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「赤ちゃんポストに男児」に思う。(追記あり)

2007-05-16 00:02:19 | Weblog
赤ちゃんポストに男児 3歳前後、運用当日 熊本(朝日新聞) - goo ニュース

慈恵病院赤ちゃんポストに男児 初日、父親に連れられ(産経新聞) - goo ニュース

運用開始の朝、赤ちゃんポストで相談相次ぐ(朝日新聞) - goo ニュース

この記事についてはコメントを躊躇していたのだが、
あえて書かせて欲しい。

事情が判らないので今回の「子捨て」の是非については言及しません。

そういうこともあるだろうな、とは思っていましたが、
本当にどこにも相談できずに困り果てての結果かもしれないし、
あそこなら捨てても大丈夫、程度の安易な気持ちかもしれない。

どちらにしても子捨てをせず、一緒にいたままの親子の将来を考えると、
むしろ、安全に早く捨てられて良かったかもしれないと思うくらい。

問題は「批判が再燃しそう」とか「今後、議論を呼びそう」と言う意見。

確かにもともとの趣旨とは違うし、
「捨て子」を懸念する声も判らないではない。

しかし、敢えて言うが、「捨て子」をしなければ、
子を育児放棄して死なせたり、虐待したりすることもあり得る。
むしろ安易に子捨てする親の方がその危険性は高いと言える。

そんなことが起こるのに何もせずにいるくらいなら、
さっさと親から話して保護したほうが良いと言える。

子供の虐待死が明るみになった時は、みんなが
「早く親から取り上げれば良かった」と言うじゃありませんか。

もちろん、捨てた親を正当化するつもりはないし、
子捨ての風潮が広まるのは良しとしない。

初日から多くの相談が寄せられたそうだ。
育児に悩む多くの親が安易に子を捨てたりせず、
真剣に悩み、本当に困っていることの証拠ではないか。

仮にごく一部に不心得にも産み捨てや捨て子のために
赤ちゃんポストを悪用するものがいたとしても、
救われる命があれば、それはそれでいいではないか。

*** 追記 ***

この件については、予想通り、5/16の朝の情報番組で取り上げられていた。
テレ朝の解説者の一人が、
「案の定だ、キリスト教的宗教心の国ならともかく、日本では即刻中止すべき。」
と言うような趣旨のことを熱く語っておられました。

まあ、やめてしまえと言う見解もあるとは思ってましたけど、
キリスト教とか懺悔と結びつけるのはなんのこっちゃって感じでしたね。

この親は事情はどうあれ、「子捨て」であることに変わりはないし、
遺棄罪なりなんなりの罪を問われるべきだと思う。

しかし、安易に捨てたとしても、やむにやまれぬ事情で捨てたにしても、
果たしてポストがなければこの子は捨てられずに済んだか、
そして、捨てられなかった方が良かったか、というと
決してそうは思えないのだが。
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