最新のIT分野で極端なほどのローカル化に落ち込み、影響力を喪失したと考えられています。いろいろなことが重なり、結果として印刷関連産業自体が
 いま、IT産業ではとても影が薄くなってきてしまっています。新製品の発表もあっても一般紙上では記事にもなりません。
 全般的にマスコミ上でも情報の露出がとても減ってきています。

 社会的な存在感が明らかに減ってきています。最新の媒体(メディア)への接触がとても悪くなってしまっている証ともいえます。


最近のトヨタの車はどうなっているのでしょか?疑問だらけ

2008-03-01 17:22:52 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 そもそも、自動車産業とは、子供たちや顧客先に夢を売る商売のはず。現在のトヨタ自動車は、世界トップを目指しだしたころから、すこし経営感覚がおかしくなってきていると感じています。
 まさに、トヨタの車は、
 今は亡くなり、社名からも消えてしまいましたが、パナソニックの松下幸之助の白物家電の水道理論と同じ軌道にあるとしか考えられません。たくさん水道の用に供給して社会の進歩に協力する。今までは実用的真面目に作られた、面白みのない車がトヨタらしさ。でも実際に夢も現実もない世界に墜ちいってしまっている感じが強くなってきています。
 
(1) マークXジオ…あまりにトヨタ本体での真面目な設計手法が硬直化し、おもしろくもおかしくもない自動車になってしまった。一目でデザインがこなれていない。生正面を見ていかにも無骨な開発チームが、ない知恵を絞って作ったイメージ。まるで「いもむし」の感じ。
 
(2) カローラルミオン…米国市場向けの自動車を、そのまま日本にて販売しようとする、そこに難がある。イストも大きくして四角く。生活感がまるでない。コマーシャルは最低レベル。どうしちゃったのかと聞きたいくらい。違和感いっぱい

(3) 最新のクラウン。それはそれでよいのですが、これから出るマジェスタなどは、真っ向から同じトヨタのレクサスブランドと競合させるらしい。数少ない優良な金持ちさんを、2つのブランドが奪い合う。何がなんだか、よく理解できない考え方です。
 しかも、これでもかこれでもかと、意図的に格差社会のぎすぎすした社会を、さらに率先して刺激する方法は、今までの実用的で、日本的なトヨタのイメージを大きく損ねていると考えるのは、私だけでしょうか。 

「トヨタのかんばん方式」は見直しが必要な段階か

2008-03-01 17:03:01 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 それでなくとも「トヨタのかんばん方式」は見直しが必要な段階ではないかといわれだしています。
 まず、運輸業や製造業を含めて、ピラミッドのごとき関連産業が、かんばん方式を支えるために甚大に苦労しています。倉庫がない代わりに下請け企業や運輸会社の車内が倉庫として実質的に使われています。結果として多くの関連先では「かんばん方式」維持のために長時間労働を迫られ、その労働者の犠牲によって成り立つ部分が避けられません。
 「かんばん方式の」打ち合わせ費用は、任意の参加なのだから残業代は払えません。という建前で社員をあしらうような企業が、関連産業に甘いわけがありません。同時に企業一家としての、経営側の甘えが透けて見えて仕方がありません。
 トヨタ関連企業の誘致に、日本の市町村は狂奔しているようにみえてきます。
そろそろ、本音で労使が語り合う時期ではないでしょうか。
 それは、日本の将来を担う若者を派遣やフリータの如く、使い捨てするのではなく、しっかりと社会人として
成長させ、所得を保証すれば、結果として、少子化も若者の車離れを食い止めることができ、現在の売り上げ不振を脱却できる可能性が高いと考えます。
いつのまにか、日本の製造業の大手は、戦後の民主的な労働習慣を放棄して、戦前のあこぎと称される経営者に舞い戻ってしまったのでしょうか。
 


かんばん方式への社員の参加は、残業代は不要なのか?

2008-03-01 16:47:35 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
1 かんばん方式の欺瞞
 (1) トヨタ関連企業の管理職とされ、突然死した社員の遺族が労災死を認定してほしいとの「労災認定」裁判で150時間の残業が労災死の原因と原告側が主張。会社側はそのうちの100時間は、業務終了後のかんばん方式のための打ち合わせは、会社の業務とは関係がなく、任意参加であり残業代が未払いであったことが結びついて、同時に浮かび上がる。管理職としての役割と、未払い請求と、本来150時間もの残業代を払うべきところ、50時間分しか支払われておらず、またそれゆえに「労災」ではないとの主張か。
 ある面で、マクドナルド等では、店長への残業代未払い、そしてそれが企業の大きな収益源であることが日本の裁判所で認定される方向が出てきています。
 でも、かんばん方式の勉強会が、任意参加だから支払われないという事は、かなり問題だと考えられます。「トヨタのかんばん方式」の背景には、このような背景もあるという認識が必要そうです。