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ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

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映画「藁の楯」@109シネマズ木場

2013-05-17 10:47:02 | 映画感想
2013/5/15、109シネマズ木場。

まずまずの入り。
水曜の割には男性が多かった。


**

大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、山崎勉、岸谷五朗、伊武雅刀。



財界の大物、蜷川隆興(山崎努)の孫娘が惨殺され用水路に捨てられる。

犯人は清丸国秀(藤原竜也)であると早々と判明する。
清丸は、以前にも少女殺人を犯しており、仮出所中だった。

程なくして、多くの新聞に見開き全面広告が掲載される。
そこには、条件付きながら
「清丸国秀を殺した者に10億円の懸賞金を出す」とあった。
メディアでも取り上げられ、全国民が知ることとなる。

その頃、清丸は九州で知人に襲われ、怖くなって出頭、確保される。

警視庁は清丸を福岡から警視庁に移送することとし、
警護部、つまりSP部隊の警護を付けることとした。

指名されたのは銘苅一基警部補(大沢たかお)と白岩篤子巡査部長。
他に捜査一課の奥村(岸谷五朗)と神箸(永山絢斗)が同行する。
移送に同行する福岡県警の関谷(伊武雅刀)らがいた。

警官、看護婦、機動隊員、やくざ、零細企業の社長、
次々と清丸の命を狙う輩が出現する。

秘密裏に行われているはずの移送はばれ、所在が刻々とサイトにアップされる。
移送手段は徐々に限られていく。

果たして銘苅らは清丸を「無事に」警視庁に移送できるだろうか。

**

善と悪。
救いようのない屑と、職務とはいえその屑を命がけで守る人たち。
劇中で何度も語られたが、なぜこんな屑を助ける必要があるのか、
果たしてそれは正義なのか、と言うことだとは思うが、
それにしては屑の屑度と言うか、屑具合が弱いように思った。

もっとひどい奴でよかった。

母の死に涙するシーンはこいつにも人間性はあるんだなと見せて、
実はその欠片もないと見せるためなのか、やはり人の心はあるとしたかったのか。

いずれにしても結局は死刑になるのに、わざわざ死刑にするために、
自らの命を賭してまで守ることの矛盾までは感じない。

清丸が屑であれば屑であるほど、銘苅の葛藤が活きてくるし、
清丸を殺そうとする人々が善の代弁者のように見えてくるんだろうが、
そこまでではなかった、ということ。



一部に設定は逆(マフィアのボスが救出に賞金を出す)であるものの
コリン・ファレル、サミュエル・L・ジャクソンの「SWAT」に酷似している
とする意見があるが、まったくそれは思いつかなかった。

あちらは襲う方もやくざで、とてつもない強力な武器を使用しつつも
正義(SWAT)の前に虫けらのごとく蹴散らされる。

一般市民が金のために自らダークサイドに落ちる、
いわば人の弱さを描く本作とは一線を画す。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんにちは (maki)
2013-09-24 12:31:34
コメントありがとうございます

クズ度の尺度は色々あると思いますが、
日本ではこのくらいがクズよばわりされるんでしょうね
確かにやっていることは酷いけれど、その辺の描写がないためか、あまり説得力がなかったのは同意です
外国での歴史に残る凶悪犯がもっと凄く酷いレベルなので
そう感じてしまうのかもしれませんね
返信する
makiさんへ (KGR)
2013-09-24 16:18:58
もっとひどい屑って、じゃ、具体的にどんな? と言われるとうまく言えません。
残忍なシーンを描写するのも問題がありそうですし、そこばかり話題になっても困るし、
映画的には難しいところなんでしょう。

ただ、悪が際立つほど善が光るのも道理なのでもう少し強い対比にしても、って気がしました。
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