goo blog サービス終了のお知らせ 

宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

咲いた    とたん

2014年05月11日 23時18分38秒 | Weblog

僕にとっては多分今日までがゴールデンウィーク。空は怪しかったけれど、万一晴れると悔しいと思ってカメラバッグを持って行った。

丘に上がると、あれ、もう咲いている。もちろん花の開いた木はまだ少なくて、丘全体が香るところまではいかない。でも咲いている。僕の予想より一週間以上早い。夏日が続いたせいだろうか。そして、咲いたとたんに丘をアゲハが乱舞していた。今までどこにいたのだろう。アゲハ蝶にとってかんきつ類の葉は好物。みかんにしか付かない種類も居るくらいだ。それにしても…

美しく伸びた若葉の周りで何組かのペアが舞っていた。ほほえましいけれども、ペアリングが終われば産卵。そして孵化。せっかく伸びた若葉が幼虫に食べられてしまう。もっともそれまでに防除薬でかなり量は減るだろう。どうやら今年はアゲハの当たり年らしい。年によって大量発生する害虫の種類が換わるのはなぜだろう。そんな事を考えながら今日も大工仕事に取り掛かった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さい初夏みつけた

2014年05月06日 00時13分17秒 | Weblog

みかんの丘のお天気は、僕の予想より1日遅れで動いて行った。火星を撮った翌日も予想に反して晴れ。冷たい風は、その次の日曜日に雲を連れてやってきた。まあいいか、溜まった疲労で土曜日は昼過ぎまで起きられなかったし。
大工仕事だけするつもりで丘に上がった日曜日に、みかん畑を歩いていて気が付いた。もうつぼみが付いている。小さくて香りもまだしないが、そこには確かに初夏が有った。

おじさんが亡くなって寂れかかったみかんの丘も、今は植樹が少しずつ進んでいる。あと数年すれば元のみかん畑が復活するかもしれない。それに、みかんにやる肥やしが丘の下手に雨で流れて、裾野の一部でわらびが群生し始めた。

初めは畳二畳ほどの広さだったが、気が付けば4倍以上に拡がっている。みかんの丘は桜の丘、そして今、わらびの丘にもなりつつある。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芽吹きの雨

2014年04月29日 19時20分06秒 | Weblog

なかなかうまくいかない。仕事で忙しいときにはよく晴れて、撮影が出来そうになると天気が悪くなる。ゴールデンウィークだというのに雨だ。とは言うものの、竹取庵の工事は少しずつだが着実に進んでいる。この増築が終わらなければ観測デッキの整備も出来ない。痛しかゆしだ。
昨日今日、雨の中で壁板の張り付けとドアの取り付けに時間を費やした。このドアは今まで裏からの出入りに使っていたが、増築に伴って農機具倉庫のドアに変身する。ただ、サッシのリサイズは初めてだ。部材を全部ばらした後金切り鋸で精密に切ってゆく。なかなか面倒な作業で時間も掛かってしまう。

雨は嫌だけれども、この雨のお蔭でみかんの新芽が伸び始めた。この芽が広がって若葉になる頃、あの白いつぼみが膨らむ。丘に甘い香りが漂い始めるまであと一カ月だ。

新緑の向こうの海はどんよりとした鉛色。島が霧に隠れて、水平線がそこにあるようだ。この雨が抜けると寒くなる。その寒気が抜けると晴天が戻ってくるのだろうか。曇る前の夕空には頭の真上に木星が、東には火星が、それぞれ輝きを放っていた。僕の仕事のスケジュールと月の形を考えると、ゴールデンウィークの後半が最後の撮影チャンスになるかも知れない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

強風の観測デッキ

2014年03月09日 00時06分29秒 | Weblog

空の透明度はかなり高そうだ。それに心配だった雪雲も落日とともに消えていった。午後7時を回るころには夕時の空が嘘のように晴れている。ただ風だけは衰えを見せていなかった。風よけの為に屋根を半分だけ開いてみると、目の前でオリオンが大犬小犬を従えて牡牛と戦っている。先日のリベンジ。炎星雲を撮影しようかとも思ったが、すぐ傍で月齢6の月が煌々と輝いている。とても撮れそうにない。と言うところで思い付いた。そうか、月を撮ればいいんだ。久しぶりにかぐや姫の目を醒まさせよう。

かぐや姫の自由が利くように屋根をいっぱいに明けた後、主鏡を覆っていたアクリルカバーを外して斜鏡の埃を払った。そして大きいほうのカメラをトップリングに取り付けて月に向ける。カメラのモニターを見ながらピントを合わせかけた時、観測デッキを突風が駆け抜けた。テーブルに置いてあった小物が吹き飛び、かぐや姫が大きく向きを変える。その後もまるでリズムを取るかのように一定間隔で風が望遠鏡を叩く。体の熱も奪われてゆく。ダメだ。撮影できない。諦めてカメラを取り外し、三脚を持ち出してデッキの様子をワイドレンズのフレームに収めた。

露出15秒。その間にもカメラは風に翻弄されてブレている。テーブルの上のビニールはその横の28センチを覆っていた袋。バランスウェイトが重しになってかろうじてここに居る。奥右側のビニールは屋根を開けるまで右端の赤道儀にかぶさっていた。この撮影の直後にどこか外に飛んで行ってしまった。この写真自体、小刻みなブレでどこにピントが来ているのか分からない。

もうだめだ。体も心底冷えてきた。帰ろう。不甲斐無いと思いながらも撤退を決意。次こそはぜひ。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小雪混じり

2014年03月08日 00時48分35秒 | Weblog

今日も休みをもらった。昼過ぎまで家の用事をして、その後みかんの丘に上がる。増築部分の屋根、針葉樹合板の野地板はまだ雨ざらしだ。防水を急がなければ傷んでしまう。今日はどこまで出来るだろうか。
前に来たときに西側の軒の垂木を何本か桁に差し込んでおいた。今日はその続きだ。ただ、日本全体が異例なほどの寒気に覆われているという。北日本ほどでは無いが丘の寒さも半端ではなかった。脚立に上がっていても小雪混じりの突風が容赦なく襲う。手に持った野地板が風をはらんで、脚立の上から飛ばされそうになる。こんな工事が命懸けだ。思わぬ時間を食い、後60センチで板張りを終えるところで日が暮れた。仕方が無い。次は完成させなければ。野地板が張れたらルーフィングを載せる。それで当座の雨仕舞いは完了する。

今夜は晴れるだろうか。天気予報では夕方から夜半までは快晴となっていた。しかし午後6時前の時点でなお、雪雲が断続的に丘を襲う。一応カメラバッグは持ってきたのだが。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春霞の中で

2014年02月25日 00時32分52秒 | Weblog

今日の月曜日、休みをもらってみかんの丘に上がった。屋根から折れ曲がって下がる軒をどうやって支えようか。ずっと考えていたが、「アイアンブラケット」と言う鋳物の棚受けが使えそうだと気付いた。


柱にほぞ穴を開けて桁受けを打ち込み、このブラケットで補強する。一番南はここだけ先に壁を作り、壁板に桁受けを直に取り付けた。建て始めて以来竹取庵は次第にイメージが変わってゆく。まあいいか。僕のピラミッドだ。工事をしていたら来客が有った。屋根が開くところを見たいという。

 

 

今日の丘は風が冷たいものの日差しは春。天気予報も一晩中晴れると言う。ただ春霞で島はほとんど見えなかった。空にもベールが掛かっている。星が撮れるだろうか。とりあえずカメラは持って来ていた。それに、今夜は試したいレンズが有る。期待に不安を織り交ぜながら日暮れを待った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野地板を載せる

2014年02月09日 22時41分07秒 | Weblog

雪は始末が悪い。ぼたぼたの塊があちこちに有っていつまでもしずくが落ちてくる。しかも足元はずるずるべちょべちょだ。体中びしょ濡れになりながら何とか垂木を組んで準備を整えたのが昨日。翌日の今日はいよいよ野地板に掛かる。野地板と言っても合板だ。幅90センチ長さ180センチのパネルを持ち上げて垂木に止めてゆく。次回ははもう一枚。そしてその上にルーフィングを張ってゆく。本当に僅かずつ。それでも後戻りはしない。

昨日と違って今日はところどころに青空が有る。月が膨らんでいるので撮影は後日に回したが、そろそろ本当に天体を撮影しなければ天文ファンを名乗れない。僕は大工さんじゃ無いはずだから。ただそう思いながらも今日は早々に引き揚げた。下りの坂道が凍結すると冗談では済まなくなる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二度目の雪景色

2014年02月08日 20時22分02秒 | Weblog

気象予報の通り、雪は昨日の夜から降り始め、今朝起きた時には家の周りが、まるで雪国の様な景色に変わっていた。丘はどうなっているだろう。気にはなったが、家の前の通りは10センチ以上の雪が積もっている。僕の車は無論ノーマルタイヤだ。みかんの丘はおろか駐車場から出る事すら出来ない。ただ気温はそれほど低くなかった。あれこれと用事を済ませ、午後1時半、道の雪が解けるころを見計らって出発する。
道端の雪だるまや子供たちの雪合戦を眺めながら、2時間近くかけてようやくふもとに到着。しかしそこから先が登れない。登り道が分厚い雪に覆われて車が登れないのだ。仕方なく車から荷物を持ち出して歩いて登ることにした。

こんなに遠かったかな。5,6センチの積雪に足を取られながらやっと竹取庵の見える所に出た。みかんの丘の雪景色は一昨年の2月に見た。これが二度目だ。前の時より雪の量は多いけれども新鮮さには欠ける。まあいいか。雪を見に来た訳じゃない。ドアの鍵を開けて暖房を入れ、大工仕事に取り掛かった。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正月休みも最終日

2014年01月05日 21時47分44秒 | Weblog

今年の正月休みは久々に長かった。ただ来客が有ったり、する事が多かったりしたせいで、丘に上がったのは年末に一度と最終日の今日だけ。とりあえず暮れに上げた梁にほぞ穴を開けて束を立てる仕事に取り掛かる。

きょうのみかんの丘は春を思わせる穏やかな天気で風もほとんど無い。大工仕事をするのがもったいないほどの陽気だ。遊びに来た丘の番犬太郎と即席の釜めしを分け合って食べ、しばらく話をしてから梯子に上がった。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒風の中の大工仕事

2013年12月14日 22時28分15秒 | Weblog

待ちに待った週末。宿題のラブジョイ彗星を撮影するために前の晩にすべてを整えて早めに寝た。天気図は崩れた冬型。少し期待したけれども午前3時の窓の外はやはり曇りだった。
その後30分おきに空を確認するもダメ。仕方無くふて寝をして目を醒ましたのが10時過ぎだった。ごそごそと起き出して家の用事を済ませた後丘に向かう。今日は先週細工をしていた梁を上げる作業だ。梯子と脚立を使っていつも通り少しずつ上げていった。
それにしても今日は風が強い。梯子の上で作業していて、油断すると吹き飛ばされそうになる。時折居間に入って熱いコーヒーで体を温めながら作業を続けた。梁を上げる作業も後2本だ。

梁が完全に上がらないうちに日が暮れた。もたもたしていたツケだ。明日の日曜日は仕事がある。後はまた来週。空は最後まではっきりしなかった。梁を上げる都合で開けた竹取庵の屋根が何となくむなしい。

来週は月齢が18になる。明け方に残る月。晴れていても彗星は撮れないだろう。宿題は提出できないかな。そう思いながら丘を下りた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

丘はすっかりみかん色

2013年11月15日 22時28分11秒 | Weblog

日曜日は朝から仕事。
と言う訳で今日休みをもらう事にした。昼過ぎまで家の用事をして丘に上がったのは午後2時半。みかんがみんな色付いている。待ちに待った風景だ。竹取庵を建て始めた頃、丘にはもっと沢山のみかんの木が有った。その頃には及ばないが、豊作の今年は丘がみかん色に染まっている。

しばらくこの風景に見惚れた後大工仕事に入った。カバーを取った松材に墨を入れて加工して行く。丘に上がったのが遅かったうえ、景色に酔って作業が遅れた。半分ちょっと刻んだところで日が暮れて、いつものミュージックサイレンが鳴り始めた。やれやれ、今日はもう止めよう。明日は未明から彗星を写しに戻って来る。早く帰ってブログをアップしたら寝なければ。

ふと東の空を見ると月齢12の月が昇っていた。この月が西に沈むころ、僕は丘に戻って来る。それにしてもこの雲。晴れるだろうか。いや、それより彗星がちゃんと見えるだろうか。みんな僕のくじ運に掛かっている。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の中で

2013年11月10日 20時38分23秒 | Weblog

この週末、昨日は仕事だったが今日は許してもらって丘に上がった。上がったと言っても雨だ。しかし来週末も忙しい。今進めておかなければそのうち仮床が腐ってダメになる。何しろ屋根を葺くのはまだまだ先だから。
先月の末には一本目の梁が上がっていた。その翌週に加工を進めていた二本目の梁を仕上げた後、しとしと雨に濡れながら、一本目同様屋根を開くウインチと梯子を使って一段ずつ持ち上げてゆく。観測デッキでウインチを少し動かしては下に降りて梁の端を担ぐと言う繰り返しだ。それでもウインチが有るだけ、本体の工事の時より作業が速い。梁を木槌で打ち込む頃ふもとで5時のミュージックサイレンが鳴った。

ずいぶん日暮れが早くなった。今日はここまでにしよう。デッキのウインチを元に戻して竹取庵の鍵を掛ける。早く星を撮りたい。明け方のほうき星も撮りたい。しかしなかなか天気に恵まれず、近づいて来る空の旅人の後ろ髪すら捕まえられるかどうか分からない。太陽最接近まであと19日。なんとか晴れますように。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太る月にさようなら

2013年10月15日 00時05分55秒 | Weblog

晴天が続くと、初日は透明度が高くても次第に靄が掛かってくる。クリスタルな空はそういつまでも続かない。今夜の空も昨日ほどクリアーでは無かった。今日はもう帰ろうかな。先週極上の空を堪能しただけにしばらくは心平安に生きてゆける。
次に来られるとしたら土曜日だが、この日は小望月。撮影は不可能だ。出来てせいぜい望遠鏡のメンテナンス。まあいいか。そうしよう。いつまでも放置できない。そう決めて月を見上げる。半月より少し膨らんだ月。僕は月齢9に近い月を見ると餃子に似ているといつも思う。ふくよかな感じがリッチなイメージでもある。さよならお月様。また来週。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柱が全部立った

2013年10月14日 10時35分44秒 | Weblog

疲れていたのと他にする用事が家に有ったため、連休中日に丘に上がったのは午後2時半を回っていた。おばさんと少し話をして作業に入る。今日は昨日し残していた壁板の溝切りと土台に開ける二つのほぞ穴。そして最後の柱の加工だった。
蚊に悩まされながらも日暮れ前にはそこまでの工程が終わり、土台のほぞ穴にコールタールを流し、柱を立ててクレオソートを塗る頃にはもう日がかなり暮れていた。他と同じように壁板を下2枚取り付けて柱を固定する。増築部分がわずかな壁で囲まれた。あとはこの結界の中の土台の増設と梁を上げる作業だ。思ったより早く事が進んでいる。ただ、明日は仕事が有るし、これからしばらくは週末が忙しい。木枯らしが吹き始めるまでにどこまで進むだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月明りの小径

2013年10月13日 20時39分22秒 | Weblog

満月でもないのに辺りがかなり明るい。かぐや姫をメンテナンスして月を狙おうかとも思ったが、おそらく何時間も掛かるだろう。そこまでの体力は残っていなかった。もう帰ろう。明日も来るんだし。

屋根を閉めて竹取庵に鍵を掛け、車に乗る。丘を下りる途中振り向いてみた。月明りに照らされる竹取庵への道すじ。こみちと言うには少し広いかもしれないが、僕にとっては大切な風景。「みかんの丘の小径」だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする