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試写会「ももへの手紙」

2012-04-13 14:44:55 | 映画感想
声:優香、西田敏行、山寺宏一

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瀬戸内海に浮かぶ小さい島、汐島。
小学6年生になるももは「ももへ」とだけ書かれた便箋を持って、
母と一緒に船で汐島に向かっていた。
汐島は母(声:優香)の実家、叔父叔母と同じ敷地内の家。

ももは、父を亡くしたばかり。
母は東京のマンションを売り払って、
ももと一緒にこの小さな島に引っ越してきた。

研究者である父は、ももとの約束の日に仕事に出かけてしまった。
つい「もう帰ってこなくていい」と吐いた捨て台詞。
父は本当に帰ってこなかった。

葬儀の後でももは父の机の引き出しから
「ももへ」とだけ書かれた便箋を見つけたのだった。

時期はちょうど夏休み。
まだ引越しの片づけもすまないうちから、母は介護士の講習に出かけ、
ももは母と一緒に船に乗る不思議な「影」を見る。

家に戻るとあの「影」がももに近づく。
お化け?
一目散で逃げるもも、追う「影」。

逃げて、逃げて、逃げて。

翌日も母のいない間に不思議なことが起こる。
やっぱり逃げて山のお堂で一休みするももの横に、あの影が座る。
ももには、だんだんとはっきりその陰の正体が見えてきた。

マメ、カワ(声:山寺宏一)、イワ(声:西田敏行)

ももにだけ見える妖怪。

傍若無人に盗み食い、島の子供たちの文房具も盗む

ももは母に妖怪が盗んだものを見られてしまうが、
妖怪の見えない母はももが盗みを働いたと思って叱り飛ばす。

やけになったももは家を飛び出して山の祠に行く。
台風の接近でももを捜しに出た母はぜんそくの発作で倒れてしまう。

はたしてももは、母はどうなるのか。
「ももへ」と書かれた便箋の意味は、妖怪たちの正体とは。

***

試写会でなければ多分見なかったであろう映画だが、
予想とは違う少女の成長物語だった。

小学生なら高学年からもう少し上の世代に見てほしい映画かもしれない。
設定に共通点はないが「ホッタラケの島」とどこか似た感じもある。

主人公の声は最初多少棒読みっぽく感じたが、中盤以降はまずまず。
西田敏行と山寺宏一は第一声からわかるが、
優香は最後までわからなかった。

絵がジブリ風との意見もあるが、そうは思わなかった。

ジブリのような口パクでなく、しっかりとモデリングされたデザインで、
ひょっとしてモーション・ピクチャーと思わせるくらい動きも自然だった。

最初に気になったのは扇風機でこれは完全に3Dモデリングされていた。

**

汐島は実在しないとみられる。
橋で今治に行けること、
島の周辺を歩いて一周できるくらいの大きさであることなどから、
来島海峡にある今治市「馬島」がモデルと思われる。

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