今月のCNN ENGLISHの対談で、斎藤兆史氏が、
”とてつもない努力と根性が英語の達人を生んだ。”
というコメントに興味をもち、著作を読んでみた。
副題は、”あっぱれ、日本人の英語”とある。
斎藤氏が選んだ英語の達人10人は下記の通りだ。
1.新渡戸稲造
2.岡倉天心
3.斎藤秀三郎
4.鈴木大拙
5.幣原喜重郎
6.野口英世
7.斎藤博
8.岩崎民平
9.西脇順三郎
10.白洲次郎
上記選ばれた条件としては、白洲次郎を除けば、長い年月
を英語圏で過ごした人は除いたという。
したがって、ある意味、劣悪な日本での学習条件の中でも、
意志の固さと努力の才で、伝説となりえる英語の達人に
なった人たちの英語の学習法を見てみようとしたようである。
しかし、読んでみて、努力の才と同じくらい天賦の才もあった
ように思えなくない。
また、真似のできない努力の才こそ、”とてつもない努力と
根性”ということになるのかも知れない。
著者が、最初に武士道の新渡戸稲造をもってきて、最後に
英語圏で長い年月過ごしたにも関わらず、迷わず、白洲
次郎をもってきたのは、著者の気持ちを感じる。
白洲の「今にみていろ」の気概で、戦後処理の力に心血を
注いだことを評価し、英語の母語話者になればいいという
ものではなく、日本人として、英語を使うことの意味を考えて
みるべきと締めくくっているのが印象的だった。
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