チリチリリン

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松本蘭 Classic History Vol.3

2015年07月30日 | 観劇だより

  

娘が行かれなくなって、チケットが回ってきました。一見何だかわかりません。なんで染五郎?

松本蘭;桐朋音大卒業のバイオリニスト、ミス日本、ミス着物に選ばれ、最近はテレビドラマにも出演

なるほど、バイオリンコンサートみたいです。副題に「ベートーヴェン不滅の恋人」とあるように、ベートーヴェンのピアノソナタやシンフォニーの曲が主なので、バイオリンコンサートといっても、弦楽四重奏の第一バイオリンという形で演奏しています。他のメンバーもピアノ伴奏も桐朋の仲間です。トークは苦手みたいで、市川染五郎がナレーションを務めます、納得。ここは歌舞伎座にも新橋演舞場にも近いし、この日なら楽がはねた後なのかもしれません。

バイオリンソナタは一曲だけで、ピアノソナタはやっぱりピアノで聞いた方がいいような気がしましたし、最後のベートーヴェンメドレーは交響曲のポピュラーな部分だけをつなぎ合わせた演奏で、「良いのか、これで?」と感じてしまいました。そしていくらトークが苦手といっても、「松本蘭」の名前のコンサートなのだから、最後に「来てくれてありがとう」くらいは自分で言えば良いと思ったけど、一言も発せず! 以上、美人なので辛口コメントです。

私の席は中央を横切る通路際の端でしたが、真ん中あたりは招待客の席のようで、白髪の紳士の一団が互いに挨拶したり握手をしたり忙しそうです。なんとビデオカメラも回っています。首を回してよく見たら、真ん中の白髪の男性は小泉元総理でした。

通路にはストーリーを語りながら、染五郎も現れ(小泉さんに敬意を表してかな?)、間近で見たらしっかり化粧していました。

客席は音楽関係者なのか、年配の紳士とビシッと決めたご婦人が多かったのですが、この日はウエルカムドリンクと松本蘭の名前入りの手ぬぐい付きで、演奏中にこの手ぬぐいのポリ袋を触ったり開けたり耳障りな音がガサガサゴソゴソ聞こえ、携帯着信音を鳴らす人までいて残念でした。コンサートにあんな音のするもの配ってはいけないよ!

 

         

今日は午後から多摩方面に大雨洪水注意報が出ました。午後1時を過ぎた頃から空が真っ暗になり、雷鳴が轟きました。「雨す」で確認すると、我が家の南を大きな雷雲が通過中。我が家はかろうじて逸れたようで、お湿りほども降りませんでしたが、駅に向かう途中の黒目川は水かさが増え、濁った水がドードーと流れていて、少し上流では大雨だったようです。

会場の浜離宮朝日ホールは朝日新聞社に併設したホールで華美ではないけどこじんまりした感じの良いホールです。朝日新聞社に「レストランアラスカ」があって、懐かしくなって入ってみました。蝶ネクタイの若くはないウエイターの、ノスタルジックな昔と変わらない雰囲気でした。半端な時間で空いていましたが、手際もノスタルジックな感じでした。   

 


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