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310万キロワットの根拠(内訳、計算式)が知りたい

2011-05-08 13:21:13 | 政治経済
家庭が努力すると310万キロワット節電可能 東電管内(朝日新聞) - goo ニュース

どこか忘れましたが、公的機関が試算を出していたのを見ましたが、
個別の数字は正しくても全体としてそうなるのか疑問のものとか、
足し算できないもの(同時に実施できないもの)を並列に並べるとか、
とかく疑問符がつくものが多かった。

節電が無駄と言うわけではないし、
「個々の家庭の節電効果は小さくても、全体では大きな規模になる」
(日本エネルギー経済研究所)が嘘だというつもりはない。

だが以前見た試算のようにありえない前提で計算して
合計数字が大きくなって安心するのは早計じゃないか、ということ。

何があり得ないかって。
例えば暖房便座の温度を中から低にすると何W削減、これは事実でしょう。
でも、だから1500万台で何W削減、と言うのはおかしい。

そもそも暖房便座の温度がすべて中になってるんですかね。
そもそも1500万台もの暖房便座が稼働しているんですかね。

暖房便座の蓋を閉めると何W節電。
これも事実でしょう。
だから、1500万台で何Wというのはおかしい。

それと、エアコンの冷房温度を1度上げると何W、2度上げると何W。
これはほんとでしょう。
でもだから、1500万台のエアコンで何W削減ってほんとか。

そもそも1500万台のエアコンが毎日8時間稼働しているんですか。

それだけでも疑問なのに、暖房便座とエアコンの冷房を並列にするのが変。

エアコンの冷房温度を28度にしましょうなんてのは、
最低でも気温が28度以上だからでしょう。

そんな時は暖房便座じゃなくて冷房便座が欲しくならないか。

そもそもエアコンの消費電力は設定温度だけではなく、
外気温との温度差にもよるし、外界から受ける熱にもよるわけで、
一律いくらってことでもない。

個々のエアコンの省エネ性能にも大きく差がある。
更にいえばエアコンのフィルターをこまめに掃除すると何W。
今のエアコンってフィルターの「お掃除機能」が付いてんだってんの。

待機電力が家庭電力の6%になる、というのは正しいんでしょう。
でも、こまめにコンセントを抜こう。となるとまちがった面もある。

例えば今の薄型TVだと、待機電力はせいぜい0.1~0.2W。
我が家のTVなら稼働時110W、待機電力0.1Wだ。
待機電力の比率はおよそ0.1%。

更に稼働時でも周りの明るさや消し忘れに対応し節電や電源断をしてくれる。
だからと言って点けっぱなしでいいと言っているわけではありません。

TVのコンセントを抜くと管内で何W減るという数字の信ぴょう性が怪しい。
道路や箱モノを作る時の経済効果の算出に使う式のような胡散臭さを感じる。

数字が怪しいと思うからこそ、効果の薄い節電対策ではなく、
本当に効く対策は何なんだ、と知りたいのだ。

例えば、そもそも6%の待機電力っていったい何。
待機電力の大きい物からつぶしていかないと、効果が薄いってことです。
0.1Wのためにコンセント抜いてもね。

結論から言うと、この300万KWは過大評価ではないかとの疑念があり、
その根拠を知りたいのだが、(日本エネルギー経済研究所)の
HPから見つけることはできなかった。

報道機関への発表が先なんだろうけど、
報道機関はどうしても抜粋情報しか載せられないのだから、
「詳しくはHPで」をお願いしたい。

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