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「うるう(閏)」に関する話題

2024-03-03 14:41:58 | 趣味
「うるう」にまつわる蘊蓄を3つ。

(1)昔は閏月があった
かつて、太陰太陽暦を使っていたころ、1月は月の満ち欠け(29.5日)を基準にしていた。
すると太陽暦の1年(365.2422日)とは、約11日ずれてしまう。
したがって、3年に1度程度(19年のあいだに7回)、「うるう月(閏月)」を挿入し調整していた。
いつ閏月を加えるかは、計算方法によっても火となるらしいが、季節のずれが大きくなる時に入れたそうだ。

(2)うるう秒はいずれ廃止になる
うるう月、うるう日とは異なるが、「うるう秒」が存在する。
時刻には、地球の自転を中心に決まる「天文時」と原子時計によって決まる「原子時」がある。
地球の自転は1日に1/1000秒程度遅くなっているので、「天文時」と「原子時」は約1000日に1秒ずれる。
(各国の天文台が地球の自転を正確に観測している)
そこで、特定の時刻に1秒追加して調整している。これがうるう秒。
8時59分59秒の次は、通常であれば、9時0分0秒だが、8時59分60秒を追加して調整している。
なぜこの時刻かというと、うるう秒が世界標準時(UTC)の0時0分0秒の直前に挿入されるからで、
JST(日本標準時)との時差が9時間なのでそうなると言うこと。

しかし、うるう秒には対応しているシステムもあればしていないシステムもあるらしい。
正確な時刻を基準に作動するものがあふれてきた今、(アナウンスされるのは半年前だが)
突然1秒時刻がずれることは、大混乱を起こす可能性が言われている。

そこでこの際、うるう秒は止めてしまおうと言うことになったようだ。
1000日に1秒ずれると言うことは、6万年で1分ずれると言うこと。
この先6万年、地球の自転が今と同じように遅れ続けるとは言い切れないことでもあり、
この先どうするかは決まっていないらしい。

(3)2月29日生まれの誕生日と年齢
最近は言わなくなったようだが、「うるう日生まれの人は4年に一度しか年を取らないのか?」の疑問が、
メディアで取り上げられることが多かった。

実は年齢の加算については、明治35年の法律に「年齢計算ニ関スル法律」がある。
(1)年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス
(2)民法第百四十三条ノ規定ハ年齢ノ計算ニ之ヲ準用ス
(3)明治六年第三十六号布告ハ之ヲ廃止ス

この(2)に書かれた「民法第百四十三条」では、次のように記載されている。
「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。
 ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りでない。」

この法律によって、年齢は「誕生日の前日が終わるタイミング」で加算されるとされている。
つまり、2/29生まれの人は、2/28が終わった瞬間に年齢を1日加算することになる。
つまり、うるう年は2/29に年を取るが、平年は3/1に年を取ることになる。

但し、自動車運転免許の場合、「道路交通法」の付則5に次のように規定されている。
誕生日(その者の誕生日が二月二十九日であるときは、その者の誕生日は二月二十八日であるものとみなす。)
したがって、道交法上は誕生日が1日早くなる(=免許期限、免許更新期間が1日早くなる)

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