妙高市地域のこし協力隊員ブログ

妙高市地域のこし協力隊員が日々の活動や地域の情報、そして田舎暮らし体験等を綴っていきます♪

春の便り

2015年03月31日 | 協力隊 金沢

 

降りし地に 芽ぐみもたらし 水流る

 

 自宅の庭の積雪がとうとう腰の高さほどになりました。

 平丸に普段から住んでいる皆さんに、活動の記録をお便りにして配っていると、

こちらも方々から春の便りを受け取ります。

 

 まずは冒頭に登場した福寿草。

 これで10円切手を思い出すかどうかで、世代差を感じる植物です。

 

 撮影させていただいたお宅では、ツバメがもう飛び込んできたとのこと。

 ツバメの巣作りについては、「ツバメはいいんだけど、ヘビも入ってくるからねぇ」というのが、

平丸のご近所さんたちから異口同音で出てくる統一見解です。

 

 花の色でしりとりをするならクロッカス。

 福寿草とともに、今の時期の黄色の花の二大勢力を張っております。

 

 クロッカスには紫もあり、撮影をしていたら、

 

 「この面白い色のも撮って」と白に紫の線が入ったものを家の奥さんに一押しされました。

 

 そんなやりとりのすぐそばでは、家主さんがビニールハウスを建てるべく測地をしておりました。

 ジャガイモの日光浴芽とあわせて、畑の準備が始まっております。

 

 紫の花に話を戻せば、県道412号線沿いにカタクリも咲いております。

 

 妙高市の斐太歴史の里のカタクリの群生も、紫の絨毯のようで見ごたえがありますし、

こうしてぽつりぽつりと咲いていれば一輪のつくりをじっくり見ようという気になります。

 カタクリが咲き終わるとコゴミの時期だと、あるご近所さんの言。

 

 そばにはヨモギも生えていました。 じゅるじゅる。

 

 

 スゲ細工は平成28年の干支、申の制作が既に始まっています。

 

 12年前の資料を基に復元するような制作になるので、

写真の申の作り手の方はまだまだ大きさや出来栄えに納得がいっていないご様子でした。

 

 スゲ細工の春駒の原型となっている妙高山の雪形は今年はきれいに現れるでしょうか?

 

 <3月31日、寸分道集落から小局集落に向かう道中より撮影>

 

 新たな人と自然と顔を会わせるこの季節、皆様の元にも素敵な春の便りが届きますように。


ありがとうにありがとう

2015年03月23日 | 協力隊 金沢

 

 1か月ほど前の話。

 2月26日に妙高市立妙高小学校にて石川と、同校と妙高市立新井南小学校の両5年生の「小小交流『縄ないリース作り』」のお手伝いをして参りました。

 

 妙高市内の小学5年生は総合学習で「米つくり」をしており、今回は共に妙高中学校に進学する2校の交流です。

 材料のわらも自分たちで育て、刈ったもの。

 

 それらのわらを「妙高市子縁活動人材」として講師役を務められるボランティアの方々が下ごしらえし、

その方たちから5年生が作り方を教わって実際にリースに仕上げていきます。

 

 説明に耳を傾ける5年生たち。

 

 保護者やご親族と一緒に、協力隊は介添えに努めます。

 

 縄ないは初めてという5年生も果敢に挑戦し、大人も交じる中でそれぞれのリースを作り上げていきました。

 

 そんなみなさんから、先日お礼の冊子をいただきました。

 

 冊子には、介添えに入った班の一人ひとりから感想とお礼がありました。

 「なわをなうのはとてもむずかしかったです」

 「むずかしかったところはわらをつけ足すところです」

 とあるように、どうしたら体得に結びつくのかをこちらも横で考えながらのひと時でした。

 

 冊子には一人ひとりからありがとうの言葉が添えてありましたが、

難しくても根気よく挑戦していく姿を見られて、こちらこそありがとうにありがとうです。

 


そわそわ。

2015年03月17日 | 協力隊 金沢

 

 暑い!

 と思って、室内の温度計を見たら21度ありました。

 部屋の暖房を一切使わず、太陽熱でこの暖かさです。

 ちなみに外気温は約15度 (3月17日午後3時半に自宅で測定)。

 

 毎日のように着ていたタートルネックもそろそろ衣替えでしょうし、

 ご近所さんたちからいただいた助言をもとに、冬の終わりを整えていく頃合いです。

 

 まずは、大量の雪を運んだスノーダンプ。

 自宅の庭でも、ご近所さんたちのお宅の道つけでも、大活躍でした。

 この冬は何キロの雪を運んだか、それとも1トンまでいったのか、

メーターがついていたら確認してみたいところです。

 

 手入れは、良く晴れた日に屋外で、スノーダンプ全体を専用のスプレーで塗装しなおします。

 そうすると、次に使う時も雪がつきにくくなり滑らかに動かせるようになります。

 

 お次はかんじきの縄の張り直し。

 かんじきは長靴などの足底に結びつけ接地面積を広くして、雪の上を歩くときに埋まりにくくする道具です。

 和製のスノーシューというべきか、スノーシューが舶来のかんじきというべきか。

 

 わら靴の作り方を教えてもらった方が自分の分も頼まれた分も張り替えている

という話を聞き、興味を持っておりました。

 私にも「できるでしょ?」と動機付けられたので、縄を売っている場所を教えてもらい、

初挑戦。

 左右で違いが出ているのはご愛嬌です。

 

 こちらは張り替える前の縄で、断裂していた部分。

 

 昨年12月は縄を結びほどきする手間さえ惜しかったという事情はありますが、

その後も横着して長靴に結びつけたままにしたり、かんじきでコンクリートの上を歩いたりするのは

控えるべきだったと思いました。

 

 タイヤの交換はもう少し待とうかなと思います。

 

 道端の斜面にまだ雪は残っており、雪の崩れてきやすい場所や日陰など、

まだしばらくは雪道がありえます。

 

 本当に春は来たかとそわそわしているのは、動植物も一緒です。

 

 てんとう虫もそわそわ。

 

 カメムシもそわそわ。

 

 つくしもそわそわ。

 

 スイセンだってチューリップだってそわそわ。

 

 

 まるで緑の芽たちが最後の最後にもう一雪あるかを偵察しているようです。


ヤマノカミ

2015年03月10日 | 協力隊 金沢

 

 今日10日は久しぶりの雪でした。

 3月から向かいの山が見えていた自宅からの景色も、今日は白く化粧した木々が立つばかりです。

 

 

 昨日3月9日は平丸の「ヤマノカミ」でした。

 この「ヤマノカミ」は、神様にぼた餅をお供えし、山に入って焚き木を切り出した日です。 

 今でこそガスや電気の普及で焚き木の必要はほとんどなくなり、ぼた餅を作る風習がわずかに残るほどになりましたが、昔は食事を作り、暖をとり、風呂を沸かすに不可欠のもの。

 この日を過ぎるまでは山に入ってはいけないとされていて、9日になると人々は待っていましたとばかりに寄り集まり、解け残りの雪を利用して、沢沿いにそりを走らせ焚き木を下ろしたそうです。

 今日のような天気のときでも決行したかは聞いておりませんが、気温や雪の量を考えるとちょうどいい時期だという気がします。 

 

 そんなヤマノカミのときに活躍したのがつぼ靴型のわらぐつです。

 

 このわら靴にゲイターのように脛を囲むわら筒をつけ作業したとのこと。

 雪が少なければわら筒なしでもへっちゃらです。

 

 実際に履いてみると、わらの間から雪が入ってくるということはほとんどありません。

 (かかとからは、当然濡れますが…)

 また、靴底が一般的な靴よりも広い分、雪に埋まりにくいという特徴も備えています。

 

 実はこのわら靴、ご近所さんからわらを譲ってもらい、作り方を教えてもらって自作したもの。

  

  こうした物に触れて作っていくたびに、その土地に根差した工夫と知恵に畏敬の念を感じます。

 


舞台は妙高彩生アート展へ

2015年03月03日 | 協力隊 金沢

 

 平丸の道沿いにふきのとうが顔を出し始めました。

   

 

 自宅の庭には背丈ほどの雪が残っておりますが、

 三寒四温と併せてところどころに春の訪れを感じます。

 

 さて、この春3月14日は北陸新幹線が開業し、それに合わせてえちごトキめき鉄道も開業します。

 後者の開業を記念しまして、「妙高彩生アート展 in 新井駅から商店街」のプレ展示が開催されております。 

 これにともない、先日案内した「妙高のかたち パネル展」の舞台は妙高彩生アート展へ。

 

 このアート展は、プレ展示後、新井駅から新井地区商店街に展開するメイン展示、そしてフィナーレ展示へと3月いっぱいにわたって続きます。

 

 こちらに引き続き平丸のポスターを、しかもかなりの中央に展示していただいております。

 

 たびたびの告知になりましたが、賑わいの一助になればと思います。

 

  「妙高彩生アート展 in 新井駅から商店街」 プレ展示

 【 期間: 3月1日(日)~13日(金) 】

 【 会場: 妙高市文化ホール (全日開館 8:30~22:00) 】

       文化ホールの開館中はいつでも自由にご覧になれます。

       (なお、夜間は照明を落としている時間がありますので、その際は事務室にお声掛けください)

 《お問い合わせ》  妙高彩生アート展2015実行委員会 (妙高市上町9番2号 妙高市文化ホール内)

             ・tel 0255-72-9411・e-mail / info@myoko-bunka.jp

 妙高彩生アート展は…「再生と彩生」をテーマに、アーティストや市民などが協働しながら、「出会いの場」であり 「地域のオアシス」といえる《公園》と、「にぎわいの場」「生活の場」である《商店街》を、アートが持つコミュニケーション力と感性で再活性化し地域の課題解決に繋げます。妙高彩生アート展は、個性豊かで創造性あふれる街づくりのプロジェクトです。