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映画「第9地区」@ユナイテッドシネマ豊洲

2010-04-14 17:48:20 | 映画感想
2010/4/10、公開初日。
ユナイテッドシネマ豊洲。

3月末に近い休みの日に来たときは超満員でチケットを買う気すら起こらなかったので、
相当混み具合を心配したが、意外や大したことはなかった。
早目、といっても11時前くらいだが、時間帯がよかったのかもしれない。

***
 
ピーター・ジャクソン・プロデュース。エリイアン物。
監督は二ール・ブロムカンプ。

**

巨大なUFOがヨハネスブルグの上空に現れたのは28年前。
人間たちは、ヘリなどで宇宙船に接近、外壁を破って強行突入。
そこで彼らが見たものは瀕死状態のエイリアンたちだった。

彼らは宇宙船の真下に難民キャンプを作って、
180万に上るエイリアンたちを移送して保護した。
エイリアンたちの居住区は第9地区と呼ばれるが、
スラム化し非合法活動や暴力が横行してしまう。

エイリアンたちはその風貌からえび(prawn)と呼ばれる。
また、所有する武器は破壊力がすごいが、エイリアンが使わないと動作しない。

さて、エイリアンたちの増殖や人間とのトラブルに手を焼いた、南ア政府は
地区の不衛生など理由に、エイリアンを第10地区に移住させることにした。

その任に就くのは軍事企業のMNU(マルチ-ナショナル・ユナイテッド)。
リーダーはヴィクス・ファン・デ・メルヴェ(Wikus Van De Merwe、シャルト・コプリー)。
彼は規定により、立ち退き、移送をエイリアンに24時間前に通告し、
文書にサインさせねばならない。
ヴィクスの、いや、MNUの目的の一つにエイリアンの武器の発見回収があった。
強烈な破壊力のエイリアンの武器を作動させることができれば、大きい力になるからだ。

エイリアンの中に、何やら薬剤を合成して容器に詰めている者がいた。
ヴィクスはその家を訪問し、容器を発見、中身の黒い液体を少し浴びてしまう。
ヴィクスの質問に切れたエイリアンは、ヴィクスを殴り飛ばし射殺される。

ヴィクスは左腕を負傷し、応急手当てをするが、徐々に調子が悪くなってくる。
すなわち、反吐を吐き、黒い鼻血が出たり、手の爪がはがれ、歯が抜ける。

果たしてヴィクスの身に何が起こったのだろうか。
エイリアンたちはいったいどうなるのだろうか。

***

説明ではUFOは28年前に来訪したことになっているが、
台詞では「2decades」(20年)となっていたように思う。

ドキュメント番組風、仲間内のビデオ撮影風は、最近よくある手法。
パワード・スーツも最近よく見る。
パクリとは思わないが、みんな考えることは似たり寄ったりなんだな、と思ってしまう。

予告で出てくるエイリアンへのインタビューのシーンは本編にはない。

軍の実行部隊が民間企業というのは、映画ではもうすでに常識だが、
現実でも実際に結構あるようだ。

軍事企業の死亡者は軍の戦死者数に含まれないことも理由の一つとも言われるが、
本当はどうなんだろう。

**

SFなので自分自身の評価は高目。

エイリアンはもちろんCGIだろうが、UFOも含め、不自然さはない。
(CGI=Computer Graphics Images)
もっともエイリアンの姿自体は不自然だが。

エイリアンの武器のすさまじさは今までの軽火器の常識を覆す。
あんな武器がホントにあったら大変だ。

他人に使わせない(作動しない)仕組みがあったら、
テロリストに武器を奪われても大丈夫だが、識別の仕組みはどうするか。
人間にチップを埋め込めばできるかもしれない。



オリジナルのショート・フィルム、
私の見たものは画像が荒かったので、いまいちはっきりしませんが、
パワード・スーツの出来など、本作の方がはるかによかったと思います。
オリジナルは動きもなんか酔っ払いのようでした。

コメント (13)    この記事についてブログを書く
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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (KLY)
2010-04-15 00:25:07
凄い武器でしたよね。
文字通り木っ端微塵なんで、それ自体はもうグロもクソもなかったです。
にしてもアイディアが秀逸です。人間より全てに上回る、それもあんなどでかい宇宙船に乗ってきてる相手を囲い込んで難民にしてしまうという設定。そして何故かそれにしたがっているエイリアンたち。大体同意書にサインをって言われて「違法だ!」って人間とエイリアンの会話じゃないですよ。(笑)
そんななかにアパルトヘイトや、ホロコーストのような人間の過去の罪悪を詰め込んでくる。それももってまわってではなくてストレートに。なんだかエイリアンモノなのにリアルに感じました。
返信する
KLYさんへ (KGR)
2010-04-15 10:01:43
毎々素早いTB/コメントありがとうございます。

英語版予告を見たときから観たかった映画ですが、予想以上に面白かったです。

グダグダ説明がなく有無を言わさぬ設定も潔かったです。
なんであの言葉が通じるのかとかね。
返信する
Alive In Joburg (KGR)
2010-04-15 13:52:50
Short film by Neill Blomkamp

http://video.google.com/videoplay?docid=-1185812222812358837#

http://www.youtube.com/watch?v=YZ1vHRs_EOs
返信する
斬新さで秀逸でした (書記長社労士)
2010-04-15 13:59:23
観賞後、時間が経ってきて、思い出すたんびにニヤニヤと笑ってしまう、二度美味しい映画でした。

エビちゃんたちのグダグダさもいい味出していて面白かったです。
まさか、エイリアンに立ちションさせるとは!
返信する
書記長労務士さんへ (KGR)
2010-04-15 17:28:05
>エイリアンに立ちション
あれは面白かったですね。

>エビちゃんたちのグダグダさ
ああいう設定は思いつかなかったというか、独創的でした。
返信する
続編? (ひらりん)
2010-04-17 00:04:03
確かに続編作って、独創性や意外性がなくなってつまらなくなるパターンが、怖いですね。
予算も増えて、新たなる展開を考えられれば・・・と、
ピーター・ジャクソンには期待したいです。
返信する
ひらりんさんへ (KGR)
2010-04-17 00:45:32
>独創性や意外性がなくなってつまらなくなるパターンが、怖い
そうなんです。
「1」での驚いたことが既知になってしまう怖さというか。

例えば、「ナイト・ミュージアム」も展示物が動くことが当然だとなると大して面白くなくなって、、、。
返信する
「そんなバカな」が面白い! (ミスターシネマ)
2010-04-22 14:06:16
冷静になって考えてみると、ヴィカスが黒い液体を浴びてエイリアンになったのは、エイリアンを見下していて、バチが当たったのかなって思いますね。

防護服や防毒マスクを着用すれば良かったのに…と突っ込みたくもなりました。
返信する
ミスターシネマさんへ (KGR)
2010-04-22 15:09:17
UFOが来てから28年というところがミソですね。
既にお互いに慣れすぎちゃって危険物の認識が薄れちゃってるって設定でしょうか。
返信する
アイデア勝負の映画 (wanco)
2010-07-25 18:24:26
KGRさん、こんにちは。
私も銃火器類の破壊力の凄まじさが印象に残りました。
宇宙船のデザインも斬新でしたね。
紛争問題にSFの衣をかぶせた面白い映画でした。
返信する

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