久しぶりに新宿三丁目の飲食街に食事に出かけた。近くのデパートに勤務していたので、ランチや飲み会に馴染んだところだが、退職して10年、本当にたまにしか行かなくなった。
この季節にしては暖かな夜だったので多くの人が出ていた。驚いたことに、歩いている人も、店頭に行列を作っている人も、店の中も、外国人と思われる人が多い。
背の高いガッチリした男性、大きなお尻の女性、明らかに日本人の体形とは違う。居酒屋の中には子供連れの家族もいる。ちょっとお高いパブは混雑したことがないのだが、ガラス越しに透かして見る店内は外国人ばかりだ。
私たちが入った焼き鳥屋も半数が外国人で、焼き鳥はもちろん〆さばを注文したりしている。小学生くらいの子供二人を連れた夫婦もいた。
テーブルのメニュー横には支払い可能カードの一覧表があったが、中国、ベトナム、マレーシア、タイなどの名前が並ぶ。
順番待ちで並ぶ人も外国人が多く、もしかしてこの店は旅行者むけグルメパンフレットにでも載っているのかと店員に聞きたくなった。
駅まで歩いている時も大勢の外国人と歩きながら、連れの娘が新宿だからこんなに多いのかなぁ...と呟いた。