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映画「ライフ・オブ・パイ」IMAX 3D@109シネマズ木場

2013-01-28 00:04:54 | 映画感想
2013/1/26、109シネマズ木場。

いつも行く館のうち、どこで見るか迷った。

109シネマズ木場はIMAX3Dなのでスクリーンは大きいが料金が高い。

ユナイテッドシネマ豊洲は最大の10番スクリーンなのが魅力的だが、
金額的にはIMAXと同等。

TOHOシネマズ錦糸町が価格的には一番メリットがあるが、
最も大きい2番スクリーンではないのが残念なのと混む。

ということで木場を選択。

良い席(エクゼクティブシートと呼ぶ高い席=ポイントカード会員は通常価格)は
満席でそれより前の普通の席を選んだが、視覚的には正解かも。

良い席よりスクリーンが大きくなり、迫力が増した。

**
   
スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、レイフ・スポール

**

ある時、カナダ人ライターが小説のネタにパイ(イルファン・カーン)の体験談を聞きに来た。
パイは、自身の体験を語るのだった。



インドのフランス領地区の富豪の息子として生まれたパイ。
両親は動物園を経営していた。

フランス語のプールであるピシン(piscine)と名付けられたが、
小さいころからおしっこする(pissin' )とからかわれ、
自らPiと名乗るようになった。

しかし、フランスがインドを返還してからは家業は傾き、
パイ(スラージ・シャルマ)が16歳の頃、
一家は動物を売ってカナダへ引っ越しすることになった。

動物の売り先もカナダ。
父母と兄、そしてパイは動物たちと一緒に貨物船でインドを出発した。

そして太平洋のど真ん中で大嵐に遭遇。
船は浸水し、沈没。

パイはかろうじて救命ボートに乗ることができた。
やがて嵐は去り、パイは一人ボートに残された。

いや一人ではなく救命ボートには足を骨折したシマウマ、ハイエナ、
バナナに乗って浮かんでいたオランウータン、それにベンガルトラが乗っていた。

争いののち、結局トラとパイが残った。


パイは自分が最後の虎の餌にならないよう、
いかだを組み、ボートから離れて過ごしていた。

どこまでも続く海。
徐々に尽きる食料と水。

果たしてパイは生還することができるのだろうか。



海に出るまではたるいが、とにかく映像はきれい。

最初のプールのシーン、海に落ちて沈む船を見つめるシーンなど、
空中に浮いているようだ。

どこまでも続く海原、輝く夜空、光る海、数多くの海洋生物。

数々の賞レースで評価されるのも妥当なところだろう。
虎もすごいが、実は実在しないらしいからさらにすごい。



パイの記憶の再現、という形で物語が進行するので、
記憶があいまいだとするのか、話に齟齬があったとするのかは
わからないが、いくつかのおかしい点はある。

最初はまだ動物園にいた虎(リチャード・パーカー)が羊を殺すところ。
鉄柵の外に繋がれた羊をどうやって柵の中に引きずり込んだのか。

またハイエナやシマウマはすぐに腐るというか、
ボートの中で残りが腐ったら大変なことになるが、
あの状態で(嵐などが来る前に)ボートをどうやってきれいにしたのか。

ボートのキャンバス地は丈夫だとは思うが、虎の爪が立たないとは到底思えない。
すぐに破れると言うか裂かれると思うがどうか。

なお、赤道無風帯では海面は「油を流したように」波もなく、鏡のようになり、
空が写り込むそうだから、映画は多少誇張があるにせよ、嘘っぱちとは言えない。

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