降りし地に 芽ぐみもたらし 水流る
自宅の庭の積雪がとうとう腰の高さほどになりました。
平丸に普段から住んでいる皆さんに、活動の記録をお便りにして配っていると、
こちらも方々から春の便りを受け取ります。
まずは冒頭に登場した福寿草。
これで10円切手を思い出すかどうかで、世代差を感じる植物です。
撮影させていただいたお宅では、ツバメがもう飛び込んできたとのこと。
ツバメの巣作りについては、「ツバメはいいんだけど、ヘビも入ってくるからねぇ」というのが、
平丸のご近所さんたちから異口同音で出てくる統一見解です。
花の色でしりとりをするならクロッカス。
福寿草とともに、今の時期の黄色の花の二大勢力を張っております。
クロッカスには紫もあり、撮影をしていたら、
「この面白い色のも撮って」と白に紫の線が入ったものを家の奥さんに一押しされました。
そんなやりとりのすぐそばでは、家主さんがビニールハウスを建てるべく測地をしておりました。
ジャガイモの日光浴芽とあわせて、畑の準備が始まっております。
紫の花に話を戻せば、県道412号線沿いにカタクリも咲いております。
妙高市の斐太歴史の里のカタクリの群生も、紫の絨毯のようで見ごたえがありますし、
こうしてぽつりぽつりと咲いていれば一輪のつくりをじっくり見ようという気になります。
カタクリが咲き終わるとコゴミの時期だと、あるご近所さんの言。
そばにはヨモギも生えていました。 じゅるじゅる。
スゲ細工は平成28年の干支、申の制作が既に始まっています。
12年前の資料を基に復元するような制作になるので、
写真の申の作り手の方はまだまだ大きさや出来栄えに納得がいっていないご様子でした。
スゲ細工の春駒の原型となっている妙高山の雪形は今年はきれいに現れるでしょうか?
<3月31日、寸分道集落から小局集落に向かう道中より撮影>
新たな人と自然と顔を会わせるこの季節、皆様の元にも素敵な春の便りが届きますように。