妙高市地域のこし協力隊員ブログ

妙高市地域のこし協力隊員が日々の活動や地域の情報、そして田舎暮らし体験等を綴っていきます♪

スゲ細工<未>制作

2014年12月18日 | 協力隊 石川

連日の大雪の影響が様々なところで出ておりますが、

平丸で明日予定していた、報道各社様に向けたスゲ細工の囲み取材も

雪への対応や交通の状況を配慮して中止とさせていただきました。

 

各社様からお問い合わせをいただく中ですが

年末に向け制作に専念したいとの作り手の方の意向もあり、

来週以降の年内の取材は全てお断りさせていただきたいと思います。

申し訳ございません。

 

年明け後でもよろしければ、またお問い合わせいただけると有難いです。

よろしくお願い致します。

 

ひつじができるまでを簡単に紹介します(*^_^*)

 

まず日に当てて白く色抜きしたスゲの根元をひたすら叩き、繊維状にします。

福治さんは叩く機械を自分で発明して写真のように電動で行っていますが、

本来は木槌を使って行う作業なので、力も時間もかかりとても大変な作業です。

 

 

繊維状になったスゲをきれいにゴミを払い、適当な長さにカットして毛巻きの機械に挟みます。

それをドリルでまわしてクルクル巻き上げていき長い束子状にします。

 

 

緑のスゲの部分で芯を作成します。

耳や角などの細かいパーツは芯に挟んで固定しておきます。

 

 

出来た芯に、先程の束子状のスゲをクルクル巻きつけていきます。

巻き方にもコツがあって隙間や毛のはさみ込みに気を付けながら力を込めて巻くのがポイントです。

 

 

巻いた後は理髪屋さんになって毛刈りをします。

はさみで綺麗に揃えるのは職人技です。

巻き込んだ毛を掻き出してはまた揃えることの繰り返し・・・。

時間と根気と技術が必要な作業です。

 

 

こうして出来上がるまでに福治さん夫妻で約1日。

私は少しずつ勧めて一週間でやっと1匹。

しかも最後の最後に刈りすぎて失敗したりとまだまだ苦戦しております。

 

 

ありがたいことに今年も沢山お問い合わせいただいている状態で、スゲ細工の需要にとても喜んでおります。

 

その一方で生産者の減少に直面し、ひつじは3名で制作を行っている為に供給が間に合わず

今年は生産数を限定させていただいております。

予約で手一杯の為、年内の販売の受け付けは終了させていただきました。

(来年については供給が追い付き次第対応可能です。)

 

喜んでいただきたい一心で作り手の方々も毎日毎日制作に励んでおります。

どうかご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

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<スゲ細工についてのお問い合わせ>

support-ishikawa@joetsu.ne.jp

地域のこし協力隊 石川仁美

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