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文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印刷産業の不振、それはIT技術とのギャップ(4)

2008-03-01 18:34:57 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-3-1
 先日、印刷産業のひとつの組合に呼ばれて、そこの専務と意見交換をしました。
愕然としたいくつかの話し
1 印刷産業を技術的に、人材育成を支援してくれていた大学や専門学校がほとんどなく なってしまった。 → 大学や専門学校からの新入社員が期待できない
2 学校や研究所、大学もさじを投げた格好で、技術的なサポートが何もなくなった。先 生方も年をとりすぎた。関連メーカから新製品が何も出てこない。出版会社の制度疲労 がもろにかぶってきている。
3 印刷産業は特殊な世界と言われだしていて、職業で応募の方々が、印刷と聞いただけ で応募しない世界に、いつのまにかなってしまっている。
  人の使い方が荒っぽすぎて、とても多くのトラブルになってしまう。
4 漢字等の文字コード管理環境もあまりに複雑になりすぎて、管理の限界にぶつかる。 対象が全く見えなくなってきている。
 中にはAdobeならAdobeのできる範囲で良いと断じる人も。
5 ドンブリ勘定が、IT技術の管理技術に負けています。ビジネスでも原価が掌握できな いビジネスでは儲からない、提案に説得力がない。
6 ISOなど社会的に参加資格への要求には敏感。社内情報公開には鈍感。情報価値にあ まりに無関心。今までの放漫がそのまま反映してしまっている
4 残念ながら、今の経営者は二~三代めの若手。経験不足と現状掌握ができていない。 気の毒な状況に。本来 担ってきた社会的な仕事を放棄せざるをえない立場に。
5 今時コンサルテーションが必須な世界とは、製造現場の混迷。原価管理などをいまか ら再構築が必要か。あまりにスタートが遅く、ほぼ手遅れとしか言いようがないとまで

 専務との意見交換では、そこまでは言えなかったのですが。そう感じています。


印刷産業の不振、それは媒体(メディア)への影響力喪失から

2008-03-01 18:28:32 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-3-1
 印刷関連産業の動向が目を離せなくなってきました。
富士フイルムは、医薬品中堅企業を買収し、この分野への参入を発表。今なぜとの疑問が。どの業界でも経営資源の見直しと本業回帰を鮮明にしている中で、なぜ。
 なりふり構わず、新たな収益源を求めて、えっと驚く市場への参入を。最新の媒体(メディア)開発の先端を抑えられていません。最新の市場で勝ち抜く力が落ちていることは確かです。
 中堅の印刷関連商社で、思い切って人材派遣業に特化してしまった会社も出ています。
こちらは、10,000台もの専用組版ソフトウェアを販売した実績がありますが、ハードが松下製であるがゆえに、市場規模が合わず大手としてハードもソフトも簡単に撤退。
大日本印刷(株)が、書籍輸入販売大手の丸善を実質的に傘下へ、これもなぜ?。
 印刷産業及び関連産業は、ここ15年以上、本来のメインのIT環境(WindowsやLinux)を退き、MACとAdobenとの連携で開発を進めてきてしまいました。
 そのため、最新のIT分野で極端なほどのローカル化に落ち込み、影響力を喪失したと考えられています。いろいろなことが重なり、結果として印刷関連産業自体が
 いま、IT産業ではとても影が薄くなってきてしまっています。新製品の発表もあっても一般紙上では記事にもなりません。
 全般的にマスコミ上でも情報の露出がとても減ってきています。

 社会的な存在感が明らかに減ってきています。最新の媒体(メディア)への接触がとても悪くなってしまっている証ともいえます。


印刷産業の不振、それはIT技術とのギャップ(3)

2008-01-14 21:53:04 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-14
 しかし、組版を含めてプリプレスでは、一体技術者や技能者はどこにいるのでしょうか。大手印刷会社に伺っても、これはという情報処理技術者にはなかなかお目にかかれないのが実情です。

 100人以上の人材を抱えながら、フルバッチレベルでも理解できている方は、1人かゼロ
の状態としか言えない惨状でもあります。
 末期的というには余りに厳しい状況で、やむおえず、現在、これはという会社の技術者にお越しいただいて、マン ツー マンで、お話やご指導をしている状況です。
 あっという間に、IT技術の中に溶け込んで、跡形もなくなるような状況とも考えられます。7兆円とも10兆円市場とも言われた大きなスケールの組織体が、どうしてここまで。

 逆にいえば、本来最も重要なドキュメントベースでの情報管理に関して、一般企業や行政・研究所等と、前向きな話し合いを持とうと思っても、印刷サイトに偏った形でアプローチをすると、先方が一気に冷めてしまって、「お宅は印刷屋か」と、距離を置かれてしまう現状もあって、とても困っているのも事実です。

 特殊な製造技術を有する会社とか、しかもその分野で全国規模で3位以内の実績を持つとか、サービス産業に徹して、特定の業界の事務局機能を一手に請け負って、年間予算でトータルなサービスを提供するなど。最近ではBrogの情報加工サービスを一手に引き受けるとか。あくまでも経営者の能力によって大きな格差が生じています
 
 これらのミスマッチは、農業技術でのお米にかかわる、消費者の冷めた感覚
ととてもよく似ていると、最近思ったりしています。
 江戸時代の初期から農業一本で、生きてこられたプロの家系だから、再構築の可能性があるとしたら。




印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質とのギャップ(2)

2008-01-12 23:11:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
 追記します。
1 印刷会社が媒体を制御できる時代は、すでにとっくに終わっていると考えるべきです
 活版の時代、オフセットの時代には媒体加工にかかわる要素技術はことごとく印刷・製版業界及び周辺関連業界で独占されていました。日本が欧米とまったく異なる部分です。
 しかしコンピュータ化、WEB化の世代になって、媒体がアナログからデジタルに変わりつつある段階から現在まで、あらゆる面で決定的に立ち遅れてしまいました。
 基礎素材、要素技術、技術者、技能者のすべてにわたってメインの組織内に携わってこれなかったために、現在では、日本だけではありませんが決定的な段階に至っています。
 存立基盤がメルトダウンに陥りかねない状況となっているようにみえます。
 すでに一般会社やソフトウェア会社からは「特殊な世界」として扱われだしています。 
2 同じ媒体でも、農業分野の場合には媒体が土地という物理的な世界ですから、今後 とも如何様にも展開が可能だと思います。
でも、そのためには水田耕作でいえば、江戸時代にまでさかのぼった農業技術の再評価が必要まで言われています。
 現在、たとえば「ふゆみずたんぼ+不耕起栽培」という栽培技術に関して言えば、千葉県での事例でも、それに関心を持って再チャレンジされている農家の皆様は、いずれも千葉県で400年以上の農業の歴史経験を有する庄屋の子孫の方々が多いというkとに驚きます。それは媒体全体が土地+植物を含む生態系+水管理などを背景にした、有形無形をベースにしたトータルな環境全体をコントロールできるからだと考えられます

 しかし、印刷会社が係わる、紙媒体への表面加工技術(出力)ということは、WEBでは家庭内でも、メイン業務の一部となって、システム全体と切り離すことがとてもできない仕組みとなってしまっています。
 まず今後必要なソフトウェアは、紙媒体を創り出すだけの印刷関係の組版ソフトは用途が限定され、真に必要なソフトは組版部分をも統合できるソフトウェアであることがわかってきました


3 各種のイベントに合わせた紙媒体出力、CD制作、WEBへ同時展開が強く求められ。
 そのためには、フルバッチ、組版のような印刷技術の範囲ではカバーしかねます
ワンソースマルチメディアの実現が必須となります。 
 まず、多種多様な各種プログラムを駆使して、詳細でち密に対応できることが求められます。さらに、印刷のすべてに関しての一般以上の技術ノウハウが求められます。
 美術印刷でも、商業印刷でも、文芸書・百科事典制作等でも、さらに高度なソースプログラム構築が求められています。

4 その最大のキーワードは、 ワンライテイングであることです。
 短時間に各種のイベントにあわせ、紙媒体とCD制作とフラッシュ等と、WEBを同時  に、短時間で一気に供給できるような仕組みの構築が必須であり、そのためには、工業簿記で求められるワンライテイング技術が必須となります
 初期入力データの管理から、検証制度による入力チエック。そして監査手法の整備による厳密なデータベース化。全体のXMLあるいは中間形式ファイルによる管理など
 素人では決してできない世界となってしまっています

5 Indesignは、印刷・出版業界では、Officeにおけるword/Excelに相当する汎用ソフトウェアとなってきています。その技術はWeb上及び各種のサードパーティによって各種の支援ツールが市場に出回り、またWEB上で誰でもが学習できるような汎用ソフトウェアとなってきています。
 その良いところ悪いところが明確になってきました。

5 情報を厳密に秘匿し、最後まで確定の出来ない各種情報をワンソースマルチメディア として1本のソースプログラムで完結できる仕組みの構築を必須としています。
 情報を管理し、個人情報および企業ノウハウを含む情報管理の観点からも、必須の技術です。


6 ソースプログラムでの運用は、プログラムセンスが必須です。
 フルバッチや組版でのプログラムの実務経験があり、htmlやSGML、そしてXMLまでをも 理解し、オブジェクトしての画像や図版を取り扱え、ファイル管理もでき、ネットワー クを駆使できることも必須です。データベース構築も必須です。

   

 

日々のお客様との連携 2008-1-8 (4)

2008-01-12 23:09:50 | 組版プロの思考からXMLを考える
C社
 MCB2をすでに導入されている先です。ほぼ1年になります。
 そろそろ運用上でのノウハウ蓄積もあって、具体的な課題が浮かび上がってきているとは聞かされていました。
 年始のあいさつのつもりで夕方、2人で伺いました。
 少し待たされて、担当部長と、2人の開発担当者が見えられ、一室で約1時間30分、みっちりとした話し合いを持ちました。

 いろいろと意見交換がなされましたが、現状の取り組みの可能性に関してはC社の3人の方からも積極的な意見を聞き出せました。
 引き続き問題点を洗い、課題を整理しあい、その上で一度弊社にお見えいただけることとなりました。

 当社からの改めての提案キーワードは
 組版の概念の変化であり、Indesignとの徹底した対比と同時に、業務環境がソースプログラムを介したIT産業の先端を行くべき事項との認識。
 コンセプトを持つべきであるということを提案させていただきました

 組版という紙媒体専用対応ではなく → 統合ソフトの中核であるとの認識
 フルバッチという組版概念を捨てて → ソースプログラムでの相対へ

 当社が開発している、SGMLやexcel等のデータを自動組版できることを前提にしたときに、MCB2での課題はインラインオブジェクトの処理部分に、いまだ手間がかかるという点に絞られてきているということを確認

 そこで、これからのビジネスモデルで、どのような言語化が果たせているのか
その質疑上では、まず開発言語はVBを使うケースが多くなってきている
 
 弊社の最大の開発資源は、ソースレベルでSGML/XMLからXSLを生成しながら、MCB2へと流しこむ段階から、画像やMCB2をも含めて一括して、プログラムで対処する時代に変化。
を可能にする業務展開を開発済みであり、
 それは写研のSSGを参考にもしているとの話で、先方も理解された模様

 近日複数の課題整理で、当社へじっくりと見学と調査に見えるとのこと
どうやらこのソースプログラムの一括生成部分に深い関心をお持ちと認識。
 若手の人材がここ1年で複数人誕生しており、部長の気持ちの高ぶりを強く感じて、提案してきた開発者の立場として、話して良かったとの生きがいを2人とも強く感じました
 
 この環境ではWord-Inという製品の評価と、逆にB2-Word-editor(当社新製品)の解説も行いました。双方向性をもって統合化を促進する概念

一言でいえば
 SGML → XML+XSL生成 → VBプログラム制御の上で、オブジェクトの貼り付けまでを含めて、MCB2を介してPDF出力までを、完全に自動化できる仕様であるからです。
 このソースプログラムは関心をもたれると考えます。
組版部分は、何もMCB2には限定されません。

さらに、将来的には
 ミドルウエア-ソフトウェア(x社との提携構築中)を組み込んで、リアルタイム環境下での工程管理との連動も、またその環境での各種リンクをも視野に入れます

 C社との話し合いは、さらに何を目指すべきかの具体的な課題と必要とされる要素技術の分野をクローズアップされた感覚です。

 なお、MCB2とはなにか →改めてmcb2とは、情報のソースを更新してしまう機能部分が最も重要なことです。組版ではなく統合ソフトウェアの中核製品だと提案しています。



印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質とのギャップ(1)

2008-01-12 23:05:33 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-12
 キーワード
 文選の機能をxml構築,sapcol準拠のxml変換エンジン,word上からxmlを精緻に生成,モリサワmcb2対応版

 組版用語としての、フルバッチから、プログラムの世界へ、プログラムソースという取り扱いにくいものが、今までの組版にとって代わられようとしている、まさにその時代。

 実際の業務が要求することは何かというと、顧客先とはソースプログラムを画面で読みながら、それを検証しながら相対し、ただちに改訂した新しい環境を届けられる、まさにシステムのソリューションそのものの世界が必須となった時代に入っていること。
 大変申しにくいのであるが、まさに情報処理の中核として、全体システムの中心に組み込まれる。その意味と責任と、そしてスキルを持った会社のみが生き延びられる

 それを検証しながら見て回答する時代に変化っしてしまった。

 Indesignのごとくは組版ソフトウェアというよりは、印刷にかかわる方々のための汎用ソフトウェアとなってしまっています。その結果、WEB生成を行ってきた会社のほうが取扱しやすい世界もあります。
 ただし、いくら精をこめて取り組んでも意味が出てこない仕組みの分野でもあります。
 2007年秋には、大手出版社のいくつかでは、印刷会社に依頼していた紙媒体出力業務をもCDやWEBを委託してきたIT会社へ、どうせIndesignであればということで一斉に切り替えが始まってもいます
 
 ワンソースマルチメディア化を考えたときに、同時に、これと同時に考えなければならないことは 
 全体ではなく、特定の会社で、システム構築に責任を担う、キーマンの存在によって、私どもから見て、その企業との取引自体に大きな影響をもたらす存在に、良くも悪くも一気に変わってきています。
 米国で技術担当重役が、経営者よりもランクが上になっている現象と類似してきました。少なくとも経営者はCEOを使いこなせるだけの人間的・技術的・社会貢献への積極的な参加意欲等の、バックグラウンドの世界観と価値観とを持たないと、とても厳しいことになります。

 それを検証しながら、当方も顧客先の経営状況、社会的な役割のなかでの活動状況、そして何よりも人材の配置と、工業簿記的な観点での理解力と適応力とを見て、そして直接的な担当者を介して、情報のキャッチボールを通じての感触によって、相手を見ながら回答せざるをえない時代に変化してしまったと、まさに実感しています。

 ほとんどの印刷人、特に戦後生まれの、印刷経営者の2世や3世のぼんぼん経営者には現状掌握が本当にできているのか疑問を感じることが多々です。
 とても現状を理解しえない状況ではないかと疑うことが、いろいろと経験しています

 

日々のお客様との連携 2008-1-8 (3)

2008-01-12 22:10:02 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8
 組版のプロのためのXMLを開発
キーワード用語
 文選の機能をxml構築,sapcol準拠のxml変換エンジン,word上からxmlを精緻に生成,
 モリサワmcb2対応版、

 組版用語としての、フルバッチから、プログラムの世界へ、プログラムソースという取り扱いにくいものが、今までの組版にとって代わられようとしている、まさにその時代。
 ワンソースマルチユースという言葉の真の意味が浮かび上がってきています。

 歴史的に印刷産業が抱え込んで実質非公開できた、印刷媒体のあらゆる技術体系がまったくの裸にされつつあります。
 媒体の独占を崩された後の印刷の世界は、実質的にじわじわとメルトダウンしていくことにならざるを得ません。

 現に、情報の秘匿性と、イベント単位での同時制作完了と展開が求められている現状の中で、多くの印刷会社は2重、3重の意味で媒体加工の中核業務の主役から外されざるを得ない状況にあると考えています。

 各種のイベントはますます短時間に同時に必要とされます。また、その情報の秘匿性は
イベントの成功に欠かせません。

 ワンソースマルチメディアの世界が必須となってきています

 実際の業務が、何かというと、顧客先とはソースプログラムを画面で読みながら、それを検証しながら顧客先と相対し、ただちに新しい環境を届けられる、まさにシステムのソリューションそのものの世界が必須となった時代に入っていること。
 大変申しにくいのであるが、まさに明治以降の歴史的な展開と比較して明白な事実
まさに、最終的な媒体変換の段階に突入です。
 印刷でいえば活版からオフセットへと、変革した流れと全く変わりません。

 

日々のお客先との連携 日記から 2008-1-8 (2)

2008-01-12 21:53:45 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8 

C社
 MCB2をすでに導入されている先です。ほぼ1年になります。
 そろそろ運用上でのノウハウ蓄積もあって、具体的な課題が浮かび上がってきているとは聞かされていました。

 年始のあいさつのつもりで夕方、2人で伺いました。
 少し待たされて、担当部長と、2人の開発担当者が見えられ、一室で約1時間30分、みっちりとした話し合いを持ちました。

 いろいろと意見交換がなされましたが、現状の取り組みの可能性に関してはC社の3人の方からも積極的な意見を聞き出せました。
 引き続き問題点を洗い、課題を整理しあい、その上で一度弊社にお見えいただけることとなりました。

 当社からの改めての提案キーワードは
 組版の概念の変化であり、Indesignとの徹底した対比と同時に、業務環境がソースプログラムを介したIT産業の先端を行くべき事項との認識。
 (B社と同様な)コンセプトを持つべきであるということを提案させていただきました

 組版という紙媒体専用対応ではなく → 統合ソフトの中核であるとの認識
 フルバッチという組版概念を捨てて → ソースプログラムでの相対へ

 当社が開発している、SGMLやexcel等のデータを自動組版できることを前提にしたときに、MCB2での課題はインラインオブジェクトの処理部分に、いまだ手間がかかるという点に絞られてきているということを確認

 そこで、これからのビジネスモデルで、どのような言語化が果たせているのか
その質疑上では、まず開発言語はVBを使うケースが多くなってきている
 
 弊社の最大の開発資源は、ソースレベルでSGML/XMLからXSLを生成しながら、MCB2へと流しこむ段階から、画像やMCB2をも含めて一括して、プログラムで対処する時代に変化。
を可能にする業務展開を開発済みであり、
 それは写研のSSGを参考にもしているとの話で、先方も理解された模様

 近日複数の課題整理で、当社へじっくりと見学と調査に見えるとのこと
どうやらこのソースプログラムの一括生成部分に深い関心をお持ちと認識。
 若手の人材がここ1年で複数人誕生しており、本部長の気持ちの高ぶりを強く感じて
開発者としての生きがいを2人とも強く持てました。
 
 この環境ではWord-Inという製品の評価と、逆にB2-Word-editor(当社新製品)の解説も行いました。双方向性をもって統合化を促進する概念

一言でいえば
 SGML → XML+XSL生成 → VBプログラム制御の上で、オブジェクトの貼り付けまでを含めて、MCB2を介してPDF出力までを、完全に自動化できる仕様であるからです。
 このソースプログラムは関心をもたれると考えます。
組版部分は、何もMCB2には限定されません。

さらに、将来的には
 ミドルウエア-ソフトウェア(x社との提携構築中)を組み込んで、リアルタイム環境下での工程管理との連動も、またその環境での各種リンクをも視野に入れます

 C社との話し合いは、さらに何を目指すべきかの具体的な課題と必要とされる要素技術の分野をクローズアップされた感覚です。

 


 

日々のお客先との連携 日記から 2008-1-8 (1)

2008-01-12 21:52:38 | 組版プロの思考からXMLを考える
2008-1-8
 年始の挨拶を続けています
新社長を同行して、紹介しながら四方山の話が出来れば幸いと

A社(文京区)
 肝心の目当ての方は休まれていました。
 上司の方に、ぜひ一度来社して、ジックリと内容を検証して欲しいと伝えましたが、見学は難しいの一言。
 プリプレス部門に大量の方々を張り付けていることで成り立ってきている名門企業ですが、出版社との関係が厳しい現状では、人件費の確保が優先して、ハードもソフトも新たな製品を購入することがとても困難な状況にあり、そのような売り込み?は困るという意思表示かなと感じた次第。
 大手を含めた出版社の経営状況がますます厳しく、同時に「Indesign」の導入普及によって、印刷媒体に対しての支配力を一気に喪失しつつある印刷産業では、真の厳しさは
これからであると思います
 上記の状況では、リストラを行わなければならない状況とも考えられます

B社(文京区)
 1月中に開発部門が、製造部門のあるべき個所に一括して移転する計画とのこと。
 現在のビルはすべて営業部門で活用する計画との話でした。
  最近は、顧客先とのやり取りが、すべてソースプログラムを画面に表示しながら話し合う形態に変わってしまったとの話がぽつんと。
 DTPとか、バッチ組版とかいうレベルの時代はとっくに終わり、活性化しているPHPやPearlなどのプログラム環境を長年にわたってコツコツ組み立ててこられた会社でなければ、ビッグユーザーとの日常的なやり取りも困難な時代に入ったとの感触なのだ。
 でも自分では細目はつかめなくなって、若手の育成に努めて、任せるようになってきているとの話。この話はとても納得できます。
 同時に、もともと一般企業や医療関係の企業との関係で成長してきた会社であり、高級美術でもなく、本格書籍を扱う会社でもないので、製品マニュアルや医療情報等を介しての情報サービス企業としての活躍の場でありますので、俗にいうプログラムソースといっても、Acessやパールレベルですむ顧客先が多いのでしょうか。
 より、真剣に業務分析を行っていきたいと思います

 

印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質への無理解から

2007-09-16 23:56:40 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-9-15

多くのなりわい(生業)レベルでの印刷会社の苦境の根っこはどこにあるのでしょうか

(1) いま、税務会計事務所の経営が大変です。 
 IT技術は完全な情報公開を前提に成立します。
 税務会計事務所の顧客先が、流通ソフトウェアを使って会計処理を自ら行い、決算まで自ら実行するようになって、年1回の監査で用済みになるとの話
 多くの先進的な経営者にとっては、節税よりも事実は事実として必要先に情報を公開しながら、経営を執り行っていこうという流れだと考えます 
 いままでは、税務会計とは、税金をいかに払わないで済むのかという、節税をキーワードとして成立してきたきらいがあります。
 しかし、今は、それよりもIT技術の下、すべての情報を公開して、払うものは払うという方針で、社会に対応することの必要性が十分に認識されてきました。
 税に関する不正、そして認証に関する不正は徹底的に排斥される時代となりました。

(2) いま、自民党の代議士が、身体検査を受けても、大臣になった途端に、事務所の経費問題等の渦に巻き込まれて、大きくつまずくことが続出しています。
 これは、代議士だけでなく、身辺を見回してください。それだけ不正を正すことが求められ、製品の瑕疵にかわる責任問題はどこまでも追及される時代です。
 自己責任とはまさにこの事にあるのであって、それだけ社会の公正さを証明することになると気づきだしています。

(3) 最終的な結果が良ければそれでよいという発想ではダメな時代です
途中経過を説明できる会社でなければなりません。
 
(4) 印刷産業は、モノづくりの会社です。従って工業簿記が必須です。
 なりわい(生業)の精神を守りながら、もの作りは工業簿記として成立できる力を発揮する。製造家庭での経過がとても大事なことなのだと

(5) ITの本質とは、ドンブリ勘定方式とは対局のところにあります
 なりわい(生業)でありながら、ITを駆使し工業簿記をベースに経営する。
 顧客先との共同作業にどんどん参加できるような体質を
  


 

都会地のなりわい(生業)。印刷業種が直面する危機(4)

2007-09-15 11:25:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007-9-15
 都会地においては特に小規模な印刷会社がなりわいの典型だと考えられます
都会地にある中堅以上の印刷会社は、WEBの部門やデザイン部門を強化して頑張っておられます。
 しかし、なりわい(生業)ベースの小規模印刷会社では、ここ2~3年、急速に経営上での存立基盤を喪失しつつあります。
 全国に10,000社以上ある印刷会社の、その多くが今後存続できるかの岐路にたちかけているのではないかと、とても心配しています。
 
 形のないもの(無形)から、写真やテキストや図版やロゴなどを、統合して情報を印刷物という有形化して、さらにデザイン化をみごとに融合化してくれる。
ある面で、もの作りの原点からの仕事でもあり、稲作などの農業技術とそっくりなところもあります。
 わたしも出版社ともども何十年も業務支援としてシステム構築をお手伝いをしてきましたが、経営者が、田んぼや里山などでお会いする農家の方々と、とても考え方が似ていて、違和感がありません。

 考えてみたら、かっての農家の次三男が、田わけが出来なくて都会地に出て、徒弟制度で教育されて、運の良かった方々が社長になった。

 でも、これからは小さな印刷屋さんも、このままだと、IT化によるメディア変換と、業務内容の変化についていけず、さらに納期がゼロのビジネスには‥‥
現在ではほとんど見ることができなくなった、かっての今の鍛冶屋や製材所のごとく、農村地域では、町村ごとに存続してきた古典的ななりわいでしたが、
”とんてんかん、とんてんかん”が消えて、どのくらい日時がたちますか。

それは

1 納期の短縮化 納期ゼロの時代
 インターネットで代表されるように、情報処理の時間軸が即時処理(リアルタイム)になってしまっています。
 これでは、名刺一つ複数日を要する印刷会社がビジネスとして対抗する余地がほとんどありません

2 個人情報の管理の問題、そして開示前の情報(インサイダー)を印刷を行うために事前に公開することの是非が問われている
 結果、発注者側は、自己管理で自分たちで印刷情報まで業務としてやりなさいと言うことになって、企業や行政側で内製化が一気に進みだしている。
 逆に、NPOや任意団体では版下をWord等で作成し、役場で印刷を引き受けてもらうという形態が普及しています。
 
3 紙媒体への印刷技術が、いろいろな出力媒体の一つにすぎないことに。
 発注元の業務ノウハウが掌握して、かつ理解し、業務提案ができていないと、仕事に携われない。
 同時に、ペーパレスからレスペーパへの動きも顕著になってきています。特に、地球温暖化の影響で、紙媒体出力は、森林破壊につながるとの意見もあって

2 すでに今までの印刷屋さんには理解できない仕事にかわってしまった事
 最終結果が良ければ、途中の経過は任されていたと考えられます。それらが一気に途中経過を重視する方法が流れとなっています。一つの仕事に多数の企業が参加する方法は、情報の開示と役割分担が求められ、自分勝手な考え方では成立しません。従来の印刷企業では一切任せられて仕事をしてきた経過があります。
(町内での和菓子屋さんと同じく、共同作業に慣れていない) 

3 情報処理の流れの中で、リアルタイム出力を要望されると、自動組版化という流れが出ます。これにはきわめて厳密な情報管理技術が要求されるために、会計的手法が主流となります。
 どんぶり勘定的なビジネスで、とくに工業簿記的な動き方に成熟していないと理解できない部分がどんどん広がってしまいます
  
4 数年で、アナログカメラ → デジタルカメラがたどったプロセスをなぞる結果になり兼ねないと気遇しています。
 印刷でも、製造技術の革新がすすんでいます。その投資に耐えられる資本力と、特に後継者がいて、がんばれる会社以外は、とても先が見えない状況だと感じています

5 さらに、発注者側が、印刷屋の仕事を特殊な仕事と決めつけている時代になってしまっています。それは、情報の加工方法が根本的に変わってしまったという体系の変革が背景にあります

 

社会保険庁の問題を考える①

2007-08-14 21:29:24 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007/8/14
 いま、行政の在り方をめぐって、マグマのようにたまりにたまった問題点が一気に噴き出しています。今回の参議院の選挙でも、行政不信が影の主役でした。
 この問題の本質は、日本の歴史的文化的な経過から、行政組織に文書管理に関する法令整備ががほとんどされておらず、現在でも日本国の各省庁、都道府県、各市町村ごとに、しかも各省庁の行政組織ごとにほとんど統一された文書管理手法が確立されていないかのごとき状況とみなされています。それおぞれの行政目的に沿って分社が勝手きままに運用されているごとき事実があります。それは野放し状態ともいえます。この様な文書管理のための法令不備があって、それを背景にしてこそ
5000万件に及ぶ不明情報の発生が結果として明らかにされたわけでしょう。
 社会保険庁でも、各都道府県に業務を委託していた経過があり、そこから上がってくる各種の書式、そして記入方法も含めて統一されていないがため、情報の統合化を意図してもまとめきれません。しかも法律的な裏付けがないために、書式の統一ま果たせず、情報統合のための手段さえも見出せないこともあったと聞いています。
 しかも、大手のNやFのごとき大企業がほぼ独占的に業務開発の委託を受けて進めてきたといっても、実質は行政側に専門家が育成されておらず、対等に渡り合えないまま、ソフトメーカの思惟のまっまに動かされて来たのが実情でしょう。
 今になって、急にまとめろと言われても、ここまでばらばらであるとしたら、はじめから情報の再度の入力をすることが最も早いと思われます。
 いずれも、誰が行っても同様な問題を引き起こしたと考えられます。根本は文書管理に関する法規定がほとんど存在しないという、恐るべき状況に起因っしていますのでとてもとても根の深い問題です。
 ちなみに、社会保険庁の問題は厚生労働省に限ったことではなく全省庁で共通な事態と考えられます。
 ある人は、国も都道府県もおしなべて、かっての解体された国鉄の末期の労使を連想するとのことです。
 
 同時に、この問題は印刷会社と出版業界との関係性でも、ほぼ同じ様な問題を抱えていて、相互に協力せねばならない現在のせっぱつまった状況でも、協調できない大きな壁となって存在しています。

 それは、業務を発注する側の当事者としての認識のスタンスの問題と理解しています。


これからの電子出版や携帯小説等への対応策(1)

2007-07-20 06:45:50 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-20
 ㈱写研の電算写植の時代は明らかに過去のものとなってしまったと、印刷会社の方々からの声があちこちから聞こえてきています。そのなかで蓄積情報を何とか生かせないかとの声が沸き起こってきています。
 そこで当方からの最も具体的な提案です。
 写研の技術の最大の貢献は、それなりに一貫し、標準化された環境で作成され、それを基本的ニ30年間にわたって変えいていないという稀有なことにあります。
 まず、蓄積された写研ファイルは、これからを考えると、まずもって、”宝の山”だと申し上げてよいと思います。
 これらを適正に変換して再構築できていければ、かつ8インチFDであろうがテーブル方式であろうが、何と、逆に古ければ古いほど質的に優れた加工済み情報としての価値があります。
 最大の価値データは、写研のSP3131で形成された棒組での情報です。(8インチ頁16は不可)
 棒組や頁組のヘッダー部分 → たとえばモリサワのMCB2の基本レイアウトおよびスタイルにかなりの部分を変換出力可能
 本文情報は、その生成部分をMCB2の本文として、ルビや割注などを含めて取り組めます。
 新書など文芸書版でいえば、モリサワMCB2では写研の過去のデータから、ほぼそのまま再生が可能です。写研からの再生データは、スタイルに忠実に400p程度の流し込みが、20秒程度で組み版が終わります。そして汎用的なPDF出力に1分程度。すぐれたXMLも生成できます。
 過去情報があれば制作コストが大幅に削減可能となります。その結果として、電子出版等への展開でも原価的にも十分に適応可能となります。
 しかも、電子出版ではe-bookでもt-timeでも、組版要求内容が格段に高まってきていますので、手造りではコスト的に大変で、過去野蓄積情報としての写研データからの、展開はとても貴重な収益源となります。
 それにより、中期的な企業としての設備や人材教育等での方向性がはっきりと見えてくると思います。
 何よりも、多面的な出版社や一般会社等へのプレゼン力が大きく増しますことでしょう。
 
 写研のデータでも、最も継承したい、大量データを選んでお引き合いください。
文芸書や辞典、データベース物など、大容量でかつ内容が全体としてあまり変わらないものが特に最適です。

 
当社では、SKデータのテスト変換を受け付けております。
お問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
お問い合わせ先
 ㈱トータルメディア研究所
 荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp まで
 

大日本印刷が、書籍出版でも大手の丸善に資本参加の動き

2007-07-20 06:29:49 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-20
 今、印刷業界でもこの件での話題が盛んです。
先日、㈱丸善内で、主に印刷関係の業者が㈱丸善側から呼ばれて、説明会を開催されたそうです。相当緊迫した内容であった模様ですが、はっきりとしたことは何も
話がなかったとのことでした。
 いろいろな憶測が飛び交う中で、とうとう大手印刷会社が出版業界への、M&Aに乗り出したのかとの観測がされています。
 改めて大手(印刷企業)と、中小企業としての印刷産業との関係、そしていまの出版業界と印刷業界の構造的な、ある面で利害が必ずしも一致しない流れから、この方向性は予想されていることとの見方も

 

電子出版への広がり 2010年には1千億円の市場に変身

2007-07-14 17:43:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-14
 デジタルパブリシングフェア+ブックフェアを見学してきました。
ボイジュー社のコーナーで、すでに電子書籍として登録されている文庫本やアニメ書籍の数が半端ではない事実を知りました。
 講談社や小学館、岩波書籍では、T-Time等への登録数が、それぞれ1,000冊を優に超してしまっているとのことでした。全体で5,000冊以上のようです。
 数年前20億の売り上げが、現在年間280億円ベースにまで10倍に拡張しているとのことから、3年後1,000億円は堅いとのことです。

 当社(㈱トータルメディア研究所)でも、顧客先の依頼を受けて、e-bookや
T-Timeを編集出力するプログラムや調査出力を行っています。
 主に、写研の蓄積データからの取り込みを推奨しています。
写研の8インチデータを含めて、グラフでもページ16党からも電子媒体への変換取り組みは可能です。

 一度、ご相談ください
 なお、同時に写研データを、モリサワMC-B2等へ変換する(イメージで)プログラムも開発済みです