１＋１＝２？それとも３でも４でも良い？？？

　人それぞれ生活してきた環境や経験の違いから、価値観は変わるものです。
若き頃、物事が1+1＝2にならなければ嫌だった私も、さまざまな経験をしていくうちに、1+1＝3にも4にもなれる人になって来た。
だからと言って、３でも４でも何でも構わないわけではありませんよ。ちゃんと２にならなければ困る方が多い仕事です。
　不動産の仲介や管理を仕事とする上でも、入居者さんの言い分・大家さんの言い分を円滑にまとめるには容易ではないケースも多々あります。
話せば分かり合える事、話合う事、会話をする事の大切さを忘れていらっしゃる方も多く、便利になった上、心の行き違いを生じてしまう事が多くなったのは、時代のせいでしょうね。
特にメールのやり取りは、顔が見えないだけに言いたい事を伝えやすいのかもしれませんが、方や声も表情もない活字のやり取りは、相手が見えないだけに不快な思いと言いましょうか・・・誤解をしたまま音信不通になったり、言葉尻だけで人間関係を上手く築く事が出来ない人のように感じる場合があります。

年配の方の話の大切さ。
昔はこうだった・・・あぁだった。
自分の若い頃はどうだった・・・こうだった。
何度も何度も同じ話を繰り返すお爺ちゃんやお婆ちゃんの話は、実際現代の若い人には欠けている面が多いけれど、人間関係を円満に生活する上では、とても大切な事です。
お年寄りの人に言わせれば、今の人にはモラルがないと言われても仕方が無い場面に出くわす場合も多々あります。
１＋１＝２が正しい答えであっても、お年寄りは３にでも４でも、柔軟な考えを持って相手と接し、お互いを尊重し合えるから、上手くお付き合いをされていると思います。これも長年の苦労と経験から、身について行けるものなのでしょう。

いろいろな事件やトラブルが多発している世の中ですが、自分も人、相手も人。
同じ人間なのですから、じっくり話し合えば分かり合える事が沢山あります。
もっと、話合って分かり合える世の中になれば、一定のトラブルは防げると思うのです。
共同住宅も戸建でも、ご近所のない家は無いのですからね・・・。