2010/3/4、東商ホール。
開演10分ほど前に着く。
そこそこ一杯だったが、前方のやや右手に空きを見つけ、まずまずの席を確保できた。
なお、混んでいる会場で、荷物で座席を占領するのはやめましょう。
**
ユアン・マグレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、ウディ・アレン監督。
監督は出演しません。
**
まずは登場人物の関係を説明しておこう。
イアン(ユアン・マグレガー)とテリー(コリン・ファレル)は兄弟。
イアンは体を壊した父の代わりにレストランを切り盛りしているが、
レストラン自体に興味はなく父への義理でやっている。
本人はホテル事業への投資を準備しているところ。
テリーは自動車修理工場に勤めている。
ケイト(サリー・ホーキンス)という恋人がおり、
ギャンブルが好きでチマチマと小銭を稼いでいる。
母親にはハワード(トム・ウィルキンソン)という兄がいて、
海外で手広く事業をやっていてかなり羽振りがいい。
*
テリーがドッグ・レースで当て、二人は待望のクルーザーヨットを買うことができた。
船名は勝った犬にちなんで「カサンドラズ・ドリーム」と付けられる。
ある日、イアンはデートの帰り道、
車がエンコして困っていた女優のアンジェラ(ヘイレイ・アトウェル)を助ける。
イアンはアンジェラの芝居を見に行って、アンジェラに惚れこんで、
金持ちのふりをしてアンジェラと付き合う。
一方、テリーはケイトとの新居を買うためにもギャンブルは止められない。
ある日、大きい賭けがあると誘われ、いったんは断ったものの金を稼いで熱くなる。
そんなある日、イアンがまた金と車を借りにテリーを訪ねると、
テリーがとんでもないことを言い出す。
例の大きい賭けでぼろ負けし9万ポンド(約1300万円)も借金をしたというのだ。
テリーは借金、イアンはアンジェラへの見栄と投資、二人は金の工面に苦労する。
そんな折、噂のハワードおじさんが、母の誕生日にわざわざ訪ねてきてくれた。
大盤振る舞いで何か困ったことは?と聞くおじさんに甥っ子二人は無理なおねだりをする。
二人はおじさんに正直に打ち明けて金をねだる。
おじさんは快諾したものの、とんでもない条件を出してきた。
それは元従業員を殺せ、ということだった。
抜き差しならぬ状態に困惑する二人。
果たしてこの状態から抜け出すことはできるだろうか。
**
ウディ・アレン監督を意識してみたのは初めて。
この監督はいつもこういう作風なのだろうか。
物語は淡々と進み、音楽も控えめ。
ドラマは各エピソードの助走部分はじっくり見せといて、肝心のシーンはいつも視界の外。
何となく昔のフランス映画を見ているようでもあった。
原題のタイトルは艇名。
冒頭に出てきたヨット「カサンドラズ・ドリーム」は中盤全く出てこない。
最後にまた出てくるところは、上昇と没落の象徴なのかもしれない。
**
「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続くロンドン3部作らしいが、前2作は未見。
さらに、「マッチポイント」は、キルスティン・ダンスト、ポール・ベタニーの
「ウィンブルドン」と勘違いしていた。
ちなみに両作品のヒロインは、スカーレット・ヨハンソンである。
3部作と言いながら、配給会社も違っているし、邦題の付け方に一貫性がない。
(もともと原題にも関連は見られない)
3作は1年ごとに公開されており、前2作はイギリスでの公開の半年から1年くらいで
日本公開になっているのに比べ、今作はイギリスでの公開から2年近く遅い。
(なお、イギリスでの公開が最も早いわけではない)
本作でアンジェラを演じるヘイレイ・アトウェルは、ちょっと小柳ゆきに似ている。
整ってはいるが、際立った典型的美人というわけでもない不思議な魅力。
よくよく考えると「ある侯爵夫人の生涯」のデボンシャー侯爵の愛人、
べス・フォスターだった。
開演10分ほど前に着く。
そこそこ一杯だったが、前方のやや右手に空きを見つけ、まずまずの席を確保できた。
なお、混んでいる会場で、荷物で座席を占領するのはやめましょう。
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ユアン・マグレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、ウディ・アレン監督。
監督は出演しません。
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まずは登場人物の関係を説明しておこう。
イアン(ユアン・マグレガー)とテリー(コリン・ファレル)は兄弟。
イアンは体を壊した父の代わりにレストランを切り盛りしているが、
レストラン自体に興味はなく父への義理でやっている。
本人はホテル事業への投資を準備しているところ。
テリーは自動車修理工場に勤めている。
ケイト(サリー・ホーキンス)という恋人がおり、
ギャンブルが好きでチマチマと小銭を稼いでいる。
母親にはハワード(トム・ウィルキンソン)という兄がいて、
海外で手広く事業をやっていてかなり羽振りがいい。
*
テリーがドッグ・レースで当て、二人は待望のクルーザーヨットを買うことができた。
船名は勝った犬にちなんで「カサンドラズ・ドリーム」と付けられる。
ある日、イアンはデートの帰り道、
車がエンコして困っていた女優のアンジェラ(ヘイレイ・アトウェル)を助ける。
イアンはアンジェラの芝居を見に行って、アンジェラに惚れこんで、
金持ちのふりをしてアンジェラと付き合う。
一方、テリーはケイトとの新居を買うためにもギャンブルは止められない。
ある日、大きい賭けがあると誘われ、いったんは断ったものの金を稼いで熱くなる。
そんなある日、イアンがまた金と車を借りにテリーを訪ねると、
テリーがとんでもないことを言い出す。
例の大きい賭けでぼろ負けし9万ポンド(約1300万円)も借金をしたというのだ。
テリーは借金、イアンはアンジェラへの見栄と投資、二人は金の工面に苦労する。
そんな折、噂のハワードおじさんが、母の誕生日にわざわざ訪ねてきてくれた。
大盤振る舞いで何か困ったことは?と聞くおじさんに甥っ子二人は無理なおねだりをする。
二人はおじさんに正直に打ち明けて金をねだる。
おじさんは快諾したものの、とんでもない条件を出してきた。
それは元従業員を殺せ、ということだった。
抜き差しならぬ状態に困惑する二人。
果たしてこの状態から抜け出すことはできるだろうか。
**
ウディ・アレン監督を意識してみたのは初めて。
この監督はいつもこういう作風なのだろうか。
物語は淡々と進み、音楽も控えめ。
ドラマは各エピソードの助走部分はじっくり見せといて、肝心のシーンはいつも視界の外。
何となく昔のフランス映画を見ているようでもあった。
原題のタイトルは艇名。
冒頭に出てきたヨット「カサンドラズ・ドリーム」は中盤全く出てこない。
最後にまた出てくるところは、上昇と没落の象徴なのかもしれない。
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「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続くロンドン3部作らしいが、前2作は未見。
さらに、「マッチポイント」は、キルスティン・ダンスト、ポール・ベタニーの
「ウィンブルドン」と勘違いしていた。
ちなみに両作品のヒロインは、スカーレット・ヨハンソンである。
3部作と言いながら、配給会社も違っているし、邦題の付け方に一貫性がない。
(もともと原題にも関連は見られない)
3作は1年ごとに公開されており、前2作はイギリスでの公開の半年から1年くらいで
日本公開になっているのに比べ、今作はイギリスでの公開から2年近く遅い。
(なお、イギリスでの公開が最も早いわけではない)
本作でアンジェラを演じるヘイレイ・アトウェルは、ちょっと小柳ゆきに似ている。
整ってはいるが、際立った典型的美人というわけでもない不思議な魅力。
よくよく考えると「ある侯爵夫人の生涯」のデボンシャー侯爵の愛人、
べス・フォスターだった。
淡々と語るウディ・アレンの語り口に、聞き入ってはいましたが、正直面白いとは思えなかったです。なんというかまあ、「好きじゃない。」これに尽きるのかな…。
ユアン・マクレガーとコリン・ファレルでなかったら速攻で寝てたかもしれません。後ろに座ってたオヤジは開始と同時に寝てましたが。(苦笑)
ウディ・アレン作品はいつもああなんでしょうか。
>「好きじゃない。」
確かに。
ストーリではなく演出で好き嫌いが分かれる感じでした。
いただいたコメントでおっしゃるように、「評論家先生方のご意見は多様」なので、参考にはしますが、自分の意見がそれらと重ならないようにと思いつつ、毎回ブログに掲載しているところです。
それに、KGRさんがブログで指摘されているように、この映画の邦題は「原題にも関連は見られ」ず、大層間延びした感じで、折角の面白い映画にもかかわらず、これでは観客は見込めないだろうと思ってしまいます。
ほんと邦題ひどいですよねー、
つまらなさそうなタイトル!
のわりに面白くてやっぱりアレンの映画好きだなぁッて思っちゃいました。
9万ポンドって(約1300万円)ですかぁ。なるほど
最近は140円/ポンド程度なので、円換算があった方が分かりやすいか、と。