文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質とのギャップ(2)

2008-01-12 23:11:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
 追記します。
1 印刷会社が媒体を制御できる時代は、すでにとっくに終わっていると考えるべきです
 活版の時代、オフセットの時代には媒体加工にかかわる要素技術はことごとく印刷・製版業界及び周辺関連業界で独占されていました。日本が欧米とまったく異なる部分です。
 しかしコンピュータ化、WEB化の世代になって、媒体がアナログからデジタルに変わりつつある段階から現在まで、あらゆる面で決定的に立ち遅れてしまいました。
 基礎素材、要素技術、技術者、技能者のすべてにわたってメインの組織内に携わってこれなかったために、現在では、日本だけではありませんが決定的な段階に至っています。
 存立基盤がメルトダウンに陥りかねない状況となっているようにみえます。
 すでに一般会社やソフトウェア会社からは「特殊な世界」として扱われだしています。 
2 同じ媒体でも、農業分野の場合には媒体が土地という物理的な世界ですから、今後 とも如何様にも展開が可能だと思います。
でも、そのためには水田耕作でいえば、江戸時代にまでさかのぼった農業技術の再評価が必要まで言われています。
 現在、たとえば「ふゆみずたんぼ+不耕起栽培」という栽培技術に関して言えば、千葉県での事例でも、それに関心を持って再チャレンジされている農家の皆様は、いずれも千葉県で400年以上の農業の歴史経験を有する庄屋の子孫の方々が多いというkとに驚きます。それは媒体全体が土地+植物を含む生態系+水管理などを背景にした、有形無形をベースにしたトータルな環境全体をコントロールできるからだと考えられます

 しかし、印刷会社が係わる、紙媒体への表面加工技術(出力)ということは、WEBでは家庭内でも、メイン業務の一部となって、システム全体と切り離すことがとてもできない仕組みとなってしまっています。
 まず今後必要なソフトウェアは、紙媒体を創り出すだけの印刷関係の組版ソフトは用途が限定され、真に必要なソフトは組版部分をも統合できるソフトウェアであることがわかってきました


3 各種のイベントに合わせた紙媒体出力、CD制作、WEBへ同時展開が強く求められ。
 そのためには、フルバッチ、組版のような印刷技術の範囲ではカバーしかねます
ワンソースマルチメディアの実現が必須となります。 
 まず、多種多様な各種プログラムを駆使して、詳細でち密に対応できることが求められます。さらに、印刷のすべてに関しての一般以上の技術ノウハウが求められます。
 美術印刷でも、商業印刷でも、文芸書・百科事典制作等でも、さらに高度なソースプログラム構築が求められています。

4 その最大のキーワードは、 ワンライテイングであることです。
 短時間に各種のイベントにあわせ、紙媒体とCD制作とフラッシュ等と、WEBを同時  に、短時間で一気に供給できるような仕組みの構築が必須であり、そのためには、工業簿記で求められるワンライテイング技術が必須となります
 初期入力データの管理から、検証制度による入力チエック。そして監査手法の整備による厳密なデータベース化。全体のXMLあるいは中間形式ファイルによる管理など
 素人では決してできない世界となってしまっています

5 Indesignは、印刷・出版業界では、Officeにおけるword/Excelに相当する汎用ソフトウェアとなってきています。その技術はWeb上及び各種のサードパーティによって各種の支援ツールが市場に出回り、またWEB上で誰でもが学習できるような汎用ソフトウェアとなってきています。
 その良いところ悪いところが明確になってきました。

5 情報を厳密に秘匿し、最後まで確定の出来ない各種情報をワンソースマルチメディア として1本のソースプログラムで完結できる仕組みの構築を必須としています。
 情報を管理し、個人情報および企業ノウハウを含む情報管理の観点からも、必須の技術です。


6 ソースプログラムでの運用は、プログラムセンスが必須です。
 フルバッチや組版でのプログラムの実務経験があり、htmlやSGML、そしてXMLまでをも 理解し、オブジェクトしての画像や図版を取り扱え、ファイル管理もでき、ネットワー クを駆使できることも必須です。データベース構築も必須です。

   

 

日々のお客様との連携 2008-1-8 (4)

2008-01-12 23:09:50 | 組版プロの思考からXMLを考える
C社
 MCB2をすでに導入されている先です。ほぼ1年になります。
 そろそろ運用上でのノウハウ蓄積もあって、具体的な課題が浮かび上がってきているとは聞かされていました。
 年始のあいさつのつもりで夕方、2人で伺いました。
 少し待たされて、担当部長と、2人の開発担当者が見えられ、一室で約1時間30分、みっちりとした話し合いを持ちました。

 いろいろと意見交換がなされましたが、現状の取り組みの可能性に関してはC社の3人の方からも積極的な意見を聞き出せました。
 引き続き問題点を洗い、課題を整理しあい、その上で一度弊社にお見えいただけることとなりました。

 当社からの改めての提案キーワードは
 組版の概念の変化であり、Indesignとの徹底した対比と同時に、業務環境がソースプログラムを介したIT産業の先端を行くべき事項との認識。
 コンセプトを持つべきであるということを提案させていただきました

 組版という紙媒体専用対応ではなく → 統合ソフトの中核であるとの認識
 フルバッチという組版概念を捨てて → ソースプログラムでの相対へ

 当社が開発している、SGMLやexcel等のデータを自動組版できることを前提にしたときに、MCB2での課題はインラインオブジェクトの処理部分に、いまだ手間がかかるという点に絞られてきているということを確認

 そこで、これからのビジネスモデルで、どのような言語化が果たせているのか
その質疑上では、まず開発言語はVBを使うケースが多くなってきている
 
 弊社の最大の開発資源は、ソースレベルでSGML/XMLからXSLを生成しながら、MCB2へと流しこむ段階から、画像やMCB2をも含めて一括して、プログラムで対処する時代に変化。
を可能にする業務展開を開発済みであり、
 それは写研のSSGを参考にもしているとの話で、先方も理解された模様

 近日複数の課題整理で、当社へじっくりと見学と調査に見えるとのこと
どうやらこのソースプログラムの一括生成部分に深い関心をお持ちと認識。
 若手の人材がここ1年で複数人誕生しており、部長の気持ちの高ぶりを強く感じて、提案してきた開発者の立場として、話して良かったとの生きがいを2人とも強く感じました
 
 この環境ではWord-Inという製品の評価と、逆にB2-Word-editor(当社新製品)の解説も行いました。双方向性をもって統合化を促進する概念

一言でいえば
 SGML → XML+XSL生成 → VBプログラム制御の上で、オブジェクトの貼り付けまでを含めて、MCB2を介してPDF出力までを、完全に自動化できる仕様であるからです。
 このソースプログラムは関心をもたれると考えます。
組版部分は、何もMCB2には限定されません。

さらに、将来的には
 ミドルウエア-ソフトウェア(x社との提携構築中)を組み込んで、リアルタイム環境下での工程管理との連動も、またその環境での各種リンクをも視野に入れます

 C社との話し合いは、さらに何を目指すべきかの具体的な課題と必要とされる要素技術の分野をクローズアップされた感覚です。

 なお、MCB2とはなにか →改めてmcb2とは、情報のソースを更新してしまう機能部分が最も重要なことです。組版ではなく統合ソフトウェアの中核製品だと提案しています。



印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質とのギャップ(1)

2008-01-12 23:05:33 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-12
 キーワード
 文選の機能をxml構築,sapcol準拠のxml変換エンジン,word上からxmlを精緻に生成,モリサワmcb2対応版

 組版用語としての、フルバッチから、プログラムの世界へ、プログラムソースという取り扱いにくいものが、今までの組版にとって代わられようとしている、まさにその時代。

 実際の業務が要求することは何かというと、顧客先とはソースプログラムを画面で読みながら、それを検証しながら相対し、ただちに改訂した新しい環境を届けられる、まさにシステムのソリューションそのものの世界が必須となった時代に入っていること。
 大変申しにくいのであるが、まさに情報処理の中核として、全体システムの中心に組み込まれる。その意味と責任と、そしてスキルを持った会社のみが生き延びられる

 それを検証しながら見て回答する時代に変化っしてしまった。

 Indesignのごとくは組版ソフトウェアというよりは、印刷にかかわる方々のための汎用ソフトウェアとなってしまっています。その結果、WEB生成を行ってきた会社のほうが取扱しやすい世界もあります。
 ただし、いくら精をこめて取り組んでも意味が出てこない仕組みの分野でもあります。
 2007年秋には、大手出版社のいくつかでは、印刷会社に依頼していた紙媒体出力業務をもCDやWEBを委託してきたIT会社へ、どうせIndesignであればということで一斉に切り替えが始まってもいます
 
 ワンソースマルチメディア化を考えたときに、同時に、これと同時に考えなければならないことは 
 全体ではなく、特定の会社で、システム構築に責任を担う、キーマンの存在によって、私どもから見て、その企業との取引自体に大きな影響をもたらす存在に、良くも悪くも一気に変わってきています。
 米国で技術担当重役が、経営者よりもランクが上になっている現象と類似してきました。少なくとも経営者はCEOを使いこなせるだけの人間的・技術的・社会貢献への積極的な参加意欲等の、バックグラウンドの世界観と価値観とを持たないと、とても厳しいことになります。

 それを検証しながら、当方も顧客先の経営状況、社会的な役割のなかでの活動状況、そして何よりも人材の配置と、工業簿記的な観点での理解力と適応力とを見て、そして直接的な担当者を介して、情報のキャッチボールを通じての感触によって、相手を見ながら回答せざるをえない時代に変化してしまったと、まさに実感しています。

 ほとんどの印刷人、特に戦後生まれの、印刷経営者の2世や3世のぼんぼん経営者には現状掌握が本当にできているのか疑問を感じることが多々です。
 とても現状を理解しえない状況ではないかと疑うことが、いろいろと経験しています

 

日々のお客様との連携 2008-1-8 (3)

2008-01-12 22:10:02 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8
 組版のプロのためのXMLを開発
キーワード用語
 文選の機能をxml構築,sapcol準拠のxml変換エンジン,word上からxmlを精緻に生成,
 モリサワmcb2対応版、

 組版用語としての、フルバッチから、プログラムの世界へ、プログラムソースという取り扱いにくいものが、今までの組版にとって代わられようとしている、まさにその時代。
 ワンソースマルチユースという言葉の真の意味が浮かび上がってきています。

 歴史的に印刷産業が抱え込んで実質非公開できた、印刷媒体のあらゆる技術体系がまったくの裸にされつつあります。
 媒体の独占を崩された後の印刷の世界は、実質的にじわじわとメルトダウンしていくことにならざるを得ません。

 現に、情報の秘匿性と、イベント単位での同時制作完了と展開が求められている現状の中で、多くの印刷会社は2重、3重の意味で媒体加工の中核業務の主役から外されざるを得ない状況にあると考えています。

 各種のイベントはますます短時間に同時に必要とされます。また、その情報の秘匿性は
イベントの成功に欠かせません。

 ワンソースマルチメディアの世界が必須となってきています

 実際の業務が、何かというと、顧客先とはソースプログラムを画面で読みながら、それを検証しながら顧客先と相対し、ただちに新しい環境を届けられる、まさにシステムのソリューションそのものの世界が必須となった時代に入っていること。
 大変申しにくいのであるが、まさに明治以降の歴史的な展開と比較して明白な事実
まさに、最終的な媒体変換の段階に突入です。
 印刷でいえば活版からオフセットへと、変革した流れと全く変わりません。

 

日々のお客先との連携 日記から 2008-1-8 (2)

2008-01-12 21:53:45 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8 

C社
 MCB2をすでに導入されている先です。ほぼ1年になります。
 そろそろ運用上でのノウハウ蓄積もあって、具体的な課題が浮かび上がってきているとは聞かされていました。

 年始のあいさつのつもりで夕方、2人で伺いました。
 少し待たされて、担当部長と、2人の開発担当者が見えられ、一室で約1時間30分、みっちりとした話し合いを持ちました。

 いろいろと意見交換がなされましたが、現状の取り組みの可能性に関してはC社の3人の方からも積極的な意見を聞き出せました。
 引き続き問題点を洗い、課題を整理しあい、その上で一度弊社にお見えいただけることとなりました。

 当社からの改めての提案キーワードは
 組版の概念の変化であり、Indesignとの徹底した対比と同時に、業務環境がソースプログラムを介したIT産業の先端を行くべき事項との認識。
 (B社と同様な)コンセプトを持つべきであるということを提案させていただきました

 組版という紙媒体専用対応ではなく → 統合ソフトの中核であるとの認識
 フルバッチという組版概念を捨てて → ソースプログラムでの相対へ

 当社が開発している、SGMLやexcel等のデータを自動組版できることを前提にしたときに、MCB2での課題はインラインオブジェクトの処理部分に、いまだ手間がかかるという点に絞られてきているということを確認

 そこで、これからのビジネスモデルで、どのような言語化が果たせているのか
その質疑上では、まず開発言語はVBを使うケースが多くなってきている
 
 弊社の最大の開発資源は、ソースレベルでSGML/XMLからXSLを生成しながら、MCB2へと流しこむ段階から、画像やMCB2をも含めて一括して、プログラムで対処する時代に変化。
を可能にする業務展開を開発済みであり、
 それは写研のSSGを参考にもしているとの話で、先方も理解された模様

 近日複数の課題整理で、当社へじっくりと見学と調査に見えるとのこと
どうやらこのソースプログラムの一括生成部分に深い関心をお持ちと認識。
 若手の人材がここ1年で複数人誕生しており、本部長の気持ちの高ぶりを強く感じて
開発者としての生きがいを2人とも強く持てました。
 
 この環境ではWord-Inという製品の評価と、逆にB2-Word-editor(当社新製品)の解説も行いました。双方向性をもって統合化を促進する概念

一言でいえば
 SGML → XML+XSL生成 → VBプログラム制御の上で、オブジェクトの貼り付けまでを含めて、MCB2を介してPDF出力までを、完全に自動化できる仕様であるからです。
 このソースプログラムは関心をもたれると考えます。
組版部分は、何もMCB2には限定されません。

さらに、将来的には
 ミドルウエア-ソフトウェア(x社との提携構築中)を組み込んで、リアルタイム環境下での工程管理との連動も、またその環境での各種リンクをも視野に入れます

 C社との話し合いは、さらに何を目指すべきかの具体的な課題と必要とされる要素技術の分野をクローズアップされた感覚です。

 


 

日々のお客先との連携 日記から 2008-1-8 (1)

2008-01-12 21:52:38 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8
 年始の挨拶を続けています
新社長を同行して、紹介しながら四方山の話が出来れば幸いと

A社(文京区)
 肝心の目当ての方は休まれていました。
 上司の方に、ぜひ一度来社して、ジックリと内容を検証して欲しいと伝えましたが、見学は難しいの一言。
 プリプレス部門に大量の方々を張り付けていることで成り立ってきている名門企業ですが、出版社との関係が厳しい現状では、人件費の確保が優先して、ハードもソフトも新たな製品を購入することがとても困難な状況にあり、そのような売り込み?は困るという意思表示かなと感じた次第。
 大手を含めた出版社の経営状況がますます厳しく、同時に「Indesign」の導入普及によって、印刷媒体に対しての支配力を一気に喪失しつつある印刷産業では、真の厳しさは
これからであると思います
 上記の状況では、リストラを行わなければならない状況とも考えられます

B社(文京区)
 1月中に開発部門が、製造部門のあるべき個所に一括して移転する計画とのこと。
 現在のビルはすべて営業部門で活用する計画との話でした。
  最近は、顧客先とのやり取りが、すべてソースプログラムを画面に表示しながら話し合う形態に変わってしまったとの話がぽつんと。
 DTPとか、バッチ組版とかいうレベルの時代はとっくに終わり、活性化しているPHPやPearlなどのプログラム環境を長年にわたってコツコツ組み立ててこられた会社でなければ、ビッグユーザーとの日常的なやり取りも困難な時代に入ったとの感触なのだ。
 でも自分では細目はつかめなくなって、若手の育成に努めて、任せるようになってきているとの話。この話はとても納得できます。
 同時に、もともと一般企業や医療関係の企業との関係で成長してきた会社であり、高級美術でもなく、本格書籍を扱う会社でもないので、製品マニュアルや医療情報等を介しての情報サービス企業としての活躍の場でありますので、俗にいうプログラムソースといっても、Acessやパールレベルですむ顧客先が多いのでしょうか。
 より、真剣に業務分析を行っていきたいと思います