岡田暁生『西洋音楽史 「クラシック」の黄昏』中公新書という本を紹介します。
とてもオーソドックスな表題(「「クラシック」の黄昏」という副題におやっとさせられますが)で、新書という小著にもかからわず、内容的に非常にインパクのある本です。現在は、京大の人文研にいる著者が前任校の神戸大学で9年間にわたって担当した「西洋音楽史」の授業に基づいているそうです。西欧音楽の通史を書いて、その価値を見事に相対化してみせています。
たとえば、「まじめなクラシック」(門外漢にとって難解で敷居が高く、演奏会で静かに傾聴すべき、真面目な芸術音楽)というイメージは、19世紀にドイツ語圏で、堅実な教養市民層に支えられて、当時の音楽の通俗化にさからう形で形成されたものに過ぎないといいます。
現在、ポピュラー音楽を含め、すべてが西洋音楽の言葉で書かれ演奏されているためにその「普遍性」に疑問をもちませんが、じつは「世界最強」であるにしても民族音楽の一つに過ぎない西洋芸術音楽の歴史を語ります(芸術音楽とは「楽譜として設計された音楽」)。科学史の通史的な記述の参考にもなりそうです。
梶 雅範
とてもオーソドックスな表題(「「クラシック」の黄昏」という副題におやっとさせられますが)で、新書という小著にもかからわず、内容的に非常にインパクのある本です。現在は、京大の人文研にいる著者が前任校の神戸大学で9年間にわたって担当した「西洋音楽史」の授業に基づいているそうです。西欧音楽の通史を書いて、その価値を見事に相対化してみせています。
たとえば、「まじめなクラシック」(門外漢にとって難解で敷居が高く、演奏会で静かに傾聴すべき、真面目な芸術音楽)というイメージは、19世紀にドイツ語圏で、堅実な教養市民層に支えられて、当時の音楽の通俗化にさからう形で形成されたものに過ぎないといいます。
現在、ポピュラー音楽を含め、すべてが西洋音楽の言葉で書かれ演奏されているためにその「普遍性」に疑問をもちませんが、じつは「世界最強」であるにしても民族音楽の一つに過ぎない西洋芸術音楽の歴史を語ります(芸術音楽とは「楽譜として設計された音楽」)。科学史の通史的な記述の参考にもなりそうです。
梶 雅範
日本でも、売れているようです。
西洋音楽史かぁ~。
図書館で読みたいですね。笑
大学の時は、ほとんど、図書館で借りて
読んでいました。1回で、10冊、借りられたのが良かったなぁ~。でも、当時は、その
10冊を選ぶのが大変でした。
勉強している時って、これもあれも、
読んでみないと・・・と10冊では
足りなくなるんですよね~。
こんなバカ娘でも、そんな時がありました。
ひでぽうさん、ハンガリー史、書こうよ。
ひでぼうさんの違った角度から見る
ハンガリーを見てみたいです。
ハンガリー史って難しいみたいですねー。旅行ガイド的に書くと売れるんでは、と昨日ハンガリー人と盛り上がってました
今、気づきましたよ。笑
すみません。
梶さんに、あやまってください。
インターネットの醍醐味・・・。