チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

梅祭りと陶器市

2023年02月23日 | ふうりんの音

 

   

 

大宮公園の梅が見頃を迎え大勢の人で賑わっている。その梅林の横で陶器市が開かれている。毎年梅まつりに合わせて開催される催しらしい。

見れば必ず買うのはわかっているから、まず食器棚を点検、この一年で欲しいと思っていたのはなんだったのか考えてみる。小皿とごはん茶碗くらいの大きさの小鉢だ。

陶器を見て歩くのは楽しい。人混みを掻き分け目的の品を探す。新しい綺麗なものも見つけ迷うこと迷うこと。

一子相伝と聞く小鹿田焼の飛びカンナの小皿は憧れなのだが、大層なものを盛ることもない小皿が3000円以上もするととても手が出ない。アウトレットコーナーで飛びカンナのまがい物を見つけそれで我慢する。

目的は達しても足は止まらない。ぐるぐる回りやっぱり買ってしまった。益子焼の皿、おにぎりを盛って、ふきのとうを加えたインスタントみそ汁で昼食。

 

大宮公園は私の畑からちょっと足を伸ばした場所、2週間の陶器市期間に何度か通うことになるけど、買いこまないようにしないと食器棚に入らなくなるし、来年の楽しみをとっておかなくちゃ。

 


赤いセーター

2023年02月14日 | ふうりんの音

編み物大好きな私だけど苦手なものがある。ケーブル模様、いわゆる縄編みだ。縄編みは前後の目をねじって入れ替えて編む、縄がよじれたような模様だ。

縄編み針という小さな針に手前の目を写して休め後ろの目を先に編む、この縄編み針を使うのが面倒くさい。使った針をいい加減に置くのでいつも探し回る。

ねじって編むのだからいわゆる力任せで、1目2目なら良いが4目5目を捻るとなると結構力がいる。長く編んでると手も痛くなるし肩もこる。

よじった編み地はギュッと縮んでサイズが読めなくなる。亭主のセーターを編むつもりが、私のセーターになってしまったこともある。

だから通常試し編みをして寸法を測る(ゲージを取ると言う)それが面倒臭い。極力ケーブル模様のセーターは避けている。

そんなケーブル模様が多用されているのにどうしても編みたいセーターがあった。

それがこのセーター、写真がボケているけど縄編みが斜めに入っているのがわかる。

このセーターが編みたくて編み物教室を開いている友人に編み図を頼んだことがあった。友人は探して送ってくれたのだが(この友人には授業料を払わなければいけないほど世話になっている)編み図は全然理解できなかった。

縦にしたり横にしたり色々やって眺めたが、どこが作り目でどこから編み始めるのか全く分からず諦めた。それが4年前のこと。

 

暮れにユニクロに行った時、赤いカシミアのセーターに目が行った。セールで少し安くなっている。鏡の前で顔に合わせてみたが似合わない。

やっぱ若い人と一緒にユニクロの赤いセーターは無理だよな、年相応に味のある赤がいいなと棚に戻した。

その後ネットの毛糸販売コーナーを見るようになってこの糸を見つけた。

”テラコッタ”焼いた土の植木鉢の色、日本で言ったら柿色か、黄味がかったこっくりした赤茶だ。

これだよ、速攻ポチッ。ラムの毛糸と仔山羊の毛のモヘア、モヘアを合わせると下手な編み地もふんわりカモフラージュされて綺麗に見える。

流石に1000円ではなかったがユニクロセーターの半額、主婦はこうでなくっちゃ!

 

ここで先の斜め編みのセーター登場。推理小説の伏線が繋がるように、パズルの駒が合うように、この糸で編むのはあのセーターだと直感。今なら編める!と決心した。

まず型紙を作り、これに合わせて編んでいけばいいと始めたがやっぱり縄編みは曲者、編み進めるうちにどんどん縮こまっていく。しかも幅が広がって縄の本数が増えるといよいよ縮まって修復不可能に。エイ!と解く。1日編んだ編み地は5分で解けた。やり直しだ。

難しいのは承知の上、焦らずゆっくりやろうと気持ちも新たに頑張っている。

絶対完成させるぞ!

 

 

 

 


新しい毛糸

2023年02月02日 | ふうりんの音

前回工業用の毛糸を手に入れたのだが、そのつもりで探すと多種類の毛糸が販売されている。3種類の毛糸のセットを買ってみた。3つで1キロ1000円、格安だ。興味津々開いてみると、細い細い木綿糸のような毛糸で、3本引き揃えばいいかと思っていたが3本でも細い!白とグレーとベージュのうちベージュを2本にして4本どりで編むことにした。

 

ベージュの糸を巻き取って2本どりにするために糸巻き器が必要になった。編み物教室を開いている友人に相談すると、この先何年使うかわからないし安いもので良いのではとのことで、アマゾンで一番やすい糸巻きを注文した。約10日経って届いた糸巻き器は中国直送で箱は破れていて、ありゃりゃとびっくりしたが糸は綺麗に巻き取れる。

早速糸を巻き取って編み始めた。

細い毛糸は4本引き揃えても超軽く、フワッフワッに柔らかく、ちょっと頼りなくて、例えれば天女の羽衣を編んでいるよう。

薄手の春先のセーターにしようと少し透かしのある模様を選んだ。

 

 

 

それにしても軽い!

後ろ身頃をほぼ編んだのに編み針込みで50グラムしかない。

巻き取った20グラムの毛糸の半分も使ってない。

出来上がりは柔らかなベビーウェアのようになるかな?

1キロの糸でどれほどのものが編めるだろうか楽しみになってきた。