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チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

バンクシーって誰?展

2021年11月25日 | 展覧会

寺田倉庫で開催されている「バンクシーって誰?展」に行ってきました。寺田倉庫は国や市の美術館が購入した美術品を保管している倉庫会社で、前回は保管しながら展示する試みという展覧会に行きましたが、それからもう6年も経ち、今では普通に美術展を開いているのではないでしょうか。広い倉庫の空間を利用しての大きな美術品の展示はとても興味深く面白いものでしたので、今回のバンクシー展に期待していました。

入り口を入った瞬間からそこはバンクシーの育ったブリストルの街並みが広がり、壁にはバンクシーお得意のストリートアートが再現されています。パンフレットに書いてあるようにーーそれはまるで映画のセットのような美術展ーーN.Y.もパレスチナも実際のストリートを再現した会場になっています。

 

一応壁の落書きは罪なので、自画像はチンパンジーのお面を被って書いてあります。

 

実際にある消火器をハンマーで壊そうとしている子供のイラストや、風景画にちょっと書き加えたものなどクスッと笑える面白いものもあり、楽しめました。

 

展覧会は大盛況で、入場は40分待ち。列は動いているので40分休みなく歩いて、入場する頃にはすでにお疲れ気味、更に写真撮影がOKだったので、右手にカメラを構え、左手はスマホを使ってイアホンガイドを聞き、1時間両手をあげていたので出てきたときは背中が痛くて痛くて...

ここ天王洲はかなりお気に入りの場所で何回か訪れたことがあるので、一目散にお気に入りのベーカリーショップへ行ってパンと熱いスープで休憩をとりました。

これから名古屋、大阪、福島、福岡と各地回るみたいですよ、おすすめです。

 

 


ピーター・ドイク展

2020年10月04日 | 展覧会

 

2月にペアチケットを買いました。前評判が高かったので、2回見に行こうと思ってたのですが、コロナで閉館が続き、とうとう今になってしまいました。2回は行かれそうもないので娘を誘いました。

今まで何度もネット展覧会とかやってましたが、本物観ないでどうする?とずっとスルーしてました。

 

 

日本での展覧会では珍しく写真OKです。

絵は現実と夢の狭間の様な不思議な感覚で、でも、嫌な感じではない。何回も回って見ました。平日で入場者数も少なかったのでゆっくり回れました。

STUDIO FILM CLUBという仲間で映画上映もやっていたそうで、映画会のポスターもおもしろかったです。日本の映画では羅生門、座頭市、東京物語等がありました。

 

 

 

 

 

 

 


ゴッホ展

2020年01月07日 | 展覧会

 

少し前にゴッホの映画を観て次はゴッホ展だと計画していたのに押せ押せになって、今週までだというので行ってきました。

ゴッホがオランダで絵を描き始めた時は、農民画と言うのでしょうか暗い色調で農民の生活を描いた絵で、こんな絵を描いていたのかと驚かされます。前半はこのハーグ派の絵とハーグ派画家の作品です。あまり名前を聞いたことのない画家の絵が並んでいました。

パリに出て印象派の影響を受けるようになり、絵は一転して明るい色調になります。印象派のセザンヌ、モネ、ルノワールの絵も展示されていました。

アルルに移り住んでからの絵はさらに明るくなります。そして精神病を発症し、サン=レミの療養院での絵は、空でも雲でも木々でも色あざやかな絵の具を塗り重ね、うねるような筆のタッチで、ゴッホの絵として馴染みの絵になっていきます。

ゴッホが狂気の画家と言われるのはこんなところからなのだなと改めて感じました。ゴッホが絵を描いた時期はたった10年なのだそうです。

 

正月休暇に観に行った娘が長蛇の列だと言っていたので、平日の夕方行きましたが、それでも50人は並んでいました。会場内も人でいっぱいで、頭の間から垣間見る感じ。ゆっくり鑑賞はできませんでした。

国内のすし詰め美術展を見るたびにお金を貯めて現地の美術館で見たいと思います。美術館が広くて展示物も多いところは、たくさんの人でも散らばって見えないなんてことはないし、こじんまりした美術館では運良くたった一人で睡蓮の前に立つこともできます。大抵は写真もOKです。いつかまたを夢見て貯金に励みましょう。


中野正貴「東京」写真展

2019年12月28日 | 展覧会

    

 

東京都写真美術館で開催していました。建設ラッシュが続くお台場や豊洲、新国立競技場など、壁一面の巨大プリントは迫力ありそのまんまという感じでした。

人っ子一人いない銀座通りの写真など、いつ、どのように撮ったのか、見知った街なのに全然知らない街のような不思議な感覚に襲われます。寝具や鏡台の置かれた部屋の窓から撮った東京名所なんかも、その部屋の持ち主に頼んで写させて貰ったのだろうか、とか。

首都高速道路の下に隠されてしまった日本橋の写真は、私も実際に神田川巡りで舟から見て胸がつぶれる思いをしたので、その美しさが悲しかったです。

中野氏の作品は『映画やゲームなどメディアを横断しさまさまな業界に影響を与えている』そうです。見たことに気がつかなかったのかなぁ....

四隅までしっかり隙なく見てシャッターを切るようにしたいなと思いました。

 

もう暮れの28日です。今日から年末年始の休暇が始まったようです。本当は写真展の後映画を見たかったのに、予約をしていなかったので、チケット完売で見ることができませんでした。いつも空いてる映画館だからと甘く見ていました。

明日から3日間、おせち作りに精を出します。

 


写真展「野生の瞬間」

2019年09月19日 | 展覧会

 

2回も見逃しているこの写真展、今日こそはと恵比寿に出かけたので見てきました。写真家の嶋田忠氏は年代も似通っているし、最初に住んでいるところも家の近所だったらしく、私が写真を撮りに歩いた場所の地名が載っていて嬉しくなりました。

最初は瑠璃色の宝石、カワセミから始めたようです。私も近くの川で、カワセミが水に飛び込んで魚を取る様子や流線型になって飛翔する様子を見たことがあります。本当に絵になる(写真になる)鳥です。

 

その後嶋田氏はアカショウビン、シマフクロウ、ヤマセミ、オオワシを求めて北海道に移住したそうです。アカショウビンは奄美の絵に書いてあるのを見ただけですが、日本の南から北まで渡る鳥なのですね。どの鳥たちも極寒の台地に生きる野生の強さを感じました。厳しくて美しいです。

嶋田氏はパプアニューギニアに行って、熱帯雨林の野鳥の楽園の鳥たちも写しています。日本の鳥に比べると、体に対する羽の大きさが小さく見えます。遠くまで飛ぶ必要がないのでしょう。長い尾を引いている鳥もいます。飾り羽が個性的な形をしています。どれもとても色鮮やかです。パプアニューギニアの人たちが顔や体に色をつけて装うのはこれらの鳥達を真似ているのかと思いました。

鳥の写真を撮りたくて買った私のカメラと望遠レンズはもう3年も遊んでしまっています。飛ぶ鳥にピントを合わせるためにフォーカスをいじったりしたけれど、何処をどうしたかも忘れてしまいました。また触ってみようかな。

 

この美術館のもう一つの楽しみは併設カフェのメゾン・イチです。タルトやキッシュが美味しいです。行くと必ずお茶に寄ってしまいます。