なべつね、負け惜しみで、制度批判

巨人渡辺会長「ＣＳくだらん」(日刊スポーツ) - goo ニュース

下位チームが日本シリーズに出る可能性があることは、
この制度の最初からわかっていたことで、今更気がついたわけでもあるまい。

以前のパ・リーグのプレーオフルールなら
レギュラーシーズンで大差がつけば、１勝のアドバンテージを貰えたが、
そこまでの差はなかったし、第一３連敗ではどうしようもあるまい。

しかし、１４４試合戦って見事リーグ優勝を果たしたのに、
３連敗でボロカスに言うとはどういうことでしょうかね。
どうせ負け惜しみを言うなら、リーグ優勝の方が日本一より偉い、
とでも言っておけばいいんですよ。

リーグ優勝が本当の実力で、日本シリーズ出場は調子の波に乗っただけ、
なんてね。

ところで、渡辺会長だけでなく、
ジャイアンツびいきのメディア関係者がよく言う
読売巨人軍がダメになるとプロ野球だダメになるってのは、
本当なんでしょうか。

大阪での阪神人気も全部読売のおかげなんでしょうか。
これはまだ同一リーグだから、読売のおかげで阪神人気があるという、
屁理屈も成り立つかもしれませんね。

じゃ、札幌での日ハム人気も、千葉でのロッテの人気も、
仙台の楽天人気も、福岡のソフトバンク人気も、
すべて読売のおかげなんでしょうか。

到底そうは思えません。

プロ野球人気が落ちているといわれて久しいですが、
観客動員数は増えているし、地元の熱狂ぶりもすごいです。
落ちているのは、ＴＶの視聴率だけではないでしょうか。

ただ、今のプロ野球が収益をＴＶに頼っているのは事実なようで、
ＴＶ放映権料はすなわち視聴率に直結しているから、
視聴率が落ちるのは死活問題になりかねない。

だからこそ、パ・リーグは前期後期制にしたり、プレーオフを導入したり、
ＤＨや予告先発やら工夫をしているわけで、
かつてのジャイアンツという視聴率王者に頼れないからこそ、
地域密着型のチームを目指したわけでしょう。

もうＴＶの視聴率でもうけようという時代ではない。

どだい間の抜けた解説者とわめき散らす実況で
３時間もテレビにかじりついていろって方が無理。

今やバラエティだって、一発ギャグのオンパレードで、
速効性しか望まれていない。

かつてＴＶの漫才は５分ほどの持ち時間だった。
５分だよ、たった。
これじゃ昔のしゃべくり漫才は無理だったのに、
いまやその５分もじっくり聞いていられないほど、
視聴者の気が短くなっている。

ぱっと見て面白いことがあれば、アハハで終わり。
つまらなければとっととチャネルを変える。

テレビなんかその程度なんです。

もちろん、じっくり野球を見ることもあります。
しかし、家族だんらんで見るわけじゃないし、
視聴率という点では下がっていく。
（１台当たりの見る人数が減ったからではなく、
　テレビそのものが増えてて、みんな好き勝手見るから）

だから、毎度言うようにＴＶの放映権料に頼らない
収益構造に転換していかないといけないわけです。

パ・リーグの地元人気もその一つでしょう。
楽天やソフトバンクはネット中継もやっていて、
努力はしていると思います。

まあ、いろいろまだ書きたいことはあるけど、
自分の好きなようにプロ野球全体を牛耳ろうというのは無茶だし、
時代の変遷に応じたプロ野球経営というものを考えていない点で、
もう時代遅れというしかないんじゃないかな。