2012/4/11、よみうりホール。
最近はよみうり会館の階段に並ぶのが嫌で、
開場時刻が過ぎてから着くことが多い。
1階席のいいところは埋まっていて、2階席やや左側に陣取った。
椅子の上に荷物を置いて席を取っている人多し。
満席ではなかったからいいようなものの、
あんまりよくないね。
**
ゲイリー・オールドマン、ジョン・ハート、マーク・ストロング、
シアラン・ハインズ、トム・ハーディ。
**
最初に物語の構造を書いておこう。
東西冷戦時代。
イギリス諜報部MI6は「サーカス」と呼ばれていた。
その中枢部、あるユニット(多分)の意思決定機関、
リーダーは「コントロール」、略称C。
そこに集う幹部はアレリン(トビー・ジョーンズ)、
ヘイドン(コリン・ファース)、
ブランド(シアラン・ハインズ)、
エスタヘイス(デビッド・デンシック)、
そして、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)
諜報部員の中にはプリドー(マーク・ストロング)、
ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)
そしてギラムの配下にター(トム・ハーディ)がいる。
敵は、ソ連KGB、謎の大物はカーラと呼ばれていた。
*
MI6はソ連の軍人などを寝返らせる工作をしていた。
コントロールは、サーカス内部、それも幹部の中に
二重スパイ=モグラがいると考え、ジム・プリドーに密かに探らせる。
プリドーは作戦の一環でブダペストに飛ぶが、ばれて撃たれて死んでしまう。
これがもとでコントロールは解任され、スマイリーも解職される。
コントロールの後釜はパーシー・アレリン。
彼は「ウィッチクラフト」作戦、すなわちロンドン市内の隠れ家で
ソ連工作員と接触する作戦を強行する。
政府幹部のレイコン次官は当初「ウィッチクラフト」作戦に反対していたが、
入手した情報の重大さ、信憑性に驚き、大臣とともに作戦を推進する。
暫くしてコントロールは病死。
スマイリーは悠々自適の生活を送っていたが、
1年ほどしてレイコン次官に呼び出される。
少し前、レイコン次官宛てにリッキー・ター(トム・ハーディ)から電話があり、
サーカス内部にモグラがいると伝えてきたのだ。
レイコン次官はコントロールの妄想として排除したモグラの存在を危惧し、
スマイリーにモグラのあぶり出しを要求する。
コントロールはスマイリーにモグラの話はしていなかった。
訝るスマイリーだったが、結局は引き受ける。
アレリン、ヘイドン、ブランド、エスタヘイス、全員が怪しい。
しかもコントロールはスマイリーまで疑っていた。
果たしてスマイリーはモグラを叩くことができるだろうか。
*
淡々と進む二重スパイのあぶり出し。
派手なドンパチや追いかけっこがあるわけでもなく、
駆け引きと言うほどの心理戦が展開されるわけでもない。
登場人物もそこそこお年を召した方ばかりで動きも鈍く、
こんなんで大丈夫かとは思っても、さすがと思うようなシーンはない。
多少ドキドキ感があるとすれば、唯一ギラムが記録簿を盗むシーンくらい。
時代から言って手書き記録や磁気テープはしょうがないとして、
あの頃から盗聴と記録がされていたのはすごい気がした。
*
邦題は難解。
「サーカス」が「MI6」のことだと分かる人はどのくらいいるのか。
私はスパイものだとは知っていたが、サーカスは何かの比喩だと思っていた。
あの数人がMI6全体を動かしているとは到底思えない、
ある部局なり、プロジェクトなりのトップなのか、よくわからなかった。
トップがコントロール(=C)なので、007のQと同じような
コードネームなんだろうと勝手に理解、
ラストはスマイリー=Cと捉えたが良かったか。
ヘイドンの最後もわかりにくい。
あの俯瞰のショットは誰?と思ってしまった。
*
ビッグネームが沢山出てました。
マーク・ストロングの薄毛っぷりにはびっくりしたが、
近影はまるでスタンリー・トッツィーなので、逆につけてるんでしょう。
みんな老けてて、トム・ハーディが若造に見えた。
最近はよみうり会館の階段に並ぶのが嫌で、
開場時刻が過ぎてから着くことが多い。
1階席のいいところは埋まっていて、2階席やや左側に陣取った。
椅子の上に荷物を置いて席を取っている人多し。
満席ではなかったからいいようなものの、
あんまりよくないね。
**
ゲイリー・オールドマン、ジョン・ハート、マーク・ストロング、
シアラン・ハインズ、トム・ハーディ。
**
最初に物語の構造を書いておこう。
東西冷戦時代。
イギリス諜報部MI6は「サーカス」と呼ばれていた。
その中枢部、あるユニット(多分)の意思決定機関、
リーダーは「コントロール」、略称C。
そこに集う幹部はアレリン(トビー・ジョーンズ)、
ヘイドン(コリン・ファース)、
ブランド(シアラン・ハインズ)、
エスタヘイス(デビッド・デンシック)、
そして、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)
諜報部員の中にはプリドー(マーク・ストロング)、
ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)
そしてギラムの配下にター(トム・ハーディ)がいる。
敵は、ソ連KGB、謎の大物はカーラと呼ばれていた。
*
MI6はソ連の軍人などを寝返らせる工作をしていた。
コントロールは、サーカス内部、それも幹部の中に
二重スパイ=モグラがいると考え、ジム・プリドーに密かに探らせる。
プリドーは作戦の一環でブダペストに飛ぶが、ばれて撃たれて死んでしまう。
これがもとでコントロールは解任され、スマイリーも解職される。
コントロールの後釜はパーシー・アレリン。
彼は「ウィッチクラフト」作戦、すなわちロンドン市内の隠れ家で
ソ連工作員と接触する作戦を強行する。
政府幹部のレイコン次官は当初「ウィッチクラフト」作戦に反対していたが、
入手した情報の重大さ、信憑性に驚き、大臣とともに作戦を推進する。
暫くしてコントロールは病死。
スマイリーは悠々自適の生活を送っていたが、
1年ほどしてレイコン次官に呼び出される。
少し前、レイコン次官宛てにリッキー・ター(トム・ハーディ)から電話があり、
サーカス内部にモグラがいると伝えてきたのだ。
レイコン次官はコントロールの妄想として排除したモグラの存在を危惧し、
スマイリーにモグラのあぶり出しを要求する。
コントロールはスマイリーにモグラの話はしていなかった。
訝るスマイリーだったが、結局は引き受ける。
アレリン、ヘイドン、ブランド、エスタヘイス、全員が怪しい。
しかもコントロールはスマイリーまで疑っていた。
果たしてスマイリーはモグラを叩くことができるだろうか。
*
淡々と進む二重スパイのあぶり出し。
派手なドンパチや追いかけっこがあるわけでもなく、
駆け引きと言うほどの心理戦が展開されるわけでもない。
登場人物もそこそこお年を召した方ばかりで動きも鈍く、
こんなんで大丈夫かとは思っても、さすがと思うようなシーンはない。
多少ドキドキ感があるとすれば、唯一ギラムが記録簿を盗むシーンくらい。
時代から言って手書き記録や磁気テープはしょうがないとして、
あの頃から盗聴と記録がされていたのはすごい気がした。
*
邦題は難解。
「サーカス」が「MI6」のことだと分かる人はどのくらいいるのか。
私はスパイものだとは知っていたが、サーカスは何かの比喩だと思っていた。
あの数人がMI6全体を動かしているとは到底思えない、
ある部局なり、プロジェクトなりのトップなのか、よくわからなかった。
トップがコントロール(=C)なので、007のQと同じような
コードネームなんだろうと勝手に理解、
ラストはスマイリー=Cと捉えたが良かったか。
ヘイドンの最後もわかりにくい。
あの俯瞰のショットは誰?と思ってしまった。
*
ビッグネームが沢山出てました。
マーク・ストロングの薄毛っぷりにはびっくりしたが、
近影はまるでスタンリー・トッツィーなので、逆につけてるんでしょう。
みんな老けてて、トム・ハーディが若造に見えた。
途中まで記憶が飛ばないように頑張ってたんですけどね(汗)
全体的に説明不足なので事前情報は知っておかないと置いてけぼり食らいそうです。
敢えて説明不足にしたのは監督の作品イメージなのか
それとも再鑑賞してもらうネライがあったのかってところですかね(笑)
説明不足は監督のイメージだと思います。
説明が足りな過ぎるとわかる人だけわかればいいになってしまいますし、くどすぎると安っぽくなりますし、難しいところでしょうが。
この作品は、スパイものらしいスパイ作品だったように思います。静かな情報対戦が行われている所、淡々と調べていく過程の裏に大物の掌が現れて来る所。
個人的には非常に気に入りました!
どうやら原作はスマイリーを主役としたシリーズが何冊かでてるようですね。ゲイリー渾身の演技だったので、賞を取らせてあげたかったと切に思います。
ハリウッドのドンパチ映画とは違った趣でした。
さすがイギリス映画、と言ったところでしょうか。