宝くじ、上限２５０万倍

ちょっと古いニュースで恐縮だが、宝くじ賞金の上限が、
くじ１枚の金額の１００万倍から２５０万倍になるそうだ。

ただし、実現には法改正が必要で、
法改正が今年度中にできたとしても実務上は、
徐々に１等賞金の倍率を上げ、２５０万倍になるのは
来年度以降らしい。

これはこれでいいんだけど、あまのじゃくな私としては、
またぞろニュース報道の仕方にかみついてみたい。

いわく、宝くじ１等賞金７億５千万円に。

どこのＴＶニュースでもそういうニュアンスで取り上げていたので、
リンクを張ったニュースだけにかみついているわけではありません。

１枚３００円の宝くじの２５０万倍は確かに７億５千万円です。

でも法律で決まっているのは賞金の上限金額ではなく上限倍率です。

７億５千万円が上限のような報道はおかしいと思う。

だから今だって上限は１００万倍なんだから、
１枚５００円の宝くじを出せば、１等を５億円にできます。

（倍率は当せん金付証票法、第５条第２項ただし書きによる、
　なお、同法にはくじ１枚の金額＝証票金額の上限規定はありません）

実際、阪神淡路復興宝くじは１枚５００円で発売されたようですし、
（ｂｙ Ｗｉｋｉ）
１枚千円にすれば、１０億円も可能なわけです。

千円は高い、と思うかもしれませんが、
１枚３００円でも１０枚まとめ買いすれば、３千円ですからね。
逆に５００円なら１枚買ってみる人は増えるんじゃないかな。

今の１００万倍でも１等が３億円になるのは
２月の復興宝くじが初めてらしいし、
連番１０枚で３千円買って前後賞合わせて５億円というのと、
１枚５００円で５億円の夢を買うのとどっちが安いか。

話しを戻すと、１枚の額の２５０万倍ですから、
１００円のくじなら、最高は２億５千万円だし、
３００円なら７億５千万円、
４００円なら１０億円、
千円なら２５億円です。

７億５千万円は単なる例示に過ぎないわけで、
金額がそうなるというイメージを与えるのは止めてください。

フリップに「７億５千万円になったら」と書くのはいいとして
小さくてもいいから「１枚３００円の宝くじの賞金が」と書いといて。

ところで、４００円ならと書いて、自分で思いましたけど、１０億円。
桁が変わるとずいぶん印象が違います。

７億５千万だって、３億円だって、
いや１億円だってものすごい金額なんですが、
１０億円と言われるとなんかとてつもない金額の気がします。

今だって１枚千円にすればできるんだよね。
もし、１枚千円の１等１０億円だったら買うな。

そりゃ、たくさんのまとめ買いはしないと思うけど、
１枚買うか、２、３枚買うか迷うでしょうね。