この迷い猫は人間の言葉を理解するのかと思う時がある。
家の子になりたければ二階の姐さんネコと仲良くして姐さんのご飯を食べてはいけないよ、と言い聞かせると、本当にご飯をつまみ食いせず、二階にいるかるびを日に何度も表敬訪問する。物怖じしないで近づくので、哺乳瓶から育てた箱入り超ビビリ猫のかるびはベッドの下に逃げ込んで唸りっぱなし。
出かける時鳴き続けるので、帰ってきたら牛乳あげるからねと言えば、帰るとすぐに冷蔵庫の前で人の顔を見上げる。
夜は下の部屋に閉じ込めてドアにつっかえ棒をして出られなくするのだが、さあ寝るよと言えば自分から先に部屋に入りゴロッと寝転がる。
あまりに物分かりよすぎて、健気で可哀想になる。
様子を見に来た娘や息子は、体が細くて顔が小さく三角で、まるでエジプトの壁画に出てくるネコのようと言う。鼻の横のちょび髭模様がなければノーブルな顔立ちなのだが...
週末にボランティアさんに譲渡会に連れて行ってもらったが、可愛い顔とは言えず、貰い手は見つからなかった。
昨日は避妊手術を受け、をのままボランティアさん宅で次の譲渡会を待つ。貰い手が見つからなかったら、もう一度かるびと接触を図ってみる、とは言ってある。
ボランティアさんは猫を病院に連れて行ったり、譲渡会に連れて行ったり、いかにボランティアと言えど、ただ働きで大変と思う。が、迷い猫を保護してボランティアに相談した方は、ネコのウィルス検査代、ワクチン接種代、避妊手術代、シメて15000円の請求書が回ってくる。
捨て猫が鳴いていてもみんな知らん顔するわけだ...
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