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ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

追加経済対策、歓迎、でも選対にはならない。

2008-10-31 14:03:36 | 政治経済
1.給付金
2.高速料金1000円
3.住宅ローン減税拡大
の3つが主として語られている。

他にもあるのだが、まあそれは置いといて、歓迎だ。
それなりの即効性はあるんじゃないの。

ところで、ばらまきだ、選挙目当てだ、の声が高い。
ばらまきは私もそう思うし、消費税アップとセットだと思うと気が重いことも事実。

しかし、何で選挙目当てになるのかよくわからない。

まず、給付金については、恒久的な減税であれば別だけど、1回限りでしょう。

このあと総選挙があって、自民党が継続して政権を取っても、
給付金が繰り返して行われるわけではない。

選挙時点でまだ給付のための法整備が終わっておらず、
民主党政権になれば、ポシャるとでも言うのならともかく、
首相自身が「スピードです」と言ってんだから、
民主党が徹底抗戦して法案をつぶしでもしない限り、
もう給付金は手にしているか、給付が確定している。

一時金のお礼に選挙で自民党に投じるかと言われると、
国民はそんな甘いもんじゃないと思いますね。

次に、高速料金の値下げだけど、
これはもともと民主党がタダにすると言ってんだから、
民主党になれば、この政策が継続されるだけでなく、
その先の無料化もがぜん現実味を帯びてくるわけで、
自民党有利に働くとは思えない。

次に住宅ローン減税。
昼のワイドショーでは、最高の10年で600万円の所得減税を受けられるのは、
ごく一部のセレブだ、みたいなことを言っていたけど、
例としてあげたのが、年収1000万円の人。

確かに年収1千万円がそうざらにいるとは言えないと思うが、
その程度でセレブとはちゃんちゃらおかしいわけで、
大企業の部課長クラスがそうだとすると、
子供が大学、高校で学費も掛かるし、
親の面倒も見なくちゃいけなくなるころ、
これから5千万も6千万も借りても返済に窮すると思われ、
これが、所得減税になればありがたいに違いない。

ちなみに、ネットでできるある返済シミュレーションによれば、
6千万借りて、25年返済、ボーナス5倍で、
返済額は、月々16万8千円、ボーナス月84万円、年間336万円だ。
このクラスで、年収の1/3がローン返済に消える計算だ。

なお、その番組では年収500万円なら、ざっと所得税6万円だから
6万しか返ってこない、これじゃダメ、と言っていましたが、
年収500万でローン3千万は無茶でしょ。

まあいいや、ともかく満額の600万減税される過程は少数派だろう、
と言うのは理解しますが、だからと言ってダメと言うことはない。

しかし、減税される金額が少ない人には、自民党のイメージアップも少ないし、
仮に法律が通ってしまえば、民主党になってもすぐに辞められないから、
減税は保証されたようなもの。
これまた自民党への投票行動の保証にはならない。

それよりも消費税増税が条件付きではあっても3年後と明言されたので、
むしろこれは自民党のマイナス要因だし、民主党へのシフトを誘発。

それに消費税増税を容認する人にとっても、どうせ増税があるからと
官僚が無駄遣いを継続するのは困るので、官僚主導の自民党ではなく、
民主党に入れようと考える方が自然じゃないのかな。

つまり、どれもこれもマスコミが言うほど、自民党の選挙対策にはならない。

それに、今の状況では、やらないよりはやった方がまし。
でてきた数字の大きさな騙されてはいけない、と言うのならそうでしょうけど、
少なくとも全く効果が無いとは言えないだろう。

現にうちなんかもう、年末年始の帰省は土日にするかとか考えてるしね、
渋滞が心配ですが、大阪までですから(首都高阪神高速を除いても)でかいです。

なお、首都高や阪神高速は1000円の対象外で、
これを不十分とする意見もあるが、今ですら慢性的な大渋滞の首都高。
さらに渋滞を加速する策をとりいれるべきかは大いに疑問である。

財源を消費税に求めたいのはわかるが、行政改革の中身も不透明だしね
森永卓郎などは特別会計の余剰金15兆円を使え!とか言ってるし、
この程度なら、増税する必要もないかもしれない。
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