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ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

クサカゲロウ

2021-07-08 15:03:45 | 昆虫/虫・その他生物
写そうとしたら、葉の裏に隠れてしまい、きれいに撮れていないが・・・。


徒然草に出てくるのは「蜉蝣の朝夕を知らず」だと思っていたが、実際は
「かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。」だった。

意味的には「朝に生まれ、夕方を待たずに死ぬ」(=儚いことのたとえ)らしいので同じですが。

古くはカゲロウはトンボ(蜻蛉)と同義と言うか、カゲロウはトンボの仲間だと思われていたらしい。
また、解説などを見ると、ここで出てくるカゲロウを本当の「カゲロウ」だとするものが多いが、
個人的には「カゲロウ」ではなく「ウスバカゲロウ」や「クサカゲロウ」のことではないかと思っている。

本当のカゲロウはトンボと同じように幼虫は水棲で、親も水辺の近くにいる。
かなり古くからいる昆虫で半変態と呼ばれる特殊な不完全変態となっている。

幼虫が水棲と言うことは親はトンボと同じように水面に卵を産む。
そこからフライフィッシングの餌や疑似餌に使われる。

徒然草時代の人が水辺でこれらのカゲロウを見ていないとは思えないが、彼らにとっては
優曇華の花(うどんげのはな)で知られるクサカゲロウの卵の方が貴重だったろうから、
クサカゲロウやウスバカゲロウをカゲロウと同じものだと思っていた可能性は高い。

ウスバカゲロウの幼虫はご存じアリジゴク。
クサカゲロウの幼虫はアリジゴクと似た姿をしているが、待機型ではなく、積極的に狩りに出かけるタイプ。
ここではゴミや枯葉、被捕食後の虫を背中に載せて移動する一見ごみの塊の姿を何回か紹介している。
ナミアゲハの幼虫に食らいついている様子も載せたことがある。

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