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映画「テルマエ・ロマエⅡ」@109シネマズ木場

2014-04-30 00:16:32 | 映画感想
2014/4/27、109シネマズ木場、シアター3。
304席と席数は木場最大のシアターでエクゼクティブシートは満席。
中央通路前列のI列を選択。



阿部寛、上戸彩、市村正親、宍戸開、北村一輝、竹内力、笹野高史。



ローマは帝国拡大路線を止め、隣国との平和路線に切り替えたハドリアヌス帝に対し、
元老院はあくまでも武力による帝国拡大と世界制覇を目指し皇帝に反発していた。
テルマエ技師として名声を博したルシウス(阿部寛)はハドリアヌス帝(市村正親)から
グラディエーターのための風呂を作ってくれと依頼される。

例によって全くアイデアの浮かばないルシウスが風呂で考えていると、
またしても現代日本にタイムスリップ。
地方巡業に来ていた大相撲一行が体を休める銭湯に紛れ込んだ。

相撲取りをグラディエーターと思い込んだルシウスは、
地方巡業の土俵で見た相撲、座布団投げに感動。
さらには、足つぼボードやマッサージ・チェア、バスクリンなどに感動して
ローマに戻り再現する。

その後、子供用のエルマエ作り、疲弊した前線の兵士を癒すテルマエ、
理想郷のテルマエ、など次々と出される難題に挑むルシウス。

日本での山越真実(上戸彩)との再会、日本の温泉からのヒント、

そしてケイオニウスの行く末、さらにはルシウス自身の運命も交錯し、
物語は進んでいく。



ルシウスがタイムトリップするときの歌を歌うパートにも家族の不和と別離再会のドラマがある。

**

途中までルシウスは日本人と話すときローマ語をしゃべる。
「字幕上映お疲れ様でした、ここからは日本語でお楽しみください。」と字幕を出し、
右上に <<Bilingual>> と出す点は前作と同じ。



コロッセオはブルガリアで実際に作ったオープンセット。

地方巡業で相撲取りが入っていた銭湯は地方ではなく、東京都北区の「稲荷湯」
ウォーター・スライダーがあったのは長野県の「ラーラ松本」

「湯ーとぴあ」と称する施設や地域は全国各地にあるようだが
「草津」では言ってないようだ。

樽風呂の老人、いか八朗の命名の由来はボクサーでありコメディアンであった
故「たこ八郎」のもじりらしい。
生まれはいか八朗(1934年生)の方が、たこ八郎(1940年生)より前。

浪越徳治郎は故人(2000年没)。
この映画では徳治郎ならぬ「徳三郎」が役名だそうで、演じる菅登未男は前作では、
ルシウスを外人ヘルパーと勘違い、シャンプーハットをかぶって見せた老人。

湯もみショーで登場した松島トモ子が混浴風呂で熊に首を噛まれるが、
1986年に彼女がライオンやヒョウに首を咬まれた事件のパロディで悪乗り炸裂。
ヒョウに咬まれた時は首の骨がボキボキ言ったほどで死にかけている。

ラーメン屋店主は藤田まこととのコンビで一世を風靡した白木みのる。



相撲取りは相撲を取る時以外は大銀杏にはしていない。
ズッキーニがヨーロッパに入ったのは後世でローマ時代にはない。
などなど細かい点では矛盾もあるが映画なので許される範囲でしょう。

前作は約60億円と2012年公開映画の第2位の興収を上げた大ヒット。
果たして「III」(Ⅲ)はあるでしょうか。

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6 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2014-05-28 22:34:52
こんばんは。
映画評論家の前田有一氏は、「Ⅰ」「Ⅱ」とは逆に、古代ローマから日本が学ぶものを描く「Ⅲ」を予想していますが、それでは多分面白い作品にならないのではと思えてしまうのですが、どうでしょう?
返信する
クマネズミさんへ (KGR)
2014-05-30 12:51:37
映画とコミックでは表現手法や創作上の制限がかなり違いますし、必ずしも原作に忠実であるべきとは思いません。
その意味で設定や展開が原作と大幅に違っていてもしょうがない面があると思います。
ご指摘の「ローマから学ぶ」もあり得るとは思いますが、「過去が未来から学ぶ」のが「テルマエロマエ」のコンセプトで、過去から学んでいては単なる温故知新で、普通の物語になりそうです。
私も大して面白くなさそうな気がします。
返信する
こんばんは (maki)
2014-11-27 18:05:50
浪越先生の事を教えてくださってありがとうございます
既に故人で、大振りの小ネタだったのですね
与作の歌を歌うじいちゃんといい、
年齢層高いほうが理解できるんじゃ…と思ってしまいました^;
ちなみに浪越先生って誰と母にきいてみたら
「指圧の心は~」と返ってきました(笑)
返信する
makiさんへ (KGR)
2014-11-29 00:16:16
>年齢層高いほうが理解できるんじゃ…
いやあ、その通りでしょう。

映画では浪越徳治郎ではなく、「浪越徳三郎」になっていたらしいです。
今気づきました。
返信する
小ネタがよかった (ミス・マープル)
2014-12-11 09:13:54
TBありがとうございます。
浪越徳三郎先生になっていましたか?全然気づきませんでした。
白木みのる=「てなもんや三度笠」
松島トモ子=ライオンに噛まれ、首にギプスをはめた記者会見
懐かしいシーンがふつふつ蘇りました。
原作にあるらしい、ローマから日本が学んだことを次回作あたりで描くのでしょうかね。
返信する
ミス・マープルさんへ (KGR)
2014-12-11 11:40:42
徳三郎になっているのは最近まで気づきませんでした。

小ネタはいずれもTVが面白かった時代ですね。
返信する

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